【非常に厳しい】2020年上半期の米国ディスクメディアの現状。

デジタルビッツが、デジタルエンターテインメントグループ(DEG)から2020年上半期のホームエンターテイメント市場の健全性についての最新情報を報告しています。

DEGによると、物理的な映画ディスクの売上高は過去9年間毎年減少しており、過去3年間は二桁の割合で減少しています。

映画のディスク販売減少率は2019年に18%、2018年に14.6%、2017年に14.1%、2016年に9.6%、2015年に12%、2014年に10%、2013年に8%、2012年に5%、2011年に12.3%でした

しかも、最近ではより急激に減少しています。これが映画ディスクファンが直面している現実です。

DEGによると、2020年上半期(6月末まで)のホームエンターテイメント総支出(全カテゴリー)は、昨年の同時期と比較して約26%増加しています。

同期間中のデジタル支出総額は36%増(具体的な内訳は、電子販売が33%VODが33%サブスクリプション・ストリーミングが37%増)。これが良いニュースで、

悪いニュースは、パッケージ商品(ディスク)が今年上半期に2019年の同時期に比べて17.2%減少。具体的には、2020年第2四半期は2019年第2四半期と比較して11.11%減となっています。

2020年の最初の6ヶ月間は、デジタルフォーマット(EST(デジタル販売)、VOD(ビデオ・オン・デマンド)、SVOD(サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンド)のサブスクリプション・ストリーミングを含む)への消費者支出総額は好調で、2019年の同時期から37%増加し、サブスクリプション・ストリーミングだけでも37%増加しました。

数多くの映画が早期に家庭に届くようになったことで、劇場公開に対する消費者の需要はデジタルフォーマット全体で堅調に伸び続けたようです。劇場用ESTへの支出は第2四半期に48%上半期には26%増加しました。

一方、劇場用VODへの支出は第2四半期に73%上半期に55%増加しました。
劇場用カタログ・タイトルは特に力強い成長を見せ、第2四半期にはESTとVODへの支出が66%増加しました。

テレビ部門も力強い成長を遂げ、第2四半期にはVODの支出が120%増ESTの支出が72%増となりました。インターネット配信のVODは第2四半期に76%増上半期には56%増となりましたが、これはサービスオプションが引き続き普及し、消費者に受け入れられているためとの事。

そして微かな光としては、消費者のDVDへの関心が再燃し、ディスクフォーマットの衰退に歯止めがかかった事です。

何年にもわたって二桁台の減少を続けてきたDVDへの支出は、第2四半期には前年同期比でわずか6%の減少にとどまりました。消費者は10ドル以下の価格帯の商品を好んで購入し、特に6ドル以下の劇場用カタログは需要が高く、第2四半期には前年同期比3%の伸びを記録


第2四半期のトップタイトルは、『バッドボーイズ・フォー・ライフ』、『スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け』、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』、『ハーレイ・クイン:ザ・バード・オブ・プレイ』、『ジュマンジ:ザ・ネクスト・レベル』、『ブラッドショット』(2020年)、『1917』、『ドリトル』、『コール・オブ・ザ・ワイルド』(2020年)などです。

EST=デジタル販売、VOD=ビデオ・オン・デマンド、SVOD=サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンド(別名:定額ストリーミング)

Media Play Newsの週次データからの第3四半期

週間ディスク販売収入(2020年第3四半期 – すべてのフォーマット)
7/4 – 2019年のディスク売上は同週比20.66%減
7/11 – ディスク売上10.96%減
7/18 – ディスク売上高は35.01%減
7/25 – ディスク売上23.09%減
8/1 – ディスク売上17.53%減
8/8 – ディスク売上高は27.13%減
8/15~TBA
8/22~TBA
8/29~TBA
9/5~TBA
9/12 – TBA
9/19~TBA
9/26~TBA
第3四半期平均(今のところ)=22.39%減


ディスク販売の2020年第1四半期(22.4%減)2020年第2四半期(11.11%減)と比較してみると、現在のディスクの減少傾向は第3四半期末までは続きそうでディスクメディアには厳しい状況が続いているようです。

数週間前にディズニーが4K UHDの新たな販売を中止するという噂がネットで広まり、ディズニーが否定するという事がありましたが、そういった噂が出る背景にはこういった、ディスクメディア販売が2桁レベルで減少し、デジタル販売が2桁でセルも支出も伸びているという現実があります。

ディスクメディアにとって唯一の良いニュースは、まだ多くのスタジオが今年の残りの期間に向けて、映画のディスク化を増やそうとしているようです。

今年の全米年末商戦シーズンはどのようになるのかはまだ分かっていません。しかし、現在進行中のコロナウィルス感染拡大と景気後退の真っ只中にあることは事実で全米ホリデーショッピングも、日本での年末商戦も全般的に落ち込むことになりそうです。

そして、デジタル販売への移行が加速し、今年もディスク・メディアは2桁減となる可能性が高いでしょう。ディスク・メディアは2012年以降、毎年ほぼ2桁台の割合で減少しています。

これは映画だけに限った事ではなく、ビデオゲームでも同じかそれ以上にデジタル化が急速に進んでおり、デジタル販売がディスク版を上回る事が当たり前になりつつあります。デジタル版の伸びは映画以上なので、ビデオゲームの方が早く全デジタル移行する可能性もあります。そういった背景には、パブリッシャー、スタジオからすると、ディスク版よりデジタル版の方が8~10%利益が多いという海外報道を過去に見たので、、次世代機で開発費が増加傾向にあると言われている業界としても、全面デジタル販売化したいのかもしれません。

個人的には、減少幅が30%を常時超えて来ると危険信号、つまり大手スタジオがディスク販売を縮小するか、デジタル販売に舵を切る可能性が出て来そうです。そういう意味でも今年、来年1年のディスクメディアセールスの推移は注意深く見守っていた方が良さそうです。🔚

via TheDigitalBits

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