SIE CEOジム・ライアン氏「PS5のために、全く新しいVRフォーマットを作っている。プレイステーションタイトルのPC版発売も今後進めていく。」

SIE(ソニー・インタラクティブ・エンターテインメント)CEOのジム・ライアン氏が、GQのインタビューで興味深い内容の情報を明かしていたのでご紹介したいと思います。

PlayStation VRに続く?開発キットが出回っていることが確認されており「シングルコードで簡単にセットアップできる」とのこと。

更に、新型コロナウィルスの影響で、『グランツーリスモ7』は2022年に延期されたようです。しかし、映画版『アンチャーテッド』とテレビシリーズ『ラスト・オブ・アス』の計画はほぼ順調に進んでいるとの事。

ライアン氏は、PS5の供給問題に関して

「私が言えることは、可能な限りの努力をしているということです。12月末に450万台のPS5を販売したことをご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、これは2013年のPS4の販売台数を上回る数字で、プレイステーション世代としては最高の数字でした。

昨年の世界的な状況を考えると、これはかなりまともな数字だったと感じています。プレイステーション5を購入された方の4人に1人がPS4を持っておらず、その約半数の方が初めてプレイステーション・ネットワークを利用された方です。ですから、外部の人たちを取り込むことができるというのは、本当にありがたいことだと思います。

しかし、PS5を購入したくても手に入らなかった人もいました。その点については非常に残念に思っていますが、これだけの需要があったことに感謝しています。」

と述べ、供給に関しては努力はしているようです。

PS5のSOC(System on Chip)のサプライヤーであるAMDのリサ・スーCEOは今年後半の6月以降には生産増強出来ると言及している事から、6月以降には潤沢な数のPS5を市場に供給出来るのかもしれません。実際、その時期に合わせたのかは分かりませんが、PS5専用の目玉タイトルの一つである「ラチェット&クランク:パラレルトラブル(Rift Apart)」は6月11日に発売されます。

そしてライアン氏は、「新型コロナウィルスによる感染拡大の影響で、明らかにサプライチェーンは通常よりも少し複雑になります。例えば、半導体市場での問題は非常に目に見えています。自動車であれ、スマートフォンであれ、PCやゲーム機であれ、これらすべての分野での問題は今までにないことに加えて、プレイステーション5の需要の大きさ、これらすべての要素が重なったのです。供給量は、月を追うごとに増加しています。状況は、上手くいけばかなり早い段階で良くなり始めるでしょう。 生産量を増やすという点では、私たちは執拗に努力してきましたが、これ以上のことは言えません。

我々はとにかく、最善を尽くしています。先週はかなりの量の製品を英国市場に投入しました。それは今後も数週間、数ヶ月に渡って続いていくでしょう。」

そして新型コロナウィルス感染拡大による開発タイトルへの影響については、「リターナル、ラチェット&クランク:パラレル・トラブル、ホライゾン フォービドゥン・ウェストは順調だ。当初の開発スケジュールを守ってクオリティに関係なくゲームを出すか、時期が来たら出荷するかで、我々は常に後者のアプローチをとってきた。クリエイティブな人たちがリモート環境で仕事をしているこの状況では、ゲームを仕上げるという現実を尊重しなければならない。」と述べ、発売時期より現状の厳しい開発環境も踏まえて、開発側の立場も尊重しつつ、開発タイトルの品質を重視し時期が来たら発売する。という方針のようです。

グランツーリスモ7に関して声明もリリースし、

「グランツーリスモ7は、新型コロナウィルスの影響で開発に影響を受けているため、2021年から2022年に延期します。現在進行中の状況に伴い、事態はダイナミックに変化しており、ゲーム制作のいくつかの重要な側面が過去数ヶ月間で減速しています。GT7の発売日に関する詳細は、入手可能になった時点で共有する予定です。」

としています。

PS VR2に関しては、「具体的な製品名は決まっていないが、PS5のための全く新しいVRフォーマットになるということです。PlayStationはVRを戦略的なチャンスと捉えており、大きなイノベーションになると考えています。現行のVRシステムが発売されてから技術的にも進歩している事と、かなりの量の教訓も得ていることの2つのテーマがあると考えています。現行システムが最初のシステムでしたからね。今回のシステムでは、非常に簡単なシングルコードのセットアップに移行するなど、多くの進化があります。もうすぐ開発キットが出てきます。」と述べています。

VRは今ではだいぶ浸透してきているものの、まだまだ未熟な市場と言える状況下でなぜ初代ヘッドセットの後継機を作るのか?という質問に対し、ライアン氏は

「私たちはVRの可能性を信じていますし、現在のPlayStation VRの結果に非常に満足していますし、PlayStation 5の新しいVRシステムで良いビジネスができると考えています。さらに重要なのは、この先にある本当に大きい、本当に重要なものになる可能性があると考えていることです。私たちはイノベーションを起こしたいと思っていますし、コミュニティの皆様からもイノベーションを起こしたいと思っていただいていると思います。私たちは技術革新が好きで、コミュニティも私たちの技術革新に好意的だと思っています。新しいVRシステムのためにVRゲームを作ろうとしている人たちも、きっと興奮してくれると思います。」

と述べ、VRの秘める可能性と未来をPS VRで切り開きたいという事、そして現在開発中のPS VR後継機に自信を持っているようで、今年中には話したいとも語っています。

そしてホライゾンゼロドーンなどプレイステーション独占タイトルをPCで発売する事に関しては、自分たちのスタジオの素晴らしいゲームをより多くの人に知ってもらい、作品の質が高まるにつれて開発コストも上昇しているという事情もあるようです。

ホライゾンゼロドーンがPC版で発売されたことで、PCゲーマーがゲームを気に入ってくれて、買ってくれたというシンプルな成功体験に加えて、プレイステーションのユーザーコミュニティがどのように考えているのかという点も気にしていたようですが、「大きな反響はなかったので、これからもこの方向性(PC版の発売)で進めていきたいと思っている。」とも語っています。

個人的にPS VRの後継機がどんなものになるか興味深いですが、それよりソニーの独占タイトルが今後もPC版でリリースする方向というのは、PCゲーマーとしても嬉しいニュースです。GOD OF WARやThe Last of Us Part 2、Ghost of TsushimaなどがPC版で超絶クオリティ画質と高フレームレートでプレイ出来るのは今から非常に楽しみです。可能ならばPC版も同時発売してほしいところですが、、それは流石に難しいかもしれませんね。🔚

via GQ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

映画、海外ドラマ、音楽、ビデオゲーム、ガジェット、自作ハイエンドPC、車、バイク、政治、経済、株式投資、格闘技、70年代のTVドラマ、超常現象などが大好きな湘南在住の管理人です。東京に住んでいた頃は、ハイエンドオーディオ、ハイエンドホームシアターなど趣味で実践していました。現在は、ソニー4KブラビアX9500Gの85インチで洋画、海外ドラマ、ビデオゲームをYAMAHAのA3070AVアンプ経由で5-1-4 9.1チャンネルのDolby Atmos環境で楽しんでいます。映画やゲームレビューはこのシステムかサブシステムのLG 55インチNANO91 4K 120Hzで検証しています。様々な幅広いジャンルでの経験で得た知識、見識をレビューやエッセイも含め、色々と書き綴って情報発信していきたいと思っています。尚、当サイトで書く内容は、あくまで個人的な好みや価値観での意見を書き綴っていますので、あしからず。 YOUTUBEチャンネルでは、高画質をモットーに4K解像度のゲームプレイ、PCゲームのベンチマーク動画、グラフィック比較動画に加えて他に好きなものなど、色々と公開していきたいと思いますので、お気に召したらチャンネル登録をよろしくお願いいたします。  https://www.youtube.com/user/hidebusa720