ついに発売された『バイオハザード4』リメイク、海外でも高く評価され多くのゲームに影響を与えたTPS視点などオリジナルのゲームを完全に作り直し、新しいコンテンツと再構築されたゲームメカニクス、最新のライティングと美しいアートワークで、視覚的にも非常に優れた素晴らしいゲームとなっています。
私もプレイしていますが、正直『デッドスペース』リメイクほどの出来とは感じませんが、やり込み要素もあり、十分に楽しんでプレイしています。ま、これは作品への思い入れの違いなどもあるかもしれません。
しかし、テック解析で有名なデジタル・ファウンドリーによると、最近の『バイオハザード』リメイクのシリーズは、コンソール上でのバランスの悪いグラフィック設定オプション、フレームレートの制限解除、及び非常に限られたレイトレーシングなどといった多くの問題に悩まされている、としています。
カプコンの開発した自社エンジン「RE Engine」自体は非常に強力なようですが、その高度な機能の使い方にはいくつかの疑問が呈されているようです。
RE4リメイクは、現行世代コンソール(PS5、Xbox Series X)には、フレームレートモードと解像度(画質)モードがあります。どちらのオプションも60fpsを目指しているようですが、画質にはかなりの違いがあるようです。
XboxシリーズXは、かなり良い動作をしているようで、フレームレートモードではほぼ1800pで動作、解像度モードでは2160pとの事。これらのを達成するために再構成(リコンストラクション)方式を使用しているようです。
両方のグラフィック・オプションは、適度な視聴距離で見る限りは、ほぼ同じように見えるようです。特に、暗い場面が多い本作は、それほど違いを感じないのかもしれません。
両バージョンを並べて見比べると、PS5は Xbox Series Xに比べてかなりぼやけて見えるようですが、フレームレートモードのピクセル数は高いようで、およそ1944p(Xbox Series Xは1800p)、解像度モードはXbox Series Xと同じ2160pで、チェッカーボード処理を行っているとの事。
問題と指摘されているのが、レオンの髪が動いているときにはエイリアシングが発生し、解像度が半分になったように見えるとの事。一方、Series Xは比較的一貫して良い動作のようで、ギザギザのエッジがない状態を保っているとの事です。
DFの指摘ではPS5版はチェッカーボード処理に何か問題があるようです。草木のあるシーンはややノイズが多く、SSAOもかなりチラついています。ただし、全般に悪いというわけではなく、多くのシーンは全く問題ないようです。本当の問題は、透明な要素の絡んだ解像度にあるようです。
PS5、Xbox Series X版は、デフォルトで「キューブマップ」と「スクリーン・スペース・リフレクション(SSR)」のミックスが使用されているようです。
たまに、SSRと下にあるキューブマップの色に大きな差があるとの事です。ただし、Series XまたはPS5で解像度モードをON、レイトレーシング(RT)をOFFにした場合はSSRがなくなってしまうようで、これは不可解な問題だとしています。
低解像度のSSRは比較的高い解像度で動作している中では視覚的にアンバランスになり、かなり粗さが目立ってしまい、かえって邪魔になるようで、これは完全に削除されるか、少なくとも別のオプションで切り替えられるようにしてほしいとの事。
XBOX SERIES X と PS5のグラフィック・オプション組み合わせ
【フレームレート・モード】
・フレームレート + ストランドヘアー
・フレームレート + レイトレーシング
・フレームレート + ストランドヘアー + レイトレーシング
【解像度(画質)モード】
・解像度 + ストランドヘアー
・解像度 + レイトレーシング
・解像度 + ストランドヘアー + レイトレーシング
そしてグラフィック・オプションには「レンズの歪み」のオプションがあります。このオプションは最近のタイトルではよく見かけるグラフィック・オプションです。
『サイバーパンク2077』などにもありましたが、このオプションをONにする事で、すべてのプラットフォームで画像が柔らかくなり映像の一部を歪ませてしまうので、私は必ずOFFにしています。「被写界深度」は好みになりますが、私はこれもOFFにしています。
他に、本作にはないですが、よく見かけるのが「フィルムグレイン(粒子)」オプション。これも必ずOFFにしています。
『RE4』リメイクではデフォルトでこの「レンズ歪み」オプションが有効になっているようです。DFではデフォルトで何故ONになっているのかが不可解だそうで、どのプラットフォームを使用しているかに関係なく、このオプションはOFFにすることを推奨しています。
特にPS5には影響が大きいようで、柔らかく低解像度に見えてしまうような悪い影響があるとの事ですので、現状PS5版でプレイされている方はOFFにした方が良さそうです。

RT(レイトレーシング)とストランドヘアーのオプションを含めれば、PS5とXbox Series Xには合計4つの異なるビジュアル構成のオプションがあり、Series Sでは2つだそうです。
前世代機では、PS4は1つのモードのみで、PS4Proではパフォーマンスと解像度のオプションがあるようです。
PS5とSeries Xには、さらに2つのオプションがあり、ストランドヘアーを有効にするオプションと、レイトレーシングを有効にするもの。これらも含めるとコンソールのビジュアル設定モードは8種類という事になります。
そして、「ストランドヘアー」のオプションは現状OFFにしたようが良いとの事。デフォルトで使用されるカードベースのヘアーは、レオンのなめらかでストレートな髪に合っていて、より細かい見た目で光沢もあり、よりリアルにシェーディングされているとの事。
ところが「ストランド・ヘアー」はマットな見た目で、レオンの髪の特徴には合わないため、他のメディアでのレオンの髪の表現と合わないという事。更に、一部の状況では不自然な照明の影響を受けることがあるようです。それと処理負荷の面を考えても割に合わないオプションのようです。

一方、レイトレーシングはゲームの見た目を改善するようですが、完璧とは言えないとの事。最近の『RE:バイオハザード』シリーズのタイトルと同様に、RTグローバル・イルミネーション(GI)を特色とするものとは異なるようで、『RTリフレクション(レイトレーシング反射)』のみで、ビジュアルには極めて限定的な効果しかないようです。
水の表面はよりリアルには見えていますが、距離を置いて見ると低解像度でレンダリングされている上に、非常に限られた一部の表面にのみ。DFの検証では、水以外の場所でRTリフレクションが採用されている事を確認する事が出来なかったようです。
そして、Xbox Series Sには、ストランドヘアーやレイトレーシングのグラフィカルオプションがないようです。どちらもゲームのオプションメニューに表示もされないようです。ただし、解像度モードに切り替えると、「レイトレース反射」がオンになり、おまけに非常に低い解像度。しかし、RTをオフにするオプションがないようで、『バイオハザード4』リメイクにはこのような奇妙なデフォルト・ビジュアル設定の問題が多々あるようです。
そして、パフォーマンスの面では、『バイオハザード4』は、視覚的な切り替えを有効にするほど、フレームレートが低下する動的なスケール(スライド・スケール)で動作するようです。デフォルトのフレームレート・モードとオプションを設定しない場合以外は、実質的にパフォーマンスがロック解除された状態で動作するとの事。
しかし、デフォルトの「フレームレート・モード」が完璧というわけではないようです。
Xbox Series Xでは、巨大なボス戦、多くの敵が出現する大きな戦闘などでは頻繁にフレームレートが落ちます。
特に、ゲームの最初にある負荷要求の高い、教会のある村の戦いのような場面では、フレームレートが頻繁に落ちます。ほとんどは60fpsで動作しているようですが、ビデオを見ると時折落ち込むようです。 解像度モードは、基本的に全体的に悪く、40fps前半のフレームレートで推移している事が多いようです。
そして、すべてのオプションをオンにすると、より負荷が大きい場面では最悪で30fps半ばにまでパフォーマンスが低下しています。
これは私がSeries Xでプレイしていても多くの敵や巨大なボス戦などで実感しました。VRR対応のOLED TVでプレイしていてもドロップを感じる程なので、かなりフレームレートの振れ幅が大きい事を感じます。
一方でPS5版はほぼ同じような感じですが、全体的なフレームレートはXbox Series Xよりも高くなっています。最初の教会のある村の戦いでは、フレームレートモードでもいくつかの大きなフレームレートのドロップ降下しています。解像度モードでは40fps後半がボトムで、すべてのオプションをオンにすると40fps前半になっています。素晴らしいというわけではないですが、明らかにパフォーマンスが改善されています。
Xbox Series Sは、PS5、Xbox Series Xよりフォーマンスが悪くなっています。
フレームレートモードは50〜60fpsの間を長く推移し、解像度モードは30fps中盤がボトムに。ただし、前述のように、Series Sの解像度モードにはRTが搭載されています。ここには2つのモードしかありませんが、他のプラットフォームの8つのモードとは異なり、典型的なゲームプレイではフレームレートモードのみが適切に動作するようです。
結果的にDFの推奨するPS5とXbox Series Xは、デフォルトの「フレームレートモード」との事。
そして、VRR(可変リフレッシュレート)対応のTVやモニターに接続していて、若干のパフォーマンス低下でも、ディスプレイ側でフォローしてくれる環境では、レイトレーシングをオンにしたり、解像度モードを推奨だそうです。
Xboxプレイヤーは、コンソールのVRR効果がより大きいので、ビジュアルの忠実度を高める余地があるようですが、それらのオプションは流動性の面で明らかな処理負荷がかかります。現状では、複雑なビジュアルオプションのパフォーマンス良いとは言えないようです。
DFは、固定の60fpsモードと30fpsモードに追加の解像度、ビジュアルオプション機能を備えた単純なオプションにするべきだったと指摘しています。現在の状態は、あまりコンソールらしい設定構成になっていないようです。
さらに、PS5とXbox Series Xのフレームレートモードにおけるパフォーマンスは良いとは言えず、 Xbox Series Sはさらに悪化しているようです。
カプコンはフレームレートの問題に対処する必要があるとしています。そして、これらの問題に加えて、たまに水面の反射の問題や奇妙な照明テクスチャの問題など、いくつかの視覚的なバグがあるとの事。これらの問題は、Xbox Series Xであるようです。
更に、Xboxのコントローラーの反応に問題があるようです。Xbox Seriesコンソールにはスティックに大きなデッドゾーンがあるため、ゲームが不自然で重く感じるようです。右スティックを動かしても画面にそれが反映されるには、スティック範囲の約40%を押し込む必要があるとの事。このような問題は、なぜ開発の段階で調整するなり対応してくれなかったのか?と思いますね。
一方でPS5のデュアルセンスコントローラーでは、ほとんど動かす必要がなく、機敏なレスポンスが得られるようです。しかし、どちらのプラットフォームも完璧ではなく、ゲーム全体に若干の遅延感があるようですが、特にXbox Series機にはそれに加えて大きな構成の問題があるようで、これは解決されるべきだと指摘されています。
結果的に、DFは「バイオハザード4」は素晴らしいゲームで、見た目も非常に美しいタイトルではあるものの、基本的なゲームの構成に問題があり、制限されていると言わざるを得ないとの事。
以前のRE Engine採用のコンソールゲームの問題のすべてが本作に戻ってきたようで、複雑なビジュアルオプションやその他の問題が更に加わっているとの事。
再構成アーティファクトの問題(PS5版チェッカーボードの問題?)、フレームレートの問題、ビジュアルのバグ、デフォルトより見栄えの良くないストランドヘアーのオプション、PS5でのグラフィック品質の問題、非常に限定的なレイトレーシング、貧弱で一貫性のないオプション設定、酷いスクリーン・スペース・リフレクション(SSR)、コントローラーの反応の問題など多くの問題があるようです。
もちろん、これらの問題はいずれタイトル・アップデートで徐々に修正されると思いますが、個人的に問題なのが、Xbox Seriesコンソールでのコントローラーのレスポンスの問題でしょうか。。私は、XboxSeriesXでプレイしていますが、確かにエイムしにくいんですよね。。オプションでレスポンス感度をいじってはみたものの、それでもエイムはしにくい感じです。
2023.04.05の時点でまだアップデートパッチは配信されていませんが、これらの問題が早く修正される事を願います。
最近のタイトルを見ても明らかなとおり、かなり性能が上がった現行機コンソールとは言えど、まだまだレイトレーシング処理は負荷が重すぎるようです。ウルトラ・ハイエンドのゲーミングPCですら、レイトレーシングをフルに活かす場合、DLSSやFSRに頼る状況です。
RT関連は、コンソールでは次世代機以降でないと、高品質で高パフォーマンスを発揮出来ないかもしれません。
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