【DF】Xboxワイヤレスヘッドセットレビュー「この価格帯でこの出来は、不公平ではないかと言えるレベル。」

テック解析で有名なデジタルファウンドリが、今週発売された「XBOXワイヤレスヘッドセット」のレビュー記事が掲載され、「このレベルの超コスパは、もうズルイと言えるレベル。XBOXの新たなイチオシ製品」と絶賛しています。

「XBOXワイヤレスヘッドセット」についてデジタルファウンドリは「日本円で1万円というお手頃な価格帯でもあるにもかかわらず、驚くほど多くの機能と品質を備えており、あらゆるシステムのファーストパーティ製ヘッドセットの中で「実際にオススメできる唯一のヘッドセットの一つ」と高評価。

DFによると、「Xboxワイヤレスヘッドセット」(以下、XWH)最大の特徴は、「マルチポイント・ワイヤレス」としています。XWHにはマイクロソフト独自の「Xbox Wireless」が搭載されており、ドングルを使わずにワイヤレス接続が可能ですが、ヘッドセットにはBluetooth 4.2も搭載されています。XWHは、Xboxとスマートフォンでの電話を同時に使用することができるので、ゲームをしながら音楽を聴いたり、クロスプラットフォームのタイトルをプレイしながらDiscordで仲間とチャットしたりすることが簡単に出来るのが特徴です。

DFが数日間のテストで発見した唯一の問題点は、ヘッドセットがオンになるたびにXbox Series X、Series Sが起動してしまうこと。残念ながら、この動作を無効にする方法は見つからなかったとの事。

また、XWHはXboxとの接続にドングルを必要としないので便利ですが、これはPCやPS5に接続できる2.4GHzのUSBドングルを持っていないことを意味します。

更に良い点は操作系です。小さくて手探りで探す事が多いダイヤルやボタンを、一つのイヤーカップに搭載するのではなく、マイクロソフトはそれぞれのイヤーカップ自体を巨大なボリュームダイヤルにしました。巨大なボリュームダイヤルのアイディアは、既に発売されているSurefaceヘッドフォンでも採用されたメカニズムで、そのノウハウが採用されたようです。

左のイヤーカップダイヤルでは、BluetoothとXboxワイヤレスのソース間のミックスを調整、右のイヤーカップダイヤルでは、全体の音量を調整できます。

イヤーカップ全体がダイヤル・コントロールになっているので、小さなボタンや小さい音量ダイヤルを探すのに苦労するストレスがないのは、非常に快適だと言えます。

どちらのダイヤルもグルグルと自由に回転するのではなく、始点と終点が固定されており、左のイヤーカップには回転の中心に切り欠きがあるので、最大音量であることや、2つのオーディオソースのバランスが均等であることなど、物理的なフィードバックを手元できちんと得ることが出来るので、迷うこともありません。

XWHは、パッシブ・ノイズキャンセリング機能を備えていますが、交通量の多い道路の音や、家族が何か尋ねてくる時などは気になるとの事。

しかし、肝心の音質は思っていた以上に良く、低音も強調されているので没入感のあるストーリーのシングルプレイをタイトルをプレイしたり、低音の強いジャンル(例えばクラブ系やロックなど)の音楽を聴くのに適しているようです。

Xboxアクセサリーのアプリでは、6種類のプリセットとカスタムEQ、更に低音ブースト機能を使って、サウンドを調整することができます。DFではカスタムEQの設定で「ミュージック」プロファイルを選択するか、低音をわずかに下げて、よりニュートラルでモニターライクなプロファイルにすることを推奨していますが、あくまでも個人的な好みではあるとしています。高価格帯のヘッドセットと比べると、低音域が若干弱くなっているようですが、100ドル以下でテストしたワイヤレス・ゲーミング・ヘッドセットの中では、間違いなく最も良い音との事。

有線3.5mmジャック、またはapt-Xのような高品質のBluetoothコーデックに対応していれば、さらに良い音を出すことができますが、そのためにはそれぞれ複雑な機構や追加のライセンス料が必要となるため、ゲームに絞った機能は理にかなっているとしています。更に、Windows 10 PCでこのヘッドセットを使用する場合は、Xboxワイヤレスアダプター(20ポンド/25ドル)を購入されることを強く推奨しています。2.4GHz接続の方が音が良い上に遅延も少なく、Xboxコントローラーを簡単にPCにワイヤレス接続出来ます。

本製品は、箱から出した状態ではただのステレオヘッドホンですが、ユーザーの好みでWindows Sonic、Dolby Atmos、DTS Headphone:Xの3つのサラウンドモードを選ぶことができ、いずれもXboxとWindows 10 PCで利用できます。

Windows SonicはXboxに無料で付属、Dolby AtmosはDolby Accessアプリを介して2021年9月31日まで無料トライアルとして提供されています。(それ以外は、1週間のトライアル後に税込1650円で購入)。「DTS Headphone:X」は「DTS Sound Unbound」アプリから14日間のトライアルとして提供されており、税込2350円で購入する価値があるかどうかを判断するには十分なお試し期間と言えるでしょう。

DFのテストでは、3つのサラウンドサウンドモードはどれも素晴らしいサウンドだったようですが、テストするゲームによって微妙に異なる結果となったようです。それは困ったことに、どのゲームがどのサラウンドフォーマットに対応しているかを調べるのも厄介です。Gears 5やWarzoneなどのゲームではDolby Atmosが最も臨場感のあるサウンドを提供していると感じましたが、DTS Headphone:Xではややクリアで聴き疲れしないサウンドがだったようです。

しかし、ほとんどの対戦ゲームでは、バーチャルサラウンドではなく定位感のしっかりしたシンプルなステレオの音場感が良いという意見もあります。このXWHは、ステレオモードでもある程度の定位感の再現性があるようで、Call of DutyやFortniteなどの対戦型マルチプレイヤータイトルにも適しているとの事。

XWHは、ゲーム中の使用で全く問題ありませんが、この製品を持って外に出るのはどうでしょうか?Xbox ワイヤレス ヘッドセットは、両耳のイヤーカップに緑の円が描かれ、片側にはXboxのブランドロゴがあるので、見た目は完全にゲーミングヘッドセットのように見えますが、持ち出して屋外で使用しても苦にならないほど軽くて快適なようです。

更に本製品は十分に頑丈な作りで、電車での移動中にバッグに入れて持ち運ぶこともできますが、ヘッドセットがフラットに折りたため、キャリングケースが付属していれば、安心して持ち運ぶことができると思いますが、1万円という「攻め」の価格設定とゲーム用途に特化し割り切った製品であることを考えると、これらが採用されなかった理由は明確で、全体的な使用感、快適さは素晴らしいようです。

充電はUSB-Cで行いますが、同梱の充電ケーブルは驚くほど短いようです。DFのテストでは、Bluetoothと2.4GHzのXboxワイヤレスを組み合わせて使用した結果、ヘッドセットは再充電が必要になるまで約13時間持続したようです。充電には約3時間。ヘッドセットの電源を入れたり、ペアリングモードにしたりするには、左イヤーカップの背面にあるボタンを長押しします。

マイクの品質も十分に妥当なもので、短いながらも柔軟性のあるアームは、必要のないときはイヤーカップに巻き付けて目立たないように出来ます。アームの長さがもう少し長ければ、よりクリアな音声が得られたかもしれませんが、ヘッドセットに一体化できるような高度なデザインにすると、よりコストがかかり複雑な機構になることを考えると、マイクロソフト社のデザインチームがここで選択した判断は悪くないとの事。

マイクの下側には、素早くマイクをミュートにするためのボタンがあり、ミュートにするとマイクの先端付近にある小さな白いインジケーターランプが点灯しますので、状態を把握しやすくなっています。また、オートミュート機能もあり、自分が話していることを検知しないと自動的にマイクが停止します。

結果的に、同価格帯で強力なライバル製品があるにもかかわらず「Xboxワイヤレスヘッドセット」はXbox用ゲーミングヘッドセットの中で、最も価値のあるものとして際立っているとしています。

SteelSeries社のArctis 7Xは、より快適なデザインとより優れたマイク、そして若干優れた音質を提供し、さらにはPlayStation 5にも対応していますが、160ポンド/150ドルとXWHより5000円近く高価で、Bluetoothも搭載していません。Bluetooth機能を利用するには、更に上の機種Arctis 9Xになりますが、価格は180ポンド/200ドルでプレミアム製品です。

LucidSound LS15Xは、価格的には100ポンド/90ドルとXWHと同価格で、 XWHと同じ回転式イヤーカップのデザインを採用していますが、イヤーカップのダイヤルは使用中にガリガリと音がし、音質も悪く、Bluetoothにも対応していないため、多くの人にとっては「Xboxワイヤレスヘッドセット」の方が良い選択になるのではないかとしています。

DFは、「マイクロソフトはよくやったと思います。このヘッドセットを1万円強の希望小売価格で購入した人は、きっと満足すると思います。完璧ではありませんが、より価格の高い製品よりも充実した機能を提供しつつ、ゲームに必要な基本的な部分はしっかりと押さえています。このヘッドセットは、Microsoftの周辺機器パートナーであるSteelSeriesやCorsairにとっては少々不公平ではないか、とさえ思うほどです。

例えば、ソニーのPulse 3Dヘッドセットが悪いとは言いませんが、同じような価格帯でより多くの良い製品があるのは確かです。Windows PCやスマートフォンでも使用できる汎用性を持ちながら、Xboxでも使用できるゲーミングヘッドセットを探しているのであれば、この製品は素晴らしい選択肢となるでしょう。」とし、数ある同価格帯の製品中でも抜群のコストパフォーマンスと多機能を絶賛しています。

自分はまだ入手出来ていませんが、手頃な価格を考えるといずれ購入してみてみたいなと思います。🔚

via Eurogamer, DigitalFoundry

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