アクティビジョン・ブリザードCEOボビー・コティック氏が、Microsoftとの取引に関する最新情報を全従業員にe-mailで共有。その日本語訳。

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アクティビジョン・ブリザードのCEOであるボビー・コティック氏が、今朝従業員に向けてEmailでマイクロソフトとの買収提案取引に関する最新情報を共有し、その内容を公開しています。

最近は英国規制当局(CMA)が、ソニーの主張する、将来的なマイクロソフトによるCOD独占懸念などに関して、マイクロソフトが財務的に損失を被る事で、その懸念は現実的でないとの見解を暫定とはいえ、示していました。

数日前には、米国上院議員らが日本でのXBOXを冷遇するかのような独禁法に抵触しかねない契約慣例を日本政府は見過ごしており、日本に圧力をかけるべきだという海外報道も出たばかり。

ホットなトピックなので、今回のボビー・コティックCEOの従業員に向けたEmailの内容を日本語訳でご紹介したいと思います。


チームへ

ご存知のように、マイクロソフトとの合併案は、世界中の規制当局の審査を受けています。最近の報道でご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。私は今後も、この案件に関する最新情報をお伝えしていきます。

我々は、本取引が最終的に承認されることを引き続き確信しています。先月、私たちのチームは、マイクロソフト社のチームとともにベルギーのブリュッセルとイギリスのロンドンに行き、欧州委員会(EC)と英国競争市場庁(CMA)の非公開の公聴会で講演しました。

この公聴会でマイクロソフトは、規制当局の懸念に対処するための思慮深く寛大な救済策を提案し、さらに世界中のより多くのプレーヤーに多くのゲームを提供するという誓約を強化する発表をしました。その中には、任天堂に『コール オブ デューティ』を、Nvidiaにゲームを10年間提供するという契約も含まれていました。最近、ブースターロイド社やユビタス社とも同様のクラウドサービス契約を発表しています。

私たちが提案する合併は、急速に成長する外国企業や、自国市場での保護と強力な人材プールへのアクセスを享受する強力な企業を含む、ますます競争の激しくなる市場での競争を支援するものです。マイクロソフトとの提携により、これらの市場をリードする競合他社に対して、より効果的に対抗することが可能になります。

当初はゲーム機の競争について懸念していた規制当局も、私たちの業界への理解を深め始めているのは良いニュースです。

この契約が成立した場合、マイクロソフト社が意図的に “バグ “のあるバージョンのゲームをプレイステーションで発売する可能性がある、といったソニーからの声明をご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。私たちは、私たちの情熱的なプレイヤーが、コンテンツと品質の同等性についての約束を守るために、マイクロソフトに責任を求める最初の人物であることを知っています。

そして、この業界で最高のゲームを提供するために懸命に働いている私たち全員が、プレイヤーのことをあまりにも深く考えているため、決して劣悪なバージョンのゲームを発売することはできません。

ソニーは、『Call of Duty』の契約について、実際には心配していないことを認めています。彼らは、私たちの合併を阻止したいだけなのです。

しかし、ソニーの行動が私たちの長期的な関係に影響を与えることはありません。プレイステーションのユーザーの皆様は、私たちがプレイステーションの発売以来、ソニーのプラットフォームで最高のゲームを提供し続けていることをご存知でしょう。

我々は、今後数カ月以内に予定されている決定日まで、欧州および英国の規制当局と協議を継続します。また、本日、日本の公正取引委員会が、本取引が競争を阻害するものではないと判断し、当社の取引を無条件で承認したことをご覧になった方もいらっしゃると思います。さらに詳しい情報が入り次第、改めてご報告いたします。

私たちのチームは、合併の進捗状況について皆様から寄せられる多くの質問に対する回答を得られるよう、マイクロソフトと協力しながら取り組んでいます。私たちは、規制当局の手続きを進める中で、引き続き協力し、支援し、透明性を保っていきます。

プレーヤーに最高のゲームを提供し続けること、そして同僚のために最高の職場を維持することに集中し続けることに感謝します。

感謝を込めて

ボビー


この手紙で気になったのが、買収承認され「CALL OF DUTY」がマイクロソフトの傘下になった場合、マイクロソフトがプレイステーション版の仕様を落としたり、意図的にバグなどが仕込まれる恐れを主張した事について、ボビーCEOは「ソニーは、実際にはそのような心配をする必要がない事を分かった上で、単に買収を阻止したいがために、そのような主張をしていた。」と批判した事です。

これが事実だとしたら、「天下のソニー」がこのような主張をするとは、、と正直、驚きました。

いずれにしろ、英国の規制当局は4月末に最終報告を出す予定で、マイクロソフトの予定では6月末までには最終結論が出る予定のようです。

今の所、買収承認可否の風向きはマイクロソフトに向いているようです。🔚

via Activision blizzard : A March Update on the Microsoft Deal

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