日経アジアの報道によると、アップルはTSMCの3nmプロセスルールを採用したチップを搭載したiPad Proの新モデルを来年後半に発売する予定のようです。
この3nmプロセスを採用した次世代プロセッサーを採用する事で、iPad Proのパフォーマンスを更に向上させ、バッテリー駆動時間を延ばすことができます。
最新の第5世代iPad Proは、今年の4月に開催されたアップルのイベントで発表されました。11インチと12.9インチの両モデルにはアップル独自のカスタムシリコン M1チップを搭載し、大型モデルの12.9インチモデルにのみミニLEDパネルが搭載されていました。
アップルのM1チップへのシフトからも、インテル製チップから自社製チップでもある「アップルシリコン」への移行に意欲的なのは明らかです。昨年からアップルはペースを上げて、自社製「アップルシリコン」で製品群を構成し始めています。
日経アジアの報道によると、アップルのチップ製造パートナーである半導体ファウンドリ最大手の台湾TSMCは、3nm技術により5nmアーキテクチャと比較して10%から15%の性能向上を実現するとしています。さらに、消費電力は25%から30%低下するとのことです。
AppleとIntelは、TSMCの3ナノメートル(nm)製造技術を用いてチップデザインのテストを行っています。この件について説明を受けた複数の関係者によると、チップの量産は来年下半期に開始される見込み。
アップル社のiPadは、3nm技術で製造されたプロセッサを搭載した最初のデバイスになる可能性が高いと関係者は述べている。来年発売予定の次世代iPhoneでは、スケジュールの都合上、中間の4nm技術が採用される見込みです。
「この動きは、米国バイデン政権が半導体生産施設を米国内へと拡大を目指している中で、TSMCが米国企業のチップの野望にとっていかに重要であり続けているかを示している。」と日経アジアは報じています。
日経アジアの報道では、3nmプロセスで製造された最初のチップはiPadになる可能性が高く、iPhoneには中間の4nmが採用される可能性というのも驚きです。
主力製品のiPhoneに3nmを採用せずに4nmで妥協するとは、個人的には想像し難いですが、スケジュールの都合上となると確かにどうしようも出来ないことは確かですね。
今年9月?以降に発表されると言われている新型iPhoneは、13というナンバリング更新はされず、12sになるとかマイナーチェンジに留まるという噂もあります。外観は12シリーズでフルチェンジしたので、外観は変わらないでしょうけど、ノッチが小さくなるとか機能面では画面TOUCH IDが搭載されるとか、カメラレンズが大きくなるなど色々と憶測は出ています。
そして今年のiPhone13?にはN5Pと呼ばれる、5nmプロセスの強化版が搭載されるらしいので、やはりマイナーチェンジという可能性大かもしれませんね。。
iPadに関しては、最新のiPad Airには、昨年9月に発表された5nmの6コアA14 Bionicチップが搭載されています。現在の最新機種である「iPhone 12」シリーズも同じプロセッサを搭載しています。これに対し、話題のアップルシリコン「M1チップ」も5nmを採用しているため、3nmになれば性能向上はかなり大きなものになるかもしれません。
現時点で、アップルがこの新しい3nmチップをiPad AirやiPad Proのラインナップに導入するかどうかはわかりませんが、iPad Proはパフォーマンス重視のデバイスなので、将来的にiPad Proに搭載されるのではないかと思います。
次期iPad Proモデルは1年半後の2022年後半に発売される可能性があると言われています。そしてiPad ProにはOLED(有機EL)が搭載されるという噂も根強く出ています。プロセッサーのアップグレードと共に、有機ELディスプレイになるのか、ミニLED分割数増加でアップグレードされるのか、上位と下位でディスプレイ方式を変える第5世代と同じままでいくのかは分かりませんが、、
更に、iPad Proには更に大画面モデルを検討しているという噂も出ています。これは数年後と更に先の話のようですが、あれこれ次々に出てくる「噂」は楽しいですし、ワクワクしますが、まずは手元に来たばかりの最新の第5世代iPad Pro12.9インチモデルを堪能しようと思います。🔚
via NIKKEI Asia, Gizchina
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