私の中でデビッド・フィンチャー監督作の最高傑作と言えば、「SEVEN」と並んで「THE GAME」を挙げるでしょう。
この映画、簡単に言えば壮大なスケールの「リアル・ドッキリカメラ」なのですが、フィンチャー監督の手にかかると、ここまで面白くなるんだなと。フィンチャー監督独特の映像トーンといい、自分が監視されているような得体の知れない存在を思わせる秀逸な描写、映画全編に巧妙に張りめぐされた伏線、主演のマイケル・ダグラスの名演、クライマックスのあっと驚くオチといい、前述で述べたとおり「SEVEN」と並んでフィンチャー監督の最高傑作と言えるでしょう。
米国盤では画質に定評のあるCRITERION COLLECTION(クライテリオン・コレクション)から過去にDVD、そしてブルーレイもリリースされています。クリテリオンのジャケットデザインがどれも秀逸で定評があります。私もクライテリオンコレクションは色々とコレクションしているので、今後また少しづつでもご紹介していきたいと思います。
日本盤も悪いとは言えませんけど、、私はクライテリオン盤の方が好きです。
長らく国内の権利は東宝が所有していた?ようですが、ユニバーサルに権利が戻り、ようやく日本国内で「ユニバーサル思い出の復刻版」として12月2日に日本国内初ブルーレイ化で発売されます。
「ザ・ゲーム」の「ユニバーサル思い出の復刻」シリーズは、以下の仕様が特徴となっています。
●劇場公開時のパンフレットを使用した日本オリジナルデザインアウターケース仕様
●近代映画社刊「スクリーン」の劇場公開時掲載記事等を凝縮したオリジナルブックレット(8P)封入(アウターケースサイズ)
●テレビ朝日『日曜洋画劇場』(1999年12月19日放送)版の日本語吹替音声を初収録!
※TV放送版の日本語吹替音声は、TV放送吹替を主に、吹替が存在しない部分は英語音声+字幕になります。
【ストーリー】
「人生が一変するような凄い体験ができるはずだ」。
投資銀行を経営するニコラスは48歳の誕生日に弟コンラッドと再会し、「CRS」と名乗る会社からの[ゲーム]の招待状を受ける。
ニコラスは半信半疑のままそのゲームに参加するが、その時から彼の周りで不可解で奇妙な出来事が続発する…
【キャスト】
*日本語吹替キャスト(日曜洋画劇場版)
ニコラス・ヴァン・オートン:マイケル・ダグラス(小川真司)
コンラッド・ヴァン・オートン:ショーン・ペン(堀内賢雄)
クリスティーン:デボラ・カーラ・アンガー(日野由利加)
ジム・ファインゴールド:ジェームズ・レブホーン(山野史人)
【スタッフ】
監督:デヴィッド・フィンチャー/製作総指揮:ジョナサン・モストウ/音楽:ハワード・ショア
【特典】
劇場予告編
残念ながら、特典映像は劇場公開予告編のみというのが、残念です。
あと、気になるのはどのようなマスターを使用しているかですね。東宝のDVDは無駄に高く、しかも画質も酷いものだったので、HDリマスターの高画質マスターが採用されていることに期待したいですね。。
↑が東宝から発売されたDVDです。当時、DVDはトールケースが主流の中で、東宝はジュエルケースと呼ばれる、CDと同じようなケースで販売されていました。コレクションする側からすると、この点でも不満がありました。ピクチャーディスク自体は良い感じではありますが、色々と不満の多い東宝盤でした。
ブルーレイが出始めて随分と経ちますが、前述したとおり「THE GAME」の国内権利は東宝が長らく権利を持っていた?のかどうか真相は定かではありませんが、「THE GAME」は日本国内では中々、ブルーレイ化されていませんでした。本作のファンは「東宝は早く権利を手放せ!」とまで言われる始末。
そういった経緯もあり、本作のファンからすれば本当に念願、待望の日本国内で初ブルーレイ化となるわけです。
本作をまだ観たことのない方は、この国内初ブルーレイ化を機会に是非観てみてください。🔚
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