LGは、欧米でファームウェアバージョン03.10.20をリリースしました。新しいファームウェアにはAMD FreeSync Premiumのサポートが含まれており、LGはCES2020でFlatpanelsHDが最初に報じたように、2020年の一部の有機ELテレビに追加することを約束していました。
PCモニターでは、FreeSyncとともにHDRをサポートするために「FreeSync Premium Pro」ティアが必要だが、テレビではHDRのサポートは「FreeSync Premium」ティアのみとなります。AMD、そしてオーナーのユーザーは、LGのCXおよびGX有機ELテレビでHDRがFreeSyncとともに正常に動作していることを確認しています。
LG 2020年モデルのテレビは、すでにHDMI VRRとNvidia G-Syncのサポートを提供してました。AMD FreeSyncにより、テレビは3つのVRRをサポートするようになりました。サムスンは数年前からテレビにFreeSyncを提供していますが、最近になってHDMIでのVRRサポートを追加したばかりです。ソニーは、将来のファームウェアアップデートが必要になりますが、HDMI VRRを搭載した最初のテレビ(X900H)を発売したばかりです。アップデートで HDMI VRRがサポートされるかは今のところ未定となっています。
VRRは、現行ゲーム機では唯一Xbox One S、Xbox One Xが対応しており、他に互換性のあるPCでスムーズなゲームプレイを提供します。また、VRRは入力ラグやティアリングも軽減します。
LG 2020年モデルのTVでAMD FreeSync Premiumでサポートされている周波数範囲は40~120Hz。その範囲を下回ると、LFC(低フレームレート補正)が適用されます。HDMI 2.1での正確なVRRサポートは、HDMI 2.1プレーヤー、ゲーム機がまだないために、現在は不明のままです。LGは、HDMI 2.1で4K 40〜120Hzをサポートするとだけ言っています。
LGの4K BX OLEDおよび8K ZX OLEDテレビシリーズも、FreeSyncをサポートします。これらのセットのファームウェア・アップデートはまだ保留中です。
ここでいくつかの注意点があります。ユーザーの報告によると、特定のHDMIポートでFreeSync検出を有効にすると、そのHDMIポートはDolby Vision信号を受け付けなくなる不具合があるようです。また、LGのFreeSyncの実装は、HDMI VRR時のブラックレベルの変動に悩まされるとの報告もされています。
ファームウェアバージョン3.10.20には「Apple AirPlayの改善、Sport Alertの改善、ATSC 3.0(WX/GXのみ)のサポート(for)」も含まれており、これは米国での新しい「次世代」テレビ規格を意味します。このファームウェアは現在、アメリカとヨーロッパのみで利用可能となっています。
via flatpanelsHD
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既にAMDのホームページでは、OLED(有機EL)だけでなく、NANO CELLパネル搭載の4K液晶TVである、NANOシリーズもFreeSync Premium対応リストに追加されています。
私の55型のNANO91のファームウェアバージョンみると、03.01.15で、まだ更新は来ていません。現在米国と欧州のOLEDモデルで更新が来たようですので、いずれアジアのOLEDモデル、そして段階的にNANO CELLの4K液晶TVにも更新が来ると思います。
FreeSyncプレミアム対応のファームウェアは、記事にも記載の通りOLEDで「03.10.20」のようですが、液晶のNANO CELLシリーズが03.10.20になるかは不明です。前述の通りAMDの日本の公式ページでもリストに記載されているので、そう遠くない日にアップデートが来るでしょう。既に4K NANO CELL液晶TVのFreeSync Premium対応アナウンスのトレイラーも公開されています。
しかし、LGはゲーミング機能に関してはこのFreeSyncプレミアムにもいち早く対応するなど、4K TV(OLED、液晶)のゲーミング機能の充実ぶりに関しては、最強かもしれませんね。国内メーカーの対応の遅さには個人的にストレスを感じます。
我が家のリビングのメインはブラビアの85インチX9500Gを愛用しているので、出来る事ならサブ機もブラビアかもしくは東芝にしたかったのですが、年内未対応と聞き、仕方なくLGのNANO91 55インチを購入しました。が、意外に良く出来ていて、4K 120Hz入力、G-Sync動作も確認しました。
XboxOneXでの1440P 120Hzも可能ですし、VRRも動作している?いますし、音も予想外に驚くほど良くて、UI(特に番組表)のレスポンスのダルさ以外は本当に満足出来る出来です。今までたくさんのレグザ、ブラビアを中心に使ってきた基準からしても、前述の欠点以外は全く引けを取らない完成度です。正直、馬鹿に出来ないレベルです。
しかし国内メーカーのこの対応の遅さの理由はなぜなんでしょうね。。やはりゲーミング機能自体が二の次という事なのでしょうか?
PlayStation5を発売するソニーのブラビアでさえ、国内のモデルでも2020年内の4K 120Hz入力、VRRの対応はなさそうです。東芝も年内は厳しいとの事で、そういう点ではLGのこのゲーミング機能への動きの機敏さは称賛すべきだ事だと思います。今年中にいち早く次世代機のPS5、XboxSeriesXを4K TVで本領発揮させたいのなら、LGの有機EL(OLED)の CX、GXシリーズ、液晶ならNANO CELLのNANO91はオススメです。🔚
LG Electronics UK NANO CELL シリーズ4K液晶TVホームページ
初めまして。PS5を念頭に4Kテレビ購入を検討している者です(液晶と有機ELの違いもロクに分からないド素人です)。
お聞きしたいのですが、CXの1つ前のC9は、全体的には「CXと大差ない」という評判を見たのですが、ゲーミング機能という点ではどうなのでしょうか?ご存知でしたらご助言いただけたら幸いです。
はじめまして。当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。
C9はデジタルファウンドリーでもベスト4K HDRゲーミングTVの一つとしてピックアップしています。
https://youtu.be/mVGVaHBMFx8
ご参考までに日本語訳しておきますね。
LG OLED C9 / HDMI 2.1./HDMI VRR + G-Sync Compatible. DolbyVision.
LGのC9モデルは、優れたモーション処理、非常に低い入力レイテンシ(ゲームモードでは60Hzで13ms、120Hzで6ms)、
次世代コンソールやPCグラフィックスカードとの連携が可能なHDMI 2.1ポートを搭載した豪華な有機ELディスプレイのおかげで、
現在の最高のお勧めです。
画質、色再現性、コントラストは、サムスンのQLEDがより高いピーク輝度ですが、
使用されるOLEDパネルのおかげで一流です。LG C9はFreeSyncを搭載していませんが、HDMI VRRをサポートしています。
これは、Xbox One Xでサポートされている同様のアダプティブシンク規格で、最近のファームウェアアップデートでは、
Nvidia RTX 20シリーズとGTX 16シリーズのグラフィックカードを搭載したPCでもサポートされています。
C9は、4K HDRコンテンツを得意としていますが、優れたアップスケーリングと、レトロなゲーム用のOSSCおよび
フレームマイスターの完全な互換性により、低解像度コンテンツも見事に処理します。
また、LG TVのwebOSソフトウェアは、直感的で応答性の高いインターフェイスを備えており、
Wiimoteスタイルの簡単な選択や迅速なマルチタスク処理が可能なため、市場でも最高のソフトウェアと言えます。
あなたが予算の制約がある場合は、LG B9は、古いプロセッサを使用していますが、ほぼ同等の画質、低入力ラグなどを提供しています。
長所
HDMI 2.1のソース機器が発売されると、HDMI 2.1で4K/120Hzが可能になる。
ゲームモード使用時の入力レイテンシが非常に低い
黒枠挿入でより良いモーション処理を実現
低解像度のソースに対して優れたスケーリング
欠点
フィルタフリーの720pまたは1080pアップスケーリングのオプションはありません。
AMD GPUを搭載したPCではFreeSyncのサポートはありません。
ドルビービジョンとHDR10には対応しているが、HDR10+が足りない
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以上です。C9でも十分ですが、予算的に問題ないのであれば、CXがベターかもしれませんね。
ご参考になれば幸いです。
早速かつ詳しい解説、恐縮です!
性能の違いと価格の違い、、、教えていただくと余計迷ってしまいますね。
大変参考になりました。ありがとうございます!
LG 55インチ C9 最安値158,000円
https://kakaku.com/item/K0001150487/
LG 55インチ CX(C10) 最安値236,000円
https://kakaku.com/item/K0001254398/
その差8万円ですね。CXは記事でも書いた通りFreeSync Premiumのアップデートで対応しました。
ゲーム機能に関しては、DFのC9とCXの差はそれくらいでしょうかね。
折角買うのなら新しい機種を買うに越したことはないと思いますが、
予算の制約があるのであれば、C9でもデジタルファウンドリーのとおり、
次世代ゲーム機(PS5、XboxSeriesX)にも十分対応出来るという事ですね。
国内メーカーの4K 120Hz入力などは来年以降になりそうなので、
現時点でゲーミング機能重視ならLGですね。
国内メーカーも迅速に対応して欲しいんですけどね。。