Xbox Series X|Sが、PS5に大きく劣っている点。

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海外テックメディアのWindowsCentralが、「プレイステーション5がXboxシリーズX、シリーズSよりも絶対的に優れていること」という記事が掲載しています。

2020年に発売されたいソニーのPlayStation 5とマイクロソフトのXbox Series XとXbox Series S。スペック数値的には、Xbox Series Xが処理パワー面で優位に立つとされていましたが、蓋を開けてみれば、どちらも4Kでほぼ同様のグラフィックで、60FPS、場合によっては120FPSの出力も可能になっていて、ほぼ横並びです。

Xbox Series Sは、多くの次世代アーキテクチャの特徴を取り入れながら、処理パワーを落としてより手頃な価格で1080pから1440pの解像度で次世代体験を提供して好評得ています。

PS5は発売当初、拡張可能なストレージ・スロットがあったにも関わらず、追加の高速なSSDストレージの選択肢さえなく、内蔵SSDも容量がXboxシリーズXより少なく、批判が出ていました。

最近、多くの現行ゲーム機に最適化されたゲームが50GB、100GBを超えるサイズになることが頻繁にあることを考えると、シーゲイトと共同開発した専用の追加SSDストレージが発売当初から用意されていたXbox Series X、Series Sにとっては、PS5より有利な点ではありました。

しかし、PS5はその数ヵ月後にようやく、本体内部にある追加NVMe M2 SSDスロットに装着出来るようになり、推奨SSDなども発表され、現在は様々なメーカーから専用SSDとして発売されて、選択肢も豊富です。

半導体不足による高騰などが落ち着き、半導体メモリー市場相場が大きく下がった事で、SSD価格も2〜30%も下落、今やプレイステーション5の方が豊富な追加SSDストレージの選択肢があり、Xbox Series X|Sに最適化したタイトルを保存するために、専用の追加SSDカードしか選択肢のないXboxと、発売当初から状況が逆転している状況です。

アナリスト予測では2023年の夏の終わりまでにSSDの価格相場が最大50%まで下落する可能性があるようです。

現状でさえ、サムスン製などの高価なハイエンド製品ですら、Xbox Series X|Sの専用SSDカードより遥かに安価に入手する事が出来ますし、選択肢もPS5の方が多くあります。

WindowsCentralによると、マイクロソフトがシーゲイトと共同開発した専用カードは、高価なCFExpressインターフェイス規格のため、発売から2年経っても価格が変動していないとの事。

では、なぜマイクロソフトはこの方式を選んだか、、ストレージに関しては、結局のところ市場がどう動くかはある種の賭けでもあるようで、最終的にマイクロソフトが予測した通りにはいかなかった。という事のようです。

Microsoftがハードウェアを開発した当初、高速なNVMe M.2 SSDはCFExpressと同程度の価格だったようですが、結果的にSSD価格が大きく下落した事が想定外だったのかもしれません。

CFExpressという方式は、当初SanDiskが開発した独自のストレージ・インターフェイス・ソリューションで、CFはコンパクトフラッシュの略で、主にハイエンド・デジタル一眼カメラで使用されています。

このカードは、高解像度写真の連写記録、録画のために高速な読み書きをサポートするのと、他のストレージ方式と比較して破損や故障の可能性が低いという利点があり、それが写真撮影で多く使われる理由でもあります。

XboxシリーズX|Sシリーズは、ゲームのストレージとしてCFExpressが採用されたのは初だそうです。Xboxの専用追加SSDカードをビデオカメラのストレージとして再利用することは出来ないとの事。

Xbox Series X|S ストレージソリューション開発に詳しい関係者によると、マイクロソフトがCFExpressを採用した理由は、主にシンプルさだそうです。ドライバーを使わずにシンプルにXbox専用の追加ストレージSSDカードを手軽に抜き差しできるのは、利便性も高く非常に素晴らしいことですが、そんな利便性より多くの人はより安価なSSDを好むのかもしれません。

マイクロソフトは、Xbox Series Xの発売時、次世代技術としての目玉として「Velocity Architecture」と「Direct Storage」ソリューションを大きくアピールしていました。

このアーキテクチャは、ストレージの最適化、特にロード時間の短縮、高速なデータストリーミングなどでXboxやPCゲームに大きな改善をもたらすと言われています。

ゲーム機開発に詳しい関係者の話によると、マイクロソフトはXBOX Series機のゲーム開発環境のために、統一化されたSSD速度を確保したかったようです。

しかし、現時点でマイクロソフトの新しいDirect Storage機能を使ったゲームは、Xboxにない「Forspoken」の1本しかないそうです。

さらに、PCのDirect Storageは、市場にある多数のSSDの速度に対応する必要がある事も難しくしているようです。そして現実としてPCゲームのストレージにCFExpressカードを使う人はいません。

壊れにくく、信頼性のあるソリューションであるのは良いことですが、気になるのはマイクロソフトが次世代XBOXでも継続してこのCFExpress方式を使うのかです。SSD価格ここまで下落していて、夏までには更に下がるとまで予測されている状況で、より高止まりしているCFExpress方式を使うのか、、正直疑問です。

将来的にはより高速で安価な外付けストレージソリューションも登場するのは間違い無いでしょうからね。。

結果的に、現時点でXBOXは明らかに追加のSSDストレージに関しては、価格、選択肢の少なさという点も含めて、PS5に大きく劣るという印象は否めません。

前述のように、次世代XBOXでの採用も不明です。私も一つだけ専用の1TBの専用追加SSDカードを持っていますが、更に追加で1TB=35,000円の専用SSDカードを買おうという気にもなれません。2TBで7万円以上というのも馬鹿げています。

ま、これは結果論ではありますが、現状追加ストレージに関してはPS5の方が遥かに利便性が高いのは確かです。🔚

via WindowsCentral

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