「Ori」シリーズのMoonスタジオ、美しいゲームとは対照的に、スタジオ内は“抑圧的”でかなり殺伐としていた模様。

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美しいグラフィックと宮崎アニメの影響を受けたという美しい世界観とミュージック、ゲームの完成度で、数々の賞を受賞した「Ori」シリーズ2作(オリとくらやみの森、)の開発スタジオ「Moonスタジオ」

しかし、Game Beatによると、何人もの元スタジオ関係者の証言から、スタジオ内では代表のトーマス・マーラー氏とゲナディ・コロール氏が開発スタッフに対し、かなり抑圧的な言動や嫌がらせなどが開発スタッフに対して行われていたようで、美しいゲーム世界とは違う“抑圧的”な空気が支配していたようだと報道しています。

Moon Studiosは、オーストリア出身でBlizzard Entertainmentに勤務していたアーティストThomas Mahler(トーマス・マーラー)と、テルアビブの技術者Gennadiy Korol(ゲナディ・コロール)とで2010年に設立されました。マーラー氏がCEOを務め、レベルデザインなどのクリエイティブな仕事をコロール氏が担当しています。

記事では、現在はMoonスタジオを退職している何人かのスタッフの証言が紹介されており、それらを読むと、社内のオープンチャットで言葉にするのも躊躇するような酷いジョークや下ネタを平気でやり取りし、多くのスタッフが不快に感じていたようです。更に、スタッフの仕事に対し、酷い言葉を浴びせたり、中にはスタッフ自身の存在を否定するかのような酷い言動を浴びせられたというスタッフも多くいたようです。

Game Beatがこれら多くの元スタッフの証言から、Moonスタジオに対して尋ねたところ、返答が来たようで、その部分のみ日本語訳でご紹介します。記事自体は元スタジオスタッフの証言など、非常に長い記事ですので、詳細はリンク先の記事をお読みください。


ご質問の内容が、日々活躍する80名以上のムーンスタジオのメンバーの代表的な経験とは考えておりませんし、かつて弊社に在籍していたメンバーの経験を代表するものとも考えておりません。実際、私たちは人々を幸せにし、彼らのキャリアを向上させ、彼らの経済的成功に貢献してきた私たちの歴史を非常に誇りに思っています。

私たちは、シンプルな前提のもとにムーンスタジオを設立しました。地理的な制約を受けない分散型スタジオを作ることで、世界中から優秀な人材を集めたいと考えました。次に、私たちのチームが繁栄し、この業界で最高の仕事を提供できるような、活気あるスタジオ文化を育みたかったのです。そして私たちの努力による利益と報酬をチーム全員で分かち合うことを目標にしました。私たちは、最終的にそれが成功したと信じています。

私たちのチームを強力にしているのは、グローバルで文化的な多様性です。4大陸40カ国以上から集まったメンバーが働いており、フラットなスタジオ構造によって、誰もが正直に直接話すことができ、最高の仕事をするために互いに挑戦し、後押しし合うことができます。私たちは、創造性、オープンなコミュニケーション、コラボレーション、パフォーマンスを促進するような、これまでとは異なるタイプのスタジオを意図的に作り上げようとしています。

その結果、2つの受賞作(今後さらに増える予定)が生まれ、プロフェッショナルなチームが一緒に仕事を楽しみながら、この業界に新しい風を吹き込み、同時にムーンスタジオの経済的成功も分かち合っています。開発スタッフには、時に残酷なほど率直に批評し、挑戦することもありますが、純粋に声高に賞賛することもあります。私たちは、共に築き上げ、達成したすべてのことに、大きな誇りを感じています。

私たちはお互いを兄弟とみなしています。そして、兄弟のように私たちは時に口論をし、頻繁にからかい合います。私たちは、お互いのバックグラウンドの違い(人種)について、自虐的なジョークを言ったこともありますし、お互いをからかうことが無神経に映り、他の人を不快にさせたこともあったかもしれません。

ムーンスタジオは12年間繁栄してきました。この間、私たちは成長し、多くのことを学びました。また、多くの素晴らしい、そして非常に才能のある方々と仕事をする機会に恵まれました。

現在Moonスタジオにいる人たち、そしてMoonスタジオで過ごし、その後に他のベンチャー企業に移った人たち、私たちはこのチームに心から感謝し、誇りを持っています。私たちは完璧ではありませんが、私たちの才能を深く思いやり、常に向上するために努力しています。

もし、私たちが誰かを不快にさせたり、がっかりさせたりしたことがあれば、それは反省していますし、より良くなるように努力したいと思います。

Thomas Mahler、Gennadiy Korol


今回の記事で、元開発スタッフの証言を聞いていると、確かに酷い内容も多々ありますが、それらで感じるのは、良くも悪くも体育会系のノリなのかな、、と。スタッフの誰もが見ることが出来る、オープンチャットで会話すべき内容ではない酷い内容も平然としているのは、ちょっとモラルに欠けるかもしれませんね。。

代表2人はスタジオを開かれたオープンな場所にしたいと、包み隠さず、本音で議論、会話をしているつもりなんでしょうけども、開発スタッフには当然繊細な方もいますし、そういったことに“耐性”のある方などなど、様な性格の方々がいますので、そのあたりの配慮が足りず、自分の尺度で対応しすぎていたのかな、、とも感じました。

元スタッフで証言している中には、「今後、Moonスタジオに就職したい人たちに、同じ思いをしてもらいたくないので、こうやって話している。」という方もいましたので、やはり相当酷かったのかな、、とも感じます。

ある意味、オープンになりすぎて度を越していたような印象でしょうか。。良い物を作り上げたいというアーティストとしての高い目標があるわけで、当然叱咤激励はあるでしょうけど、、何事も節度を持って行わないといけないという事でしょうか。。

via GameBeat

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