中国当局がオンラインゲームを提供するゲーム関連企業を呼び出し、「女性っぽい男性」「不良文化」を断固排斥するよう指導したと国営メディアが伝えているようです。
中国国営新華社通信の報道によると、9月8日中国共産党の宣伝部が、 テンセントなどオンラインゲームを提供する複数のゲーム関連企業を呼び出し、未成年へのサービス提供を週末や祝日の1日1時間に限るとした規制を厳格に守るよう求めたとの事。
内容の審査を厳格化し、 猥褻、暴力的な内容のゲームを禁止するとともに、 「『女性っぽい男性』『ボーイズラブ』などの“不良文化“を断固 排斥すべきだ。」などと指導したとの事。
違反行為をした企業は厳しく処分するとしています。中国国営メディアは先月 ゲームを「精神アヘン」で有害と報じ、習近平指導部もゲーム業界への規制を強化しています。
一見、暴力、性的な規制強化だけに見えますが、それだけではない事は明らかで、中国政府にとって好ましくない内容も規制強化の対象なのは間違いないでしょう。ゲームの世界市場規模でも大きく成長しつつある中国で、この様な理不尽な規制強化を映画同様にしてしまうことで、大きな懸念があります。
米ハリウッドは、中国市場の売り上げの影響力を無視出来ず、中国の意向に従うような傾向にあり問題視されています。実際、リチャード・ギアはチベット弾圧に関して発言したことで、完全に干されており、ギア自身がそれによって主演作を降板させられた事が会ったと明かしています。
トム・クルーズの最新作「トップガン」でもトムが着用するレザージャケットに当初、台湾国旗があったようですが、中国に配慮し削除したという事もあったようです。
中国資本は、クリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作などを製作した、レジェンダリー・ピクチャーズを巨額買収したりと、ハリウッド映画文化にも侵食しつつあり、前述の通り大きな影響力を持ちつつあります。ゲームでも大手のテンセント(配下にEPIC GAMES)などが進出、中国資本がUBIやアクティビジョンにも出資しており、中国の意向に沿わない内容にならないよう、ゲーム業界が中国に配慮し表現の自由の面で腰砕けになってしまう事が非常に心配です。
これは中国による映画、ゲームを利用した文化侵略となりかねません。結果的に映画、ゲームで中国が触れて欲しくないような内容は業界が自主的に避けるといった流れだけは、勘弁して欲しいものです。。
via TBS NEWS YOUTUBE
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