【日本も危険】NASAの元上級科学者が、中国との関係について虚偽の陳述をした事を認める。

2021年1月13日、NASAの元上級科学者が、中国の「サウザンドタレント計画(1000人計画)」への関与について虚偽の陳述をしたとして、マンハッタンの連邦法廷で有罪を認めました。このプログラムは、中華人民共和国の知的財産を盗み出そうとするスパイ組織に相当すると米当局は指摘しています。

司法省(DOJ)によると、2020年10月下旬、カリフォルニア州パシフィカのメイヤ・メイヤッパン(66歳)は、いくつかのことについて連邦捜査官に嘘をつき、主に彼が中国の「1000人計画」のメンバーではないと述べていました。司法省は声明の中で、「実際には、メイヤッパンは”1000人計画”のメンバーであり、中国政府によって資金提供された中国の大学で教授職を務めていた」と述べています。

2008年に中国の中央政府によって設立された「サウザンド・タレント計画」または「サウザンドタレント・プログラム」は、科学技術、研究、イノベーションの分野で国際的に活躍する一流の専門家を採用することを目的としています。

このプログラムは秘密ではなく、中国の学術界への恒久的な採用を可能にしています。そして、中国での短期雇用のために、一流の大学や研究センターに国際的に活躍する専門家を呼び込もうとしています。

プログラムの英語のウェブサイトによると、千人の才能プログラムに成功した申請者は、最初に「ボーナス」を100万元(米国$151,000『約1640万円』)を獲得し、300万〜500万元(米国$46.4万〜$773.3万、日本円で約4920〜8200万円)の研究資金を申請する機会を期待することができます。

中国に移転した外国人科学者には、宿泊費の補助、食事手当、移転補償、有給の帰国訪問などのインセンティブも与えられます。中国政府によると、外国人の配偶者のための仕事を探したり、現地で現在稼いでいる給与と同等の給与を提供したりするという。40歳未満で海外に住んでいる中国人の元科学者は、帰国して専門知識を母国に貸すことで、外国人採用者と同様の恩恵を受けることができる。

中国は、「1000人計画」は、単に技術革新と科学的進歩を奨励するためのものだと述べている。しかし、米国の諜報機関や、国家安全保障の専門家は、このプログラムは中国の広範なスパイ活動と知的窃盗の試みの一環であると述べ、警戒しています。

国家情報会議が発表した2018年の報告書によると、中国の「サウザンド・タレント・プログラム(千人計画)」の根底にある動機は、中国への「米国の技術、知的財産、ノウハウの合法的かつ不法な移転を促進する」ことだとしています。2019年11月の「米国の研究企業に対する脅威」に関する公開公聴会では 中国の人材採用計画について、米当局者はサウザンドタレント計画を “国家安全保障への脅威 “と明確に警戒感を露わにしています。

マイケル・グリフィン前国防次官補(研究・技術担当)は、中国による広範囲なスパイ活動のために、国防総省は現在「技術と産業基盤に対する前代未聞の脅威に直面している」と述べ、元CIA防諜部長のジェームズ・オルソン氏は「中国は米国の機密情報や技術を貪欲に入手していると語った。」

日本の中枢機関、そして企業も本当に気をつけたほうが良いですね。スパイ天国と揶揄される日本は「ざる」とも言われているので、日本もセキュリティは今以上に厳格しないと危険とも言えるでしょう。

2021年1月1日付の読売新聞の報道によると、千人計画への参加や表彰を受けるなどの関与を認めた研究者は24人で、更に大学のホームページや本人のブログなどで参加・関与を明かしている研究者も20人確認出来たそうです。

ブログなどで公に堂々と参加を明かしている事にも驚きます。。

千人計画に参加した理由については、多額の研究費などが保証され、研究環境が日本より魅力的だとする研究者が少なくなかったとの事。

日本政府も中国に人材流出阻止するためにも、規制だけでなく、中国に負けない積極的な研究費援助プログラムなど、貴重な研究者にはもっと環境をよくすべきかもしれません。

そして今年1月に政府が規制強化を打ち出してますが、遅きに失した感はあります。

【独自】中国「千人計画」に日本人、政府が規制強化へ…研究者44人を確認

更に、一刻も早いスパイ防止法の制定など議論、審議されるべきだと思うのですが、一向にそんな気配すらありません。噂ではスパイ防止法が制定されてしまうと日本の国会議員の多くが逮捕されてしまうからという、とんでもない噂まで出ていますが、、しかし、日本の国会議員は一体何をやっているんでしょうかね、、日本の国益を守るならば必要だと思うのですが、、

更には、日本のシリコンバレーと称される筑波で科学技術を学び、日本政府から6億円にも及ぶ支援を得て、ハイテク分野の研究で日本と中国で成果を収めてきた中国人の科学技術者が、中国に帰国し現在は、中国共産党政府が、海外のハイレベルの人材を招聘(しょうへい)しょうするプログラム「千人計画」のリクルーターとなり、人材をスカウトしているなんてお粗末な顛末も。。

全ての中国人がこうなるとは限りませんが、国家総動員法などもあり、やはり重要な研究、革新的な重要部署に中国人を採用するのは、一歩間違うとこういう事になりかねないリスクがあるという事です。これは韓国にTVや半導体で過去にやられた経緯もあるにも関わらず、一体何をやっているんだろうなと、、

アメリカが甚大な被害、損失を被っている現状を見れば、日本もアメリカ並みに警戒し人材流出などの防止策、更には前述した厳しい「スパイ防止法制定」など早急に法整備が必要な時代になっているのではないでしょうか?

via Debrief

2 件のコメント

  • スパイ防止法が必要なのは全く同感ですが、日本に無いのはアメリカの要請というのがまことしやかな巷説ですねぇ。冷戦期は東西の最前線でCIAが暗躍してたでしょうし(自民党にCIAの資金が入ってたという話もあります、逆に社会党、共産党はモロスパイだったわけですが)、今はそれこそ対中国の最前線だということで、アメリカが動きにくくなるのが困るんでしょう。日本の国益は当然二の次…。

    • なるほどね、、そういう見方もありますね。勉強になります。
      しかし、2Fはサッサと辞めて欲しいですよね。
      親中派の角栄さんもロッキードで落とされましたが、背後にCIAがいるとも言われてますよね。
      今考えると、社会党は酷かったですね。。共産党は今も相変わらず。。

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