【DF】Xbox Series X|Sレビュー:次世代ゲーム機、継続機……それとも両方か?

いよいよ、本日XboxシリーズX、シリーズSがPS5より先陣を切って発売されます。既に、発送された、既に届いて堪能されている方もいるようですが、テック解析で知られるデジタルファウンドリがXboxシリーズXのレビューを掲載しています。

XboxシリーズXのグラフィック・ブーストは、Xbox One Sの8倍以上で、Xbox One Xの2倍( GCNからRDNA2へのアーキテクチャの進歩を考慮しなくても)となっています。

高速なNVMe M.2 SSDと組み合わせ、XboxシリーズXは、現在の世代のマシン(Xbox One X、Xbox One S)に戻りたくないと感じる程に入力ラグのないゲーム体験を提供することに優れているとしています。

設計と冷却

XboxシリーズXは、シンプルな黒の長方形の立方体ですが、マイクロソフトのXboxシリーズX、シリーズSをデザインしたインダストリアル・デザイナーは、テレビの隣に置いても存在を主張せず目立たず、どの環境に置いても違和感を感じさせず、見た目から音響まで邪魔にならないよう意図的に控えめになっているという事です。

XboxシリーズXは、明らかに垂直に立てて設置するように設計されているので、コンソールはやや幅が広いかもしれませんが、どっしりと安定し扱いやすい形のようです。XboxシリーズXは、横向きにしても問題なく動作しますが、DFによると不思議なことに横向きにすると一転、存在感を主張するような感じになり、その控えめな性格が失われてしまうようで、なんとも奇妙な感じがするようです。その点からもXboxシリーズXは、縦置きで使った方が良さそうです。

マイクロソフトの印象的なハードウェア設計は、効率とノイズレベルの面で報われているのか、デジタルファウンドリがビデオで分析しています。

Xbox One XでのMicrosoftのインダストリアル・デザインは本当に優れていましたが、新しいXboxシリーズXでは更に上の次のレベルに到達しているようで、最も重い負荷をかけてもほとんど音がしないそうです。これは驚くべき事です。

今までのゲーム機のエアフローの概念は、巨大なヒートシンクやファン、筐体内部のスペースの広さ、全方向への排気などです。

DFによると、XboxシリーズXはこれまで見た中で最も高密度なゲーム機だとしています。XboxシリーズXは本体の底部から空気を吸い込み、分割された2枚のマザーボードをアルミのブロックを介してサンドイッチのようなデザインで熱を放熱し、トップに位置する130mmのファンで押し出すというアイデアです。

サーモグラフィで見ると、本体の底部はかろうじて光学ドライブエリアが室温になっているかのように見え、中央の明るい部分(コア)は予想通りに燃え上がっていますが、コンソールの表面はまだ触っただけで暖かい程度だそうです。シリーズXの設置はそれほど難しいものではありませんが、DFはラック内の密閉されたスペースには置かずに、周囲に十分なスペースのあるTVの横、またはTVの背後などに設置することを推奨しています。

XboxシリーズXをオンにして初めて明らかになった新たな驚きとして、Xboxのスマートフォンのアプリを使ってセットアップを完了できるようです。さまざまな選択項目をスワイプしたり、Microsoftアカウントの詳細を入力したり、すべて最初のファームウェアアップデートのダウンロードとして実行され、他のXboxと同様に (ソニーのコンソールとは異なる) ここでのプロセスはまさにXbox Oneそのものだそうです。

XboxシリーズXをプレイしてすぐに感じるのは、世代を超えたという印象ではなくインターフェイスは見慣れた感じで親しみがあるようです。これは良くも悪くもXboxという事です。パワフルな4Kコンソールですが、ホーム画面の解像度は1080pのインターフェイスで、プレミアムな体験という印象を与えるものではないようです。

これに明確な理由があるようで、マイクロソフトはゲームメーカーに可能な限り多くのシステムリソースを与えるために、RAMの割り当ての面でホーム画面のリソースを可能な限り削減することを選択しているからだそうです。これは4K解像度でHDRのリッチなホーム画面を選択したソニーとは対照的です。

XboxシリーズXのクイックレジューム機能は、基本的にはゲームの状態をSSDにダンプして、プレイヤーが好きな時にリロードする機能ですが、プレイヤーが自由自在にゲームの中に入ったり出たり、好きな時にアクションにジャンプインする機能は、本当にゲームチェンジャーで驚異的な技術で、DFはこれが本当に賞賛に値するものだと絶賛しています。

ただしこのクイックレジューム機能は、問題のあるタイトルや状況に遭遇したことがあるようです。今のところ、システムのショーケースというよりは、上級ベータ機能のような感じがするとの事で、先々より安定して行くという感じで捉えておいた方が良いかもしれません。

ディスプレイサポート

DFによると、本当に驚くべきはディスプレイ・サポートで、多くの賞賛に値するとの事。HDMI 2.1機能をほぼ完全にサポートしているようで、DFのリチャード・リードベター氏がLG OLED CX 4K TVで広範囲に渡りテストしたようです。

まず、4K 120fps動作は全く問題ないようで、 完璧にとてもスムーズに動作するとの事です。そして、PS5では対応していなかったALLM(自動低遅延モード)もしっかりと動作し、ディスプレイが自動的にゲーム用の低レイテンシー(高レスポンス)なゲームモードに切り替わります。

そして可変リフレッシュレート(VRR)がゲームチェンジャーになる可能性があるとの事です。残念ながらPS5ではVRRに対応していないようです。

結局のところ、60fpsを目標にしているゲームでは、パフォーマンス目標を十分に達成できていない事がよくありますが、VRRが働くとその違いを見分けるのが本当に難しいほど滑らかにしてくれるとの事です。

今回のテストで動作しなかった唯一のHDMI 2.1機能は、75インチのLG NANO99 8Kテレビでテストした8Kディスプレイ出力だそうです。DFによると、8K出力は将来的に対応するとマイクロソフトから聞いているそうです。

Moon Studiosの「オリ」はすでに6Kレンダリング版の「Ori and the Will of the Wisps」を発表しています。

リチャードさんは、マイクロソフトがHDMI 2.1の次世代ディスプレイ機能を一切抑えていないのが素晴らしいとしています。XboxシリーズXでは、Xbox One Xと同様に、HDMI2.0端子のディスプレイでも120Hz出力は動作するだろうとしています。その代わり、解像度は1080Pか1440Pになりますが、可能なはずだと述べています。

マイクロソフトは、Xbox360時代から可能な限り幅広いディスプレイ解像度に対応するために、豊富なビデオ出力オプションを提供してきましたが、XboxシリーズXでもその伝統は引き継がれているようです。

コントローラと互換性

ホームのユーザーインターフェイスのような継続性は、新しい共有ボタンを追加しながら、それ以外は既存のXbox Oneコントローラーを洗練させた新しいコントローラにも及んでいるようです。

新しいゲームコントローラーは、PS5のデュアルセンスコントローラーのような新しいデバイスのようなものはないですが、より多くのゲーマーのためにも扱いやすく、手触りも良くなり、特に十時パッドは大幅に改善されているとの事です。

最初に新型コントローラーを持ってプレイしても改善点は微妙に感じるかもしれませんが、その後にオリジナルのXbox Oneコントローラに持ち替えてプレイしてみると、いかに優れた製品を生み出しているかが分かるようです。

マイクロソフトの後方互換機能については既に知られた事ですが、プラットフォームホルダーがその後方互換カタログを保存し、より多くのタイトルが新しいコンソールで動作し、より高いフレームレート、解像度、改善されたテクスチャフィルタリングで動作するようにしようとしていることは、改めて強調しておく価値があるとしています。

オートHDRは、本来HDR対応タイトルではなかったタイトルをHDR化する技術で、CPUやGPUの負荷はありません。それは初代Xboxタイトルまでもが、HDR化されます。当時、ハードウェアの性能限界でパフォーマンス目標を達成できなかったゲームを、XboxシリーズXが劇的に向上させたのは特に素晴らしいことで、様々なゲーム(特にフレームレートがアンロックされていないもの、30fpsを解除するオプションがあるもの)が大きく変化しているようです。

DFは、マイクロソフトが開発したチップや、大幅に高い消費電力に対応するために組み合わされた冷却システム、そしてすべてを統合するために必要とされた工業的なデザインについて、何一つとして非難するのは難しいとしています。

PlayStation 5のように新しい機能を詰め込んだ「次世代機」とは言えないものの、これまでとは全く異なる種類のゲームエコシステムへの統合を目指した素晴らしいマシンであることは間違いないと評価しています。

マイクロソフトは、できるだけ多くの新規ユーザーにXboxを提供することを目標にしており、それはXboxを単なるコンソール以上のものにすることを意味していると述べています。Xbox シリーズXは、素晴らしい技術を満載していますが、その革新的な技術はXBOX専用ではありません。レイトレーシング、可変レートシェーディング、ダイナミック・レイテンシー入力は、すべてが優れていて、PCへの移行もスムーズになります。

シェーダーフィードバック・サンプリングは、帯域幅を減らすことで、最先端のSSD、メモリの状態を緩和しようとしています。更にXboxシリーズXにはある程度の機械学習機能もチップに組み込まれています。

しかし、XboxシリーズXはゲームに何を期待していいのか分からないほど、見るべきものが少なすぎて、意味のある解説をするのに苦労していると述べています。DFの手元にはマイクロソフトからたくさんのゲームコードが送られてきたそうですが、実際に動作したものはほとんどなく、動作したものの中にはXboxシリーズXの機能強化がされていないものもあったそうです。

XboxシリーズXに欠けているのは、このコンソールが何のためにあるのか、なぜユーザーは持っていなければならないのかを動機付けする為の新作ファーストパーティタイトルの存在です。これに関してはもう来年以降に期待するしかないようです。

XboxシリーズSに関しては、インターフェースは基本的に同じですが、XboxシリーズXと同じディスプレイコントローラを持っているとのことです。

つまり、XboxシリーズSは4K 120Hzのディスプレイにも対応しているという意味です。しかし、 XboxシリーズXの802GBと比較して、SSDの使用可能な容量はわずか364GBしかなく、これは問題だとしています。

更に、マイクロソフトがシリーズXに代わる1440PマシンとしてXboxシリーズSを位置づけているのに、Forza Horizon 4やSea of Thievesのような古いタイトルでさえ1080Pが最大となっているのは、説得力に欠けているのでは?としています。

DFは、マイクロソフトはXboxシリーズXで確かに優れた次世代システムを提供したが、発売時では多くの強みを発揮することはないのではないかと述べています。

ソニーが「プレイステーション 5」で目指している新技術をハードウェアに取り入れた世代交代的なシフトとは対照的に、マイクロソフトがゲームをより緩やかに進化させていくというビジョンを掲げていることも大きな要因となっているとしています。

最終的に、DFは「コンソールはそのゲームによって定義される」ので、その意味では、「XboxシリーズXもシリーズSもまだほとんど知らないと感じている。」と結んでいます。

確かにサードパーティ新作タイトルと、旧作のファーストパーティタイトルの強化で、なんとかなってはいるものの、新作のファーストパーティタイトルが無いのは寂しいですね。これはもう来年以降で待つしかなさそうです。

PS5とXboxシリーズX、シリーズSが発売され、一体どのハードが1番売れるのか、PS5が今世代に続き台数で圧倒するのか、XBOXがシェアを巻き返すのか、、興味は尽きません。何はともあれ、まずは新しくやってくる次世代機を楽しむ事が大事ではあります。🔚

via Eurogamer DigitalFoundry

4 件のコメント

  • 本日無事XboxSXが届きました。LGCXとの接続で今のところ問題なく4K120HzVRR表示ができているようです。ゲームパスでPC対応していないものを中心にダウンロードしてますが、EAPlayも加わりゲームパスで遊べるゲームが多すぎて目移りしますね。

    明後日にはPS5も到着してくれるはずですので、そちらも楽しみです。

    • 私もお昼に届いたようです。現在、データを外付けに整理中で
      CXで無事4K 120Hz VRR動作しているようで良かったデス。

      ゲームパスは、本当にやばいですね。今日からEA PALYも加わりましたし、
      今後マイクロソフト傘下の23のスタジオの新作が出始めたら、もう最強サービスではないかとw

      ゲームパスこそゲームチェンジャーではないかと思っています。

      PS5、羨ましい。。私は今日ソニーストアからメール来たので、2次抽選応募しました。
      4回目のこの抽選でハズレたらもう嫌になります。。w

  • Xbox Series X|S の登場を、これまでの PS4 や Xbox One の登場と同様にとらえるならば、DF の言うとおりだと思います。
    個人的には、MS はもはや明確に「Game Pass」というサービスを中核に添えているので、Game Pass で提供されているゲームを最も高品質にプレイできるデバイス、という捉え方をしています。
    ある意味、アップルの提供する App Store や各種サービスのエコシステムと、それを支える iOS デバイスという構図に非常に似ていて、今回は例えていうなら「iPhone8 ユーザに、iPhone 12 Pro Max と iPhone 12 mini を選んでもらう」ようなものだと思います。

    もちろん、iPhone 12 ならではの新機能などもありますが、基本的には「これまでと変わらぬサービスを、より快適により便利に使えるようになる」というものが提供される価値であって、全iPhoneユーザを1~2年で全て iPhone 12 に乗り換えさせる、というような性質のものではありません。

    当然、iPhone8 の時に使っていたアプリやサービスが、iPhone12 になったら使えなくなった、なんていうことはあり得ない話です。(※更新が止まったアプリでOSバージョンアップで動作しなくなるとかは別に)

    そういう捉え方をすると、今回は極めてスムースに新デバイスを迎え入れることができたのではないかと思います。live ID でログインするだけで設定がまるっとインポートされ、UI も同じでどこにも混乱するところが無く、家に持って帰ってきてから30分もあればもう「いつものお気に入りのゲーム」が遊べているという!

    私は最初にテトリスエフェクトをDLしてプレイした後、Forza 等を更新しながら、最近セールで買ってプレイしていた Fallout ニューベガスの続きをずっと遊んでましたww
    なお、XB1に繋げていた外付けHDDを XSX に繋ぎ変えただけで内蔵SSDに移してもいないのに、ロードやファストトラベルがあからさまに早くなっていて驚きました。I/O速度ではなく、CPUパワーの違いで初期化処理等がかなり高速化されたのですかね。

    • おっしゃる通りで、XBOXはもうデバイス中心というより、ゲームパスを中心に
      XBOXコンソールはそのゲートの一つに過ぎないのではないかなと感じています。
      今やxクラウド、そしてPCゲームパスもありますし、様々なデバイスからXBOXという
      システムにアクセスするという感じですよね。明らかに今までのXBOXとは変わってきていますよね。

      その点で、マイクロソフトはソニーより一歩先に行っている気もします。
      でもデュアルセンスコントローラーは気になりますw

      SCORNの開発者が次世代のゲームチェンジャーはZEN2 CPUだと言っていましたが、
      その通りかもしれませんね。今までのXboxOneXでも6TFのGPUを載せても結局非力な
      ジャガーコアがボトルネックになっていたとデジタルファウンドリも言ってましたし、
      ある意味、ジャガーコアの呪縛が解けてようやく真の意味での次世代なのかもしれませんね。

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    映画、海外ドラマ、音楽、ビデオゲーム、ガジェット、自作ハイエンドPC、車、バイク、政治、経済、株式投資、格闘技、70年代のTVドラマ、超常現象などが大好きな湘南在住の管理人です。東京に住んでいた頃は、ハイエンドオーディオ、ハイエンドホームシアターなど趣味で実践していました。現在は、ソニー4KブラビアX9500Gの85インチで洋画、海外ドラマ、ビデオゲームをYAMAHAのA3070AVアンプ経由で5-1-4 9.1チャンネルのDolby Atmos環境で楽しんでいます。映画やゲームレビューはこのシステムかサブシステムのLG 55インチNANO91 4K 120Hzで検証しています。様々な幅広いジャンルでの経験で得た知識、見識をレビューやエッセイも含め、色々と書き綴って情報発信していきたいと思っています。尚、当サイトで書く内容は、あくまで個人的な好みや価値観での意見を書き綴っていますので、あしからず。 YOUTUBEチャンネルでは、高画質をモットーに4K解像度のゲームプレイ、PCゲームのベンチマーク動画、グラフィック比較動画に加えて他に好きなものなど、色々と公開していきたいと思いますので、お気に召したらチャンネル登録をよろしくお願いいたします。  https://www.youtube.com/user/hidebusa720