PS5のUI、シェアやカードシステムの詳細解説動画を公開。SIE西野氏のインタビューも。

ソニーが昨日、State of Playの形で、PS5のホーム画面やメニュー、機能の一部を公開しました。非常に画期的な機能もあり、テック解析で知られるデジタルファウンドリも解説記事を上げていて、興味深いインプレを書いているので一部ご紹介したいと思います。

デジタルファウンドリは今回のソニーのホーム画面や機能などUIの印象として、これまでの常識を覆してしまったのかもしれないと評しています。

今までのソニーのメニューシステムは常に洗練された美しいものでした。昨日State of Playで公開された次世代機では、ゲーム内の機能が非常に充実しています。既存のオプションの改良に加えて、これまでのゲーム機では見たことのないような機能が追加されているのも印象的です。

デジタルファウンドリが、インターフェイスを先行して見る機会があったようで、SIEの西野英明氏(プラットフォーム&プランニングマネジメント担当シニアバイスプレジデント)に新システムについてインタビューしています。

スマートメニューシステムはブロンズ色で表現されておりゲームとメディア・アプリがそれぞれ独自のUIを持つホームページも初公開されました。4倍近く高速な Zen2 CPU コアと超高速SSD ソリューションのおかげで、必要なものにすぐにアクセスできることに重点が置かれているようで、ネットワーク遅延の可能性を減らすためのキャッシング システムによって補完されているようです。

さらに、PlayStation Storeのような一部のアプリケーションはシステムに完全に統合されているため、それらのアプリケーションにアクセスする際に遅延が生じることはないようです。

タイトルに関連した「カード」があり、最も注目なカードタイプは「アクティビティ」です。基本的にアクティビティ・カードは、開発者が作成したゲームへのエントリーポイントの形をとっており、具体的な目的が示されており「すぐに身につけられる」チャレンジが用意されています。さらに、そのプレイ時間の目安も表示されています。プレイ状況のビデオでは、アクティビティのアクティブ化がいかに速いかをみる事が出来ます。

さらに印象的だったのは、ユーザーがプレイ中にいつでもコントロールセンターと呼ばれる場所に戻ることができ、シームレスにすべてのカードにアクセスできることです。これは、状況に応じたストリーミングビデオの形をとり、ユーザーがネタバレにさらされることなく、現在の場所のトリッキーな場所を通過することができます。ビデオはフルスクリーンでも、ピクチャーインピクチャーモードでプレイ中でも見ることができます。後者のオプションでは、画面上の動画の位置を選択することもできます。これはすべてのゲームに適用されるわけではなく、利用可能な場合はPlayStation Plusユーザー専用となるようです。

西野英明氏は、今回一新されたPS5の新カードシステムについて次のように述べています。

「PS5のUXは、プレイヤーがより簡単に、より早くゲームに参加できるようにすることに重点を置いています。私たちはこれを本当に大切にしています。これは投資です。私は子供と遊ぶこともできるし、妻と遊ぶこともできますが、私はゲームをしたいと思っています。これは非常に大きな投資であり、私の人生の一部なのです。

PS5のユーザーエクスペリエンスでは、ハードウェアやネットワークとの連携方法を再定義し、真に次世代のゲーム体験を提供しています。UXは完全にプレイヤーを中心に据え、プレイヤーとゲームプレイを結びつけています。”ゲーマーの情熱的なコミュニティを作る。”これが哲学です。私たちは過去数年かけてこれに取り組み、ロンドン、アメリカ、東京を横断して、一つのチームとして結集し、その結果をお見せできることを嬉しく思います。」

コミュニティ機能もコントロールセンターに統合されており、ゲームプレイにも反映されています。ボイスチャットにも簡単にアクセスでき、パーティメンバーが画面を共有するのも簡単になっています。

State of Playのビデオでは、サックボーイ・アドベンチャーのプレイを一旦やめて、別のパーティメンバーが、アンチャーテッドThe Lost Legacyをストリーミングしているのを見る事が出来るようです。これは、PS5のシステムレベルの機能だと思われるので、後方互換のPS4タイトルはこの新しいUI機能の一部は使えると思われます。そして、ゲームのヘルプビデオと同様に、このストリーム・ビデオもゲームプレイと並べて設定したり、ピクチャーインピクチャーで実行し、ユーザーが映像の位置を好きに選択できるようになっています。

西野英明氏は「ソニーが提供するツールを最大限に活用するためには、開発者は、ある程度の最適化が必要です。Activitiesは、ゲームコンテキストの内部を公開する方法です。私たちは開発者にこのデータを公開してシステムUIと統合し、カードとして表示できるようにしてほしいと頼んでいます。もう一つは、公式ゲームヘルプです。ゲームに行き詰った時に公式ゲームヘルプのビデオを表示して、カードを表示させることができます。これらはすべて、ゲームから出てくるメタデータから、関連するデータにリンクしています。

つまり、パブリッシャーや開発者には、システムに最適なインサイト情報を提供してもらうようにお願いしているわけです。しかし、ユーザーがゲームの中に深く入っていかなくても、ユーザーはそれを見ることができ、ユーザーはすぐにゲームの中に飛び込むことができます。」

しかし、これだけ豊富で多彩な新機能があると、CPUやGPU、メモリなどのシステムリソースなどを圧迫し、ゲーム開発者から自由を奪ってしまうのではないかと懸念も出て来ます。

デジタルファウンドリによると、ソニーはシステムの割り振りについては数字を出しておらず、SSDの空き容量も公表されていませんが、開発者が現行のPS4で現在取り組んでいるのと同じようなシステムの割り当てで新機能を提供することを目的としているようです。

西野氏は、「ハードウェアのリソースは限られており、ゲーム側とシステム側で共有されています。システム側でどれだけのリソースを使うことができるかを定義していますが、それはプレイステーション4でやっていることと同じようなものです。あくまでゲームがコアなので、できるだけ多くのパワーとリソースをゲームサイドに割り当て、コントロールセンターとアクティビティカードを導入して、システムのリソースを最小限に抑えようとしています。」

ソニーの公開したビデオで、マルチプレイヤー機能にアクセスするためにコントロールセンターを使用する場面では「Destruction All-Stars」でボタンを押してからのロード時間は約8秒程度かかっていました。しかし、長いロゴ画面表示はなく、そのまま直ぐにアクションに入っていくのは素晴らしいです。デジタルファウンドリがソニーから聞いた話によると、これはシステムのレジューム機能ではなく、ゲームのコールドブート(初期起動)だそうです。

他には、デュアルセンスコントローラ上の新しいシェアボタンを介して提供されている共有機能、スクリーンショットとビデオの両方が4K解像度でキャプチャされている事が分かります。コントロールセンターは、Twitterのような外部のソーシャルメディアにキャプチャしたメディアを簡単に送信するために使用することができることも公開されています。デュアルセンスパッドにはマイクが内蔵されているので、マイクは必要なくメッセージを送ることも可能になっています。これで面倒なタイピングも必要なくなるかもしれません。

デジタルファウンドリは、これまで見てきた新しいユーザーインターフェースは開発者が新しいカードシステムによって提供されるツールをどのように使うかによっては、完全な革命に近い革新性を示唆しているとし、PS3のユーザーインターフェースを彷彿とさせながらも、プレイステーション4のゲーマーには馴染みのある高品質で洗練されたメニューシステムに包まれていることは朗報と言えるとPS5の新しいシステムを称賛しています。

西野氏は「プレイステーション品質のUIの美しさはもちろん大切にしていますが、それと同時に、PS4ユーザーの皆様に親しんでいただけるようなメニューシステムを目指しています。しかし、同時にお客様がゲームに没頭する時間を最大限に活用できるようにしたいと考えています。カードシステムがあれば、選択肢が見えて、何が楽しめるか。ユーザーがよりゲームに没頭できるようになるのは、本当に素晴らしい体験です。

このシステムは、素晴らしいプレイと素晴らしい時間をサポートするためにあります。私のチームに話をすると、これは劇場の設定のようなもので、舞台上のすべての役者にエネルギーを与え、最高のパフォーマンスを発揮させるために存在しています。」

と述べています。PS5の新しいUI、カードシステムは慣れるのにちょっと時間はかかりそうですが、慣れれば相当に利便性の高い、よりコミュニティツールとしても便利なマシンになりそうです。

私は残念ながらいまだにPS5を確保する事が出来ていません。早く確保出来る様に安定供給して欲しいものです。🔚

2 件のコメント

  • 解説見ましたがこれXbox Series Xみたく貸し出す気があるのか疑問ですね。
    日本ゲームメディアやYouTuberのハンズオンがUI無しだった理由が分かった気がします。
    邪推なんですがUIあたりの調整や機能面の実装に苦戦してるんじゃないですかね?まだ不完全な状態????
    xboxはUIを変えずに行くのは早い段階で発表してました。それに比べてPS5のUIは非常に良い感じです。
    これを早い段階で見せれていればかなりインパクトがありました。
    この映像自体プレビューユニットですらないらしいのでPS5には何かしらの理由で見せられないのは間違いないですね。それがネガティブな理由なのかポジティブな理由なのか分かりませんが・・・・・

    • 既に発売1ヶ月を切っていますからね。。

      ライバルのXBOXは早々に大勢のメディア関係者やYOUTUBERに実機を送付し、自由にテスト、プレイし
      続々と自由にレポートしているので、そろそろPS5もメディア関係者に評価用の実機レビューを
      したほうが良いとは思うのですが、本当に大丈夫?と思ってしまいますよね。。

      個人的にも早く実機レビュー見たいんですし、ソニーも勿体ぶらずに早くレビュー評価用実機を
      各メディアに貸出して、我々に全貌を見せて欲しいですよね。

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