『ブレイキングバッド』そして『ベター・コール・ソウル』を現在観ているファンからすると、一つの大きな疑問というか「謎」があります。それは、なぜキム・ウェクスラーは『ブレイキング・バッド』に登場しないのか?ということ。
『ブレイキング・バッド』が先に作られ、その後にスピンオフとしてソウル・グッドマンことジミー・マッギルに焦点を当て『ブレイキング・バッド』に至るまでを描いた前日譚が、『ベター・コール・ソウル』でもあります。
素晴らしい女優でもあるレア・シーホーンが演じたキム・ウェクスラーは、番組が開始されて直ぐにファンからも好意的に受け入れられ、現在はソウル・グッドマンになるジミー・マッギル(ボブ・オデンカーク)と密接な関係(結婚している)になっています。
『ベター・コール・ソウル』シーズン5でキムは、ジミーの不正取引にこれまで以上に接近、ジミーを守るために危険なラロ・サラマンカ(トニー・ダルトン)と向かい合い、直接対決することさえありました。そしてキムは、自身がジミーに不利な証言ができないように結婚もしたのです。
そして、シーズン6の前半最終話である第7話で、ラロ・サラマンカが突如再びジミーとキムの自宅に現れ、衝撃的な事件が起こりました。
このクリフハンガー(次の回が観たくてたまらなくなるような中途半端な終わり方)となったこの不穏な結末に、ファンはいずれ残りのエピソードでキムは殺されるのではないか、、とますます心配になってきています。
「ブレイキング・バッド』でキムが登場しない理由はまだ解明されておらず、その謎は『ベター・コール・ソウル』シーズン6の最終話までに『ブレイキングバッド』の時系列に繋がる事からも、間違いなく解明されなければならないのです。
『ベターコールソウル』最終シーズン6でのキムの運命について、ファンの間では様々な憶測、議論がされています。そんな説をいくつか挙げてみました。
キム 死亡
『ブレイキング・バッド』でキムが登場しない最もダークな理由とするなら、『ベター・コール・ソウル』の最終シーズンの最終話までに彼女は死亡するということです。
謎を解くならこの説が1番当て嵌まる方法ですが、『ベター・コール・ソウル』から『ブレイキングバッド』は、それほど時間が経っていないと思われます。
『ブレイキング・バッド』で初めてジミーが登場した時、妻であるキムを失ったことを引きづっている印象がないのです。これがこの説に疑問を投げかけています。
キムが死亡しているから『ブレイキングバッド』にはいないと言う事を補うには、1番簡単な解決策のように思えますが、キム役のレア・シーホーンとソウル役のボブ・オデンカークは、これがうまくいくとは思っていないというか、そうであってほしくないとも。。
ボブ・オデンカークは、
“彼女が死なないことを祈るばかりだね。終わった後、いつかどこか再会するようなことがあるといいんだけどね。
彼ら(ヴィンス・ギリガン、ピーター・グールド)は、ドラマチックにするために、安易に人を死なせたりはしないんだ。キムを死なせるのは本当に簡単だけど、それをしてしまうと、彼らのシステムに大きな衝撃を与えることになると思うんだ。”
このオデンカークの発言に、キム役のシーホンは、
“私もボブの意見で賛成で、キムを排除するためにただ殺すというのはちょっと単純すぎると思うわ。でも、「そうか、あの話はこれで終わりなのね!」と思っても、実はそうではなかったこともあって、彼ら(ギリガンとグールド)にはいつも驚かされているのよ。”
と述べています。キムの動向がますます気になりますね。。
キムが刑務所に入る?
『ベターコールソウル』で、キムが徐々にジミーの詐欺まがいの犯罪行為に加担するとは正直、驚きでした。キムはどちらかというと、ジミーを改めるサポート的な存在かと思っていました。
シーズン5のフィナーレ、そしてシーズン6ではジミーが始めたサンドパイパー事件の和解金とギャラを得るために、ハワード(パトリック・ファビアン)のキャリアを台無しにする計画にキムも完全に加担しています。結果的にこれが、ハワードの惨劇を生む結果になってしまうのです。。
この『ブレイキングバッド』前日譚の番組である「ベターコールソウル」は、ジミーがソウル・グッドマンに変身する過程を描くストーリーだと思っていましたが、ジミー(ソウル・グッドマン)のパートナーであるキムが悪に染まっていく話でもあるのかなとw
もし、キムがこのままジムに加担し続けていると、取り返しのつかない事になるかもしれないという心配も、、結果的に刑務所に入ってしまう可能性もあるのかもしれません。。
キムがジミーと離婚して去る可能性
ジミーとキムがキッパリ別れてしまう可能性もあります。最終シーズンのある時点で、ジミーとキムは様々な理由で別れることもあるのかもしれません。単純に、二人の関係がうまくいかなくなっただけかもしれませんし、あるいはジミーがキムの行動に腹を立て、対立して結果的に別れるのかもしれません。その逆も然り。
もっともエモーショナル理由としては、『ブレイキングバッド』でジミーがキムのことを一切口にしない理由にも何か事情があるのかもしれません。キムを犯罪から守るために、ジミーは彼女と惜しみながらも別れて、存在を忘れなければならない、という特別な事情があるのかもしれません。
ラロ・サラマンカは、最終シーズンで重要な役割を果たすことは間違いなく、既にシーズン6ではヘクター・サラマンカに別れの電話を入れ、ジミーとキムの自宅に突如現れ、ハワードを殺害してしまいました。もしジミーとマイクの取引を知れば、ラロ・サラマンカは強硬な手段に出る可能性も十分にあります。
一つの手がかりがあるとすれば、『ブレイキングバッド』でソウルグッドマン(ジミー)がジェシーに「“2番目の妻”なんか別れて以降それっきりだ。」と言っている場面があります。
しかし、「ベターコールソウル」シーズン5 第7話でジミーとキムが婚姻届けを提出した際に、過去2度の離婚書類は?と聞かれており、その事からキムとの結婚が3回目となる事が分かります。
つまり、、「ブレイキング・バッド」の発言からも、3回目の離婚はしていない、別れていない可能性が高いという事になります。
キムが実はカルテルの一味の可能性?
可能性としてこの説は1番ないと思いますが、キムが「ファレス・カルテル」のために働いているため、『ブレイキング・バッド』には登場しないという強引な見方もあります。
キムが突然カルテルのために働くことに無理があると感じる人は多いでしょう。私もそう思います。しかし、シーズン5の開始前に番組の共同制作者であるヴィンス・ギリガンが言った言葉気になります。
“それは、差し迫った悲劇です。この番組を見ていると、キム・ウェクスラーが自滅的としか思えないような道をさらに突き進むのを見て、ファンとしてますます不愉快になるんだ。”
自滅的、、ショーランナーでもあるヴィンス・ギリガンさんの言葉も気になりますね。。『ブレイキング・バッド』では、「ファレス・カルテル」がガス・フリングに解体されるまでの間、様々な場面で実はキムが裏で暗躍、、という可能性もなくはないですが、現実描かれていませんからね。。この説は個人的に1番可能性がないだろうなと思いますwキムファンにしても受け入れ難い展開でもありますしねw
実はまだ一緒という説
ジミーとキムが実は「ブレイキング・バッド」時代も一緒にいて、視聴者たちが知らないだけだとしたら?正直、そんな事は「絶対にない」ですねw
しかし、ジミー演じるオデンカークは以前、「エンターテインメントウィークリー」のインタビューで
“『ブレイキング・バッド』の時代に2人が一緒にいることはあり得るかもしれないね。”
と、述べていますが、「ブレイキング・バッド」の終盤で、ジミーは“敏腕夜逃げ屋”のエドを頼り身を隠しており、その時のジミー(ソウル・グッドマン)は明らかに一人でしたので、この説はまずないでしょう。
キムの今後の動向が気になって仕方ないですが、『ベターコールソウル』ファイナルとなるシーズン6の後半である第8〜13話(IMDB)は、7月12日(日本は毎週火曜日夕方にNETFLIXで独占配信)に再開します。
キムの行く末、そしてラロ・サラマンカの最後、そしてウォルターとジェシー久々の再登場と残り6話も目が離せません。
共同製作者でもあるピーター・グールド氏は、
“残りのエピソードは全てクリフハンガーで終わると思うので、視聴者にとっては相当苦痛な数週間になるかもしれないね。”
と述べています。
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