2022年の新年が明けて早々、LGがCES2022開幕に先駆けて米ニュージャージーで行われたプレスブリーフィングで、有機ELテレビの2022年モデルの最新シリーズを発表したようです。
2022年モデルは、史上最大、史上最小となる新しい画面サイズが追加され、GシリーズのEVOパネルの輝度は更に向上し、webOSソフトウェアにマルチユーザープロファイル(LGアカウント)などの追加機能が追加されるようです。
第5世代のA9プロセッサー(GEN 5 α9)を搭載した2022年モデルでは4Kアップスケーリングの向上、HDRトーンマッピングの改善、前景オブジェクト強調による奥行き感の向上などを実現するとの事。
2021年に高輝度な有機ELパネル「Evo」がG1だけに搭載されていましたが、今年はG1の2022年モデルG2の他に、メインストリームモデルのC1の2022年モデル「C2」の両方にEvoパネルが搭載されます。これは朗報ですね。昨年12月にC1を買った私は涙目ですwとは言え、C1でも全く問題ない明るさではありますが、気になるところではあります。
LGによると、2022年モデルのG2は輝度ブースターのアルゴリズムと、部材パーツの改良で放熱性を高めて組み合わせることで、昨年のG1に搭載されたEVOパネル(今年はC2にも採用)よりも更に高いピーク輝度を実現しているとの事。
EvoパネルをCシリーズに拡大することには大きな意味があります。米国でもベストOLED TV、ゲーミングTVとしてC1が絶賛された事もあり、売れ筋のCシリーズの2022年モデルのC2にEVOパネルが搭載される事で、大きなセールスポイントになります。
「G2」と「C2」では、新しい複合繊維材料を採用したことで、大幅な軽量化を実現したようです。65インチの「C2」は65インチ「C1」の約半分の重さになったとの事。これにより、薄くて壊れやすいディスプレイの開封、設置時のストレスが軽減されるかもしれません。
LGはG2の明るさをアピールするために、新しい2022年モデルのG2と2021年モデルのC1を並べて輝度比較をしていたようです。本来、前年モデル比での改善なら、2021年モデルのG1と2022年モデルのG2のEvoパネル同士との比較が参考になるはずですが、なぜかLGはそうしなかったのかは疑問ですw G2での輝度向上は確かなんでしょうけども、横並び比較では大きな差異は少ないので、比較デモとしてはC1と比較した方がデモ効果ありという事でしょうかね?
テックメディアのTheVergeによると、「2022年モデルのG2は2021年モデルのC1よりも確かに良くは見えたが、これは演出されたデモなので、目に見える大きな違いは大目に見た方が良いかもしれない」と述べていますw
有機EL TVのCシリーズ2022年モデルのC2には、噂通り新たに42インチモデルが追加され、デスクトップゲーマーなどに最適なサイズとなりそうです。
そして、Gシリーズの2022年モデルG2にはなんと、97インチモデルが追加されるとの事。LGはこれまでにも83インチの4Kテレビ、88インチの8Kテレビを提供してきましたが、新たに史上最大サイズの有機EL TVがラインナップに加わる事になります。価格も相当なレベルになりそうです。
そして、GシリーズとCシリーズは、すべてのHDMIポート全てがHDMI 2.1に対応しているのが素晴らしいのですが、ここ数年LGの一部の4Kテレビは、HDMI 2.1の帯域幅が40Gbps程度に制限されていましたが、2022年モデルはフル帯域の48Gbpsになるとの事。これが大きなニュースとなる人もいるでしょう。4K 120Hzゲーミング、可変リフレッシュレート(VRR)、自動低遅延モード(ALLM)など、従来通りの機能も当然備えています。
ゲームダッシュボード(ゲームオプティマイザー)では、新たに「スポーツゲーム」のプリセットが追加、画質設定には新たに「ダークルーム・ゲームモード」が追加されるとの事。ダークルームモードはレベル1、レベル2があるようです。ゲーミングの利便性を更に高める追加機能と言えます。
更にLG OLEDはXbox Series Xの公式TV提携に続き、マイクロソフトのForza Horizon5とも提携し、更にnVIDIAのG-Sync 対応など、今年も自社のOLED TVがゲーミングTVに最適として強くアピールしています。
ゲームオプティマイザーの「スポーツゲーム」の追加プリセット、新たな画質設定「ダークルーム・ゲームモード」などは、過去のCX、C1、G1モデルでもファームウェアのアップデートでアップデートされるかもしれません。このあたりは、C1ユーザーとしても気になります。
2022年モデルG2、C2のサイズラインナップは以下の通り
LG G2 OLEDラインアップ
97インチ、83インチ、 77インチ、 65インチ、55インチ
LG C2 OLEDサイズラインアップ
83インチ、77インチ、65インチ、55インチ、48インチ、42インチ
メインストリームモデルのC2にも明るいEVOパネルが搭載され、最小の42インチモデルは、多くのデスクトップゲーマーにも歓迎されて売れそうですね。55インチ以上ならG2一択かもしれません。コスパ重視ならば、1年落ちで安くなるであろうG1を購入するのも良いかもしれません。
日本での発売はまだ未定ですが、例年通りならば5〜6月の発売になるかもしれませんね。ゲームユーザーには42インチのC2が大注目の機種となりそうです。
via TheVerge
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