面白い作品なのに、なぜかブルーレイ化されていない映画。第2回は、第1回に続きジェームズ・キャメロン監督作品にしたいと思います。その作品は「True Lies」トゥルーライズ。
本作はロスアンゼルスとマイアミが舞台。アーノルド・シュワルツェネッガーが演じる家族にさえ身分を隠し活躍する敏腕エージェントが、テロリストの捜査中に、ジェイミー・リー・カーティス演じる妻が事件に巻き込まれてしまうアクションコメディ映画です。
ストーリーだけ聞くと単なるアクションコメディ作品かと思うのですが、そこはさすがジェームズ・キャメロン監督、スケールの大きなアクション、007の様なアクションなど見所も各所に散りばめられ、非常に見応えのある作品になっています。
本作は、1991年のフランス映画「La Totale!」を見て気に入ったシュワルツェネッガーが、ジェームズ・キャメロンにリメイク企画を持ち込み実現、そしてハリウッド史上初の製作費1億ドルを超えた作品で、当時も1億ドル超え大作として話題にもなりました。
トゥルーライズは、シュワルツェネッガーと同僚役のトム・アーノルドとの名コンビに加えて、知らぬ間にシュワルツェネッガーのスパイ活動に巻き込まれてしまう妻役をジェミー・リー・カーティスが熱演し、妻の浮気を疑うシュワルツェネッガーが公私混同で暴走するコミカルな展開も非常に面白い部分でもあります。
ちなみに妻を誘惑する間抜けなスケコマシのカーセールスマン役には、ターミネーター1、エイリアン2、タイタニックなどキャメロン作品常連で、キャメロン監督の親友でもあった、今は亡き故ビル・パクストンでした。。
アート・マリック(リビングデイライツなど。最近はホームランドファイナルシーズン8にも出演)は恐ろしくも、所々で笑えるテロリスト役を演じていて、キャスティングも絶妙と言えます。
こうやってキャストを一人一人振り返ると、キャスト全てが奇跡的にマッチして素晴らしい演技をし、脚本、キャメロン監督の演出など全てがガッチリとハマって出来た作品だなと改めて思います。
スケールの大きなアクションは、米海軍が全面協力し本物のハリアー戦闘機が出てきます。後半ではシュワルツェネッガーが操縦するハリアーが街中に低空で飛来し、ド派手なアクション(ここは流石にVFXですがw)もVFXが素晴らしく、アクションコメディの傑作と言えます。が、しかし何故かブルーレイ化はされていないのです。
どうやらアバター次回作準備に加えて、途中でアリータやターミネーターなども製作、脚本に関与し、多忙を極めるキャメロン監督がブルーレイ化の作業に関わる時間がないとの事らしいです。第1回で取り上げたアビス、そして今回のトゥルーライズなどのブルーレイ化は、アバター製作が落ち着かないと難しいのかもしれません。
ただし、アビスは前回の記事でも触れたとおり、キャメロン監督自身がオリジナルネガから4Kスキャンをしたと発言しているので、そこまでのプロセスは完了しているようです。後は、レストアやカラー修正、サウンドミックスなどはキャメロン監督自身が職人なので、人任せには出来ないようですw
そういう事からも、アビスの方が先にブルーレイ化される可能性が高いかもしれません。
何にしてもアビスとトゥルーライズはキャメロン監督作の中でも面白い作品でもあるので、是非高画質、高音質なブルーレイ、もしくは4K UHDブルーレイで見たいので、ブルーレイ化して欲しい作品です。
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