2013年のXboxOneローンチ・タイトルとして発売された、CRYTEK開発のRYSE Son of Rome(ローマの息子)。
当時ではコンソールで驚くべきグラフィックを実現していましたが、XboxOne発売から1年置いて2014年10月にPC版もSteamで発売されました。基本的にハイエンドPCであれば、4K解像度でプリセット高くらいなら意外と軽く60fpsは簡単に出ました。
が、プリセットの最高でも異方性フィルタリングはx16の一つ下のx8、スーパーサンプリング(1.5×1.5、2×2)設定はOFFだったりと、まだ上限がありました。
それから数年後に私のMY PCはCPUがIntelのCore i9 10コアの7900Xを殻割(グリスを液体金属に塗り替え)してOCし360mmラジエーターの簡易水冷で冷やし、簡易水冷のEVGA Hybrid Gaming XCのRTX 2080Tiであれば、全設定最高でも余裕で動くと思っていました。
EVGA RTX 2080Ti Hybrid Gaming XCは、2GHz超までOCしてもGPU温度は55度くらいと非常によく冷えて、安定して高い性能を発揮出来た本当に素晴らしいカードでした。日本で未発売だったのが不思議なくらいです。EVGAには更にこの最上位にKINGPINという240mmラジエーター装備で更に冷却性能の強化されたモデルがあります。
当時、7900Xの殻割に挑戦し、見事に成功しました。
そして異方性フィルタリングを最高のx16、スーパーサンプリングを最高の2×2にして動かしてみると、なんと予想を裏切り30fps維持さえ難しいほどカクカクになってしまいました。発売から何年も経過しているのに、ハイエンドのグラフィックカードでも厳しいとは本当に驚きました。
それだけスーパーサンプリング設定は最高2×2の一段下の1.5×1.5でも激重設定で、発売から数年経過後も鬼門と言える項目でした。
そして今年10月にいよいよRTX3090が発売され、私も遅れてMSiのRTX 3090 Gaming X Trio 24Gを手に入れたので、 PC版RYSEの発売から6年経過した今、2080Ti(13テラフロップス)の倍以上の性能を持つRTX 3090(36テラフロップス)なら、スーパーサンプリング最高設定の2×2、もしくは1.5×1.5の超絶画質で高フレームレートを叩き出せると思い試すことにしました。
MSi RTX 3090 Gaming X Trioは本当に巨大で、RTX 2080Tiが小さく見えます。
CPUは12コアのIntel 10920Xをオールコア常時5GHzにOCしています。以下のプレイ動画は、スーパーサンプリング1.5×1.5でのプレイを高ビットレートで4Kキャプチャしたものです。*YOUTUBE側で解像度設定を2160P(4K)にして見てみてください。
そしてスーパーサンプリングの最高値2×2は、 RTX 2080Tiでは20fpsくらいで話にならなかったのですが、RTX 3090では60fpsには程遠いですが、なんとか32〜46fpsくらいで推移し、やっとゲームプレイ出来るレベルのフレームレートになりました。RTX3090でも60fps安定すら出せないので、それほどに重いという事だと思います。発売から6年経過したにも関わらず、この結果なので、2014年の発売当時、CRYTEKは一体何を想定してこの激重スーパーサンプリングの設定をしたのか、気になるところです。
2×2のゲームプレイも、4Kの高ビットレートでキャプチャしてあるので、同じくYOUTUBE側で解像度設定を2160P(4K)にして見てみてください。
RYSEのスーパーサンプリング2×2、4K、全設定最高画質で安定60fpsを出すには、より高性能なCPUとRTX3090を軽く超える性能のグラフィックス・カードが出るまでは難しいかもしれません。しかし、AMD RYZEN 9 16コア5950Xなら更に高いフレームレートを出せるかもしれません。
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