Update 2020.09.16
ソニーがブルームバーグの減産報道を否定しました。「製造業関連の詳細は公表していないが、ブルームバーグが提供する情報は虚偽である。我々は、プレイステーション5の量産開始から生産数を変更していません。」と全面否定しています。
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ソニーは、「プレイステーション 5」の生産計画を、主要部品の不具合により400万台分削減しました。
ソニーは、新型ゲーム機PS5用にカスタム設計されたシステムオンチップの生産問題を受けて、今年度のプレイステーション5の生産台数を400万台削減し、約1,100万台に減少させたと、関係者は述べています。
ソニーはコロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が長くなることから、ホリデーシーズン以降のゲーム需要の高まりを見越して、7月にサプライヤーとの受注を強化しました。しかし、同社は製造上の問題に直面しており、生産歩留まりが50%と低く、そのSOCのために望むような多くのコンソールを生産する能力がカットされているなど、匿名のままであることを求めた事情通は述べているようです。利回りは徐々に改善しているが、まだ安定した水準には達していないとの事。
このソニーの生産目標の修正報道を受けて、シティグループのアナリストKota Ezawa氏は「このニュースが正確であれば、削減はマイナスと見るだろう。」としています。また、アナリストは、SOC(システム・オン・チップ)の利回りの課題は、PS5のコストを増加させ、利益率を圧迫すると指摘しています。今回の業績予想の下方修正はあくまでも概算であり、2021年3月の年度末までに再度修正される可能性はあります。
ライバルのMicrosoftは先週、299ドルのXbox Series Sと499ドルのXbox Series Xという2つの次世代機の価格設定を明らかにし、ソニーにさらなるプレッシャーをかけています。新しいXboxモデルの予約は9月22日に開始されます。
ソニーは、水曜日に予定されている公式ビデオプレゼンテーションの中で、PlayStation 5の独自の発売計画と価格プランを明らかにすることが広く期待されています。Bloomberg Intelligenceのアナリストである若杉正博氏によると、PS5本体の価格は449ドルと低めに設定されている一方で、スリムなデジタルのみのバージョンは400ドルを下回る可能性があるとのことです。
via Bloomberg
このニュースは驚きました。メインチップであるSOC(システム・オン・チップ)の生産不具合で400万台削減し1100万台に減産。なんと予定のほぼ3割に近い減産です。しかも生産歩留まりが悪く50%との事。これは記事のとおりコストを圧迫しますし、需給のバランスを考えると、年内のPS5は品薄気味になる可能性が大かもしれません。
価格予想もブルームバーグのアナリスト予想では449ドル、デジタル版は400ドル以下(399ドル?)になるとの事で、これが本当ならハイエンドのSeries Xが499ドルなので、5000円安くなり価格面では有利になりそうです。
しかし、PS5デジタルエディションが400ドルを切って399ドルでも、Series Sの299ドルは相変わらず際立っており、今後のXBOX独占タイトルの充実次第では、大きな存在になるかもしれません。現時点ではPlayStationの独占タイトルの存在感の方が上回っているので、独占タイトルの質でPS5をチョイスするユーザーは多そうですが、今後の展開次第では分からなくなりそうです。
しかし、ソニーの歩留まり50%は大丈夫なのでしょうか?ま、いずれは改善するんでしょうけどね。。
望月やん・・・解散