米NBCのインタビューで、マイクロソフト・ゲーミングCEOのフィル・スペンサー氏が、Microsoftはゲーム機1台につき100ドルから200ドルの費用を補助しているようで、ヘッドセット、追加コントローラーなどアクセサリーや店頭購入の売上でその費用を回収することを期待していると、述べています。
つまり、Xbox Series X、Sは1台あたりに付き100〜200ドルの赤字という事のようです。同社のコントローラーやヘッドセットなどの周辺機器を買ってもらう事で、その穴埋めをしているようです。
しかし、100〜200ドルの赤字というのは想像以上に大きな額で驚きました。マイクロソフトが周辺機器に積極的で、特に膨大な色の組み合わせから好きなカラーリングのコントローラーをカスタム・オーダー出来る「XBOXデザインラボ」などに注力しているのも、そう言った事情があったからなのかもしれません。
そしてフィル・スペンサー氏は、「ゲーム機の価格を永遠に一定に保つことはできない。」と考えているそうです。
この発言から直近の値上げこそないものの、遅かれ早かれ将来的にXbox Series X|Sの値上げを示唆したとも言えそうです。
一方のソニーは、PS5発売1年目の決算資料からPS5で損失を出していた事も判明しており、当時ハードウェアのコスト改善を最優先課題にし、翌年には早々に高コストと言われていた銅製ヒートシンクをアルミ製に換装、容量を減らしたり、吸排気のファンを改良してエアフロー効率を改善するなど、コストダウン版にマイナーチェンジし、10月には値上げも行なっています。
どうやら、ソニーもマイクロソフトも現行機コンソールは赤字で売っていた可能性もありそうです。しかし、ソニーはコスト改善のマイナーチェンジ版に切り替えて、価格も値上げに踏み切っている事から、赤字は改善したかもしれませんね。
マイクロソフトは周辺機器などを買ってもらう事で回収するとは言え、このままコンソール単体を赤字で売り続けるわけにもいかないので、いつ値上げに踏み切るかが気になるところです。
前述の通り、スペンサー氏が将来的な現在の価格維持は難しいと述べて、事実上の値上げの含みを持たせた事で、Xbox Series S|Xが欲しい方は、早めに手に入れた方が良いかもしれません。
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via NBC
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