「The Callisto Protocol」が日本で販売中止になった事について、改めて感じた事。(update:2022.11.11)

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【Update:2022.11.11】

数日前までマイクロソフトのXBOXストアで予約可能だった『カリスト・プロトコル』デジタル版ですが、マイクロソフトのXBOXストアから『カリストプロトコル』がなくなりましたね。。私も予約しようかなと見たら、ストアからなくなっている事に気がつきました。ストア検索するとヒットこそするものの、「現在使用出来ません」と表示され、予約購入出来なくなっています。

この状況から見るに、日本ではマイクロソフトも「IARC18+」取得で発売可能にも関わらず、ソニーや任天堂と同様にCEROを通さないと発売しないという方針に従ったのでしょうか、、それともパブリッシャー側が全面的に発売を取り止めたのか、、真相は分かりませんが、いずれにしろこの状況は公式発表の通り、日本では全プラットホームで発売中止ということなのかもしれませんね。。

こういう場合は、米国市場のマイクロソフトポイントを購入して米国ストアで買うということになりますが、昨日から円安が一段落(139〜140円代)とは言え、この購入方法では割高になるのは仕方ないかもしれませんね。。

今後、このような最悪なことが起きないように、CEROは18歳のZを超えた20歳以上のレーティング「∞」(アンフィニ)でも設けたらどうでしょうか?w

もしくは、現在の「Z」(18歳以上)を20歳以上に引き上げて成人指定にして、無修正で発売も可能にするとか。。

こういう最悪の形でゲームの発売を阻んでしまうのは、業界にとっても良くないことではないでしょうか? これではネガティブな印象しか残らないと思います。

「Z」というエンド的なポジションのレーティングを設けているにも関わらず、修正、削除が必要だったり、今回のように発売の足枷、障害になってしまうようでは、「Z」の存在の意味を成していないと思いますね。実際のこの点は海外のメディアからも問題として指摘されています。

この調子では、『Dead Space』リメイク版もCERO審査予定となってはいるものの、あまり期待出来なさそうですね。。例え発売されても、骨抜きの修正版を買うより、100%の体験が出来る海外版を買った方が良いと考えるユーザーが多いのではないでしょうか?私もそうすると思います。

そして開発サイドにも手間がかかるわけでですからね、、

とにかく、CEROは今回の問題を受けて、「Z」レーティングの年齢引き上げなど今回のようなことが2度と起きないような対応、レーティング規程見直し、修正などをすべき段階に来ているのではないかと思います。


先日、「カリスト・プロトコル」が、開発元がゴア表現をカットしないと日本のCEROレーティングが取得出来ないと判断したため、日本での発売が中止となったニュース。

公式のSNSで

“日本版『カリスト・プロトコル』の発売を中止することを決定しました。現状のままではCEROレーティングを通過できず、内容を変更してもプレイヤーが期待する体験は得られないと判断しました。日本国内でのご理解をお願いいたします。”

既に予約販売も始まっていた事で、同タイトルを事前予約された方には返金を行うことも発表されています。

とは言え、海外版には日本語が収録されるとの事で、アマゾンではPS5版Xbox Series X|Sのディスク版が、共にベストセラーになっているようです。

しかし、またしてもCERO規制の問題が表面化しましたね。。

私も以前にCEROの件は当ブログでも書きましたけど、「Z」というエンド的な18歳以上のレーティングを設定しているにも関わらず、修正されたり規制されており、これでは何のための「Z」レーティングなのか?と思います。

関連記事:日本のCERO Zレーティングについて思う事。

ところが、公式SNSアカウントでは日本での発売禁止を公式アナウンスしたはずですが、XBOX公式ストアでは、デジタル版は「IARC18+」レーティングの記載と共に、現在も普通に予約受付中となっています。これは、「IARC18+」レーティングで発売をするという事なんですかね。。

IARC国際年齢評価連合 International Age Rating Coalition)は、デジタル配信されるアプリケーション、およびゲームコンテンツのレーティングを目的として各国のレーティング機関によって設立された国際組織で、Wilipediaによると日本ではマイクロソフトがIARCレーティングを取得すれば、無条件で日本国内販売出来るのに対し、任天堂は一定年齢以上(18+)、SIEも18+にレーティングされたゲームは、CEROレーティングを取得するよう求めているそうで、CEROが許可しない場合は事実上販売出来ないようです。

そう考えると、表向きは日本国内発売中止なので、XBOXのデジタル版発売は非公式という感じすらありますが、ユーザーとしてはマイクロソフトの対応はありがたいところです。

前述の話とマイクロソフトのXBOXストアでは、「IARC18+」レーティングで今でも普通に予約受付中という事からも、『カリストプロトコル』の日本国内版は、結果的にXBOXだけデジタル版のみ発売という可能性が高いようです。そうならば、自分もこのままXBOXストアのデジタル・デラックス・エディションを予約してしまおうかなと思っています。

ただし、これはあくまで個人的な自己判断で決めた事なので、デジタル版の予約は「自己責任」で行ってください。

とにかく、日本では今だに「ビデオ・ゲームはいまだに子供、青少年(中高生)が遊ぶものだから、悪影響あるものは規制、修正を」というひと昔前の考えが根底にあるように感じられ、今や20代だけでなく30代以上の大人がプレイする「大人の娯楽」という見方がされていない気がしますね。

欧米ではもう30代はおろか、40代、50代のプレイヤーも相当に多いわけで、ビデオゲームは映画同様に「大人も楽しむ娯楽」として確立されています。日本もここ数年でそれなりに認識されているとは思うんですが、、いい加減、そろそろ欧米のレーティング基準に沿った内容に再検討すべきではなのでないかと思いますね。

日本ではタイトルが発売禁止になるということはほとんどありませんが、過去には「ギアーズ・オブ・ウォー」「コール・オブ・デューティ」「バイオハザード」「グランド・セフト・オート」「デッドアイランド」シリーズなどで、過剰な暴力表現が好ましくないという理由で修正、もしくは表現の削除がされたタイトルが多くあります。

例えば、海外版などでは腕や胴体、頭部などが体の一部が欠損したりする表現が丸ごと削除されて、ただ倒れるだけの表現に修正、路上に転がる遺体の削除などですね。こういった要素はゲームでも世界観や表現の一部であり、アートワークの一部でもあるので、それを削除するというのは、完成された作品を崩す、壊してしまうという見方もあると思います。

「フォールアウト3」では、○爆の絡んだ要素が丸ごと削除されたり、小型核○弾発射装置の『Fat Man』(ファットマン)という名称が削除されています。ファットマンは、長崎に落とされた原爆のコードネームでもあるので、それが理由と思われます。このあたりの修正は、非常にセンシティブな内容なので、仕方がないかもしれません。

東京在住のアナリスト、セルカン・トト博士は自身のTwitterで、日本のゲーム検閲はレーティング機関CEROが2002年に設立されて以来、かなり悪化していると説明していて、さらに問題なのは18歳以上の最高「Z」レーティングですら、欧米バージョンと比較して規制、修正されている事だとしています。

セルカン・トト博士の言う通り、これでは「Z」という文字のレーティングの意味を成していませんよね。

厳しい年齢制限のレーティングを設定することで、何歳以上は無修正でプレイしても良いというのが本来のレーティング、年齢制限を設定する趣旨だと思うので、最高レーティングを設定しているのに、そのレーティングですら修正、削除を要するというのはおかしいと思います。

そう考えると、当時XBOX360で発売された「ニンジャガイデン2」は、敵の忍者が首、腕、足など、切断される上に、その切断面もリアルに赤く描写(骨まで!)されていますし、切断された足や首、胴体などはずっとステージに残っているのです。このような描写でCERO「Z」とは言え、よくCEROを通して発売出来たなと改めて感じます。

結局のところ、開発者の姿勢次第なんでしょうか。。「ニンジャガイデン2」がなぜこの内容でCEROをパスしたのか、、今でも不思議に思います。聞いた噂によると、敵キャラはゾンビ、モンスターで人間ではないからと言ってゴリ押ししたとかしないとか、、

しかしこの調子ですと、「Dead Space」のリメイクも不安が残りますね。。「Dead Space」で修正、規制では意味ないですからね、、「デッドスペース」は敵キャラが基本エイリアン、クリーチャーなので大丈夫だとは思いたいですが、日本では1〜3作品全てがXBOX360、PS3で発売されなかったので、一抹の不安がありますね。。マイクロソフトは、『IARC18+』レーティングでデジタル版は日本国内でも発売してくれそうで、期待したいところですね。

しかし、修正、削除など改悪されてしまうならば、「Dead Space」リメイクも今回の「The Callisto Protocol」のように、海外版に日本語を収録してくれれば良いのかな、と思います。それならば、無修正で日本語版を楽しめるわけです。

ディスク版であれば、日本では先に述べた通りamazon.jpでも発売してくれています。修正されて骨抜きにされた100%完全な体験ではない改悪版を買うよりマシではないかと私は思います。

とにかく、CEROの規制、修正問題にはウンザリというのが正直な気持ちですね、、

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