Apple は数日前に開催された “Far Out “イベントで、数年ぶりのチェンジとなる第2世代 Air Pods Pro を発表しました。
Air Pods Pro 2 は一見、先代モデルと同じように見えますが、実はイヤホンもケースも中身は全くの別物と言っていいほどに進化しており、フルモデルチェンジに近いアップグレードになっています。
進化した音質、格段に向上したノイキャンや外部音取り込みモード、電池持ちの向上などなど、多くのアップグレードされていますが、9 to 5MacによるとAppleは Air Pods Pro 2 の新たな「もう一つの機能」を今回の発表会であえて発表しなかったようです。
数ヶ月前、Bluetooth SIGはLE Audio Specを確定したと発表した事で、パートナー企業がこの技術を活用できるようになったことを意味します。
Low Complexity Communication Codec(LC3)は、現在Bluetooth規格で見られる音質を落とすことなく、かなり低いビットレートで伝送することができます。そしてAppleはすでにAir Pods Maxでこれをテストしているようです。
ある開発者によると、最新のAirPodsのベータ版ファームウェアで、このコーデックを有効にすることが出来るようで、それによると通話時の音質が向上しているとの事。
そして、今回のAirPods Pro 2とiPhone 14でより高いビットレートをサポートするだけでなく、Apple Musicで「ロスレス・ストリーミング」の提供の環境は整っているようです。
この新しいコーデックにより、更に複数のワイヤレス・イヤホンを同時に接続して、曲を聴いたり、映画を見たりするシェア機能が更に充実するかもしれないとの事。
現在は、同じソースからのAirPodsは最大2台までしか接続できません。
新しいコーデックとそれを利用出来るiPhone14シリーズとAir Pods Pro 2で、近い将来ロスレスオーディオ再生が可能になる可能性があるようです。
しかし、9TO5Macによると、この新しいコーデックのサポートを公式に発表するとは言い切れない可能性もあるようです。
それは何故かというと、新型のApple TV 4KでHDMI 2.1に対応し、120Hzリフレッシュレートに対応しているにも関わらず、発売から1年経過してもアップルはアップデートでこの技術に対応していないということもあるからのようです。
とは言え、「ロスレス・ストリーミング」の重要性は前述とは比ではないでしょうし、アップルが既にアップル・ミュージックでロスレスを用意していることからも、時間の問題かもしれないかなと感じています。
年内なのか、いつになるかは全く持って不明ですが、新ハードで環境は整ったわけで、期待はしても良さそうです。
個人的に、AirPods Pro 2で何気に期待しているのは、iOS16でiPhoneのTrue Depthカメラを使い、個人の耳の形状を計測し、自分だけの最適な空間オーディオ設定に調整出来るという機能。
空間オーディオのようなサウンドは、個人それぞれの耳の形状の違いで、効果の聴こえ方が変わってしまうようです。
それを少しでも最適なサウンドに調整し、空間オーディオ経験をより臨場感豊かに楽しめるという事です。
サウンド品質も大きく向上したAirPods Pro2で、最適化された空間オーディオ・プロファイルで体験するDolby Atmos映画の効果、空間オーディオミュージックへの向上効果も気になるところです。🔚
via 9 to 5Mac
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