ゲーム・オブ・スローンズ 「 ハウス・オブ・ザ・ドラゴン 」 第2話 公式インサイド・エピソード解説動画の日本語訳と個人的な感想。

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先週、8月22日月曜日朝10時、遂にスタートした「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」。

「ゲーム・オブ・スローンズ」の冒頭から遡ること約172年前、ターガリエン王朝全盛時代に、双竜の舞踏(ドラゴンのダンス)と呼ばれるターガリエン家の衰退のキッカケとなった内戦を描いた「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」ですが、本日8月29日月曜日に第2話が公開され、早速鑑賞しました。

まず、オープニングタイトル。音楽が「ゲーム・オブ・スローンズ」と変わらなかったのは良かったですね。この音楽を聴くとファンはスイッチが入り、鼓動が高まり、世界へと引き込まれますので、このままで大正解だと思います。

音楽は所々カットが入り、ややショート・バージョンとなっているようです。

恒例、登場舞台のCGによるアニメーションも興味深く、血液が動き各所を動き回るのは、まるで本作が血で血を洗う内容になる事を象徴しているかのように見えます。

https://youtu.be/DX5biP1jtEA

そして、今回も濃厚な人間ドラマが展開されました。特に印象的だったのが、レイニラ王女の芯の強さ、ヴェラリオン家の権力への欲など、濃厚な人間ドラマが展開され、実に見応えのあるエピソードでした。

早速公式チャンネルで、製作陣、キャストが解説するインサイド・ストーリー動画が公開されているので、気になる部分を日本語訳でご紹介したいと思います。

ミゲル・サポチュニク(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー)

彼女(レイニラ)が王室の政治に関与し、関わり、興味を持つことは、最初からとても重要なことだったのです。

ライアン・J・コンダル(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー、脚本)

これは長い道のりであり、長い学習過程であり、一度にすべてを手に入れられるわけではありません。第2話での出来事が、そこから先の展開にドミノ倒し的につながっていくのです。

ミリー・アルコック(レイニラ・ターガリエン)

誰もがレイニラに疑問を抱き、軽んじているんです。だから、彼女はちょっと混乱してるんだと思います。今の彼女は、とても小さな存在です。

ライアン・J・コンダル(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー、脚本)

レイニラは、まだ父の元で勉強しているのです。だからといって、突然に評議会で発言力を持つわけでもなく、そういうことがレイニラのキャラクターを徐々に進化させる上でとても重要な事だと思っています。

グレッグ・ヤイタネス(エグゼクティブ・プロデューサー、監督=2話、3話、10話)

キングス・ガードを選んだ時点で、それが彼女の最初の任務となるのです。その場しのぎでやっていることが、いろいろな出来事に影響を与えていきます。

ライアン・J・コンダル(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー、脚本)

キングスガードをレイニラが選ぶ場面、レイニラは本当にスマートに見ていて、将来の主権者である政治家としての計算が見え始めるところだと思います。この平和な時代、多くの騎士が実践的な戦闘経験がないということです。

ミリー・アルコック(レイニラ・ターガリエン)

彼女は基本的な事を言っているんです。

“ちゃんと仕事ができる人を選ぶ “

と。彼女はみんなが思っているより賢いですし、それを証明しようとしているんです。

ミゲル・サポチュニク(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー)

レイニラとレイニスが会話する2人のシーンは、他のシーンと差別化することを意識していました。

私たちにとって重要だったのは、家父長制が女性をどのように見て、自分は価値が低いと信じ込ませているか、また、権力を持つ女性が権力を持つ女性をどのように扱っているかを見ることでした。

イブ・ベスト(レイニス・ターガリエン)

レイニスの中には、現状が根本的に性差別であり、家父長制に触れることができないだけだという考えに、変にしがみつこうとするところがあります。

ライアン・J・コンダル(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー、脚本)

家父長制度、性差別、、この独特なストーリーは、本当にこのシリーズのテーマなのです。
レーニスの言うとおりで、彼女はそれが評議会で起こるのを見ました。そして、彼女は同じことが別の形でレイニラにも起こるのを見ています。

ヴィセーリスはデーモンの問題が解決することを望んでいましたが、もちろんそれは現実的ではありません。

グレッグ・ヤイタネス(エグゼクティブ・プロデューサー、監督=2話、3話、10話)

デーモンが、ミサリアをドラゴンストーンに連れて行くのも、全てはデーモンが自分が何者で、自分の居場所はどこなのかを探すためなのです。

ライアン・J・コンダル(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー、脚本)

レイニラの登場によって、おそらく多くの命が救われると思うのですが、トーンが変わってしまいます。それは、彼女がストーリー全体に向けて作り上げてきたもので、自分の気概を示し、王位継承者としての価値を示すために何かをしたいというものです。

彼女はドラゴンを操ることができ、かつデーモンが話を聞いてくれる数少ない人間でもあります。

ミゲル・サポチュニク(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー)

レイニラはデーモンに非常に共感しており、デーモンは彼女の父親を出世させようとしているのです。しかし、彼女はデーモンが自分も狙っていると感じているのです。

デーモンは彼女を問題の一部と見ています。そして、彼女は後継者になることを選ばなかったのです。レイニラは自分から何かを奪うことを望まなかったのです。また、彼女もデーモンに発散しているのだと思います。

パディ・コンシダイン(ヴィセーリス・ターガリエン)

ヴィセーリスはレイニラをとても大切にしていますが、同時に彼女の潜在的な能力を見抜いています。

ミゲル・サポチュニク(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー)

ヴィセーリスは娘レイニラの中に自分の妻を見ており、だからこそ彼女が後継者としてふさわしい選択であったと理解しています。そして二人は理解し合います。

実際、そのおかげで彼らはエマ(ヴィセーリスの妻、レイニラの母親)のことを今まで話したことのない方法で話すことができるようになりました。

パディ・コンシダイン(ヴィセーリス・ターガリエン)

王というのは、とても無慈悲な世界なのです。妻が火葬されたばかりだというのに、次は誰と結婚するのか聞いてくる、、それはプレッシャーです。

ミゲル・サポチュニク(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー)

この誤解は、ヴィセーリスが結婚しなければならないと思い込んでいて、それをレイニラに説明しなければなりませんでした。

そして、レイニラは、父のヴィセーリスに

“父がどうしようと私は構わない”

と言いました。しかし、レイニラが言うべきは、「私の親友でない限りは」だったのです。

エミリー・キャリー(アリセント・ハイタワー)

アリセントの旅は、王が喪に服している間、王のためにスペースを空けておくというものです。ヴィセーリスにとっては、自分に下心なしで近づいて純粋に心配してくれる人がいることです。そして、アリセントにとっては、自分が心地よく、見落とされないように一緒にいられる相手です。

ライアン・J・コンダル(ショーランナー、エグゼクティブ・プロデューサー、脚本)

ヴィセーリスとアリセントの交流だけでなく、様々な事をじっくりと時間をかけて見せる必要があったのです。それを実現させるための政治的な駆け引きも見せる必要がありました。ヴィセーリスが自分の利益に反して彼女を選んだことを理解させるためです。

ヴィセーリスが最終的にアリセントを選んだのは、大きな決断だったように思います。そして、それは今後多くの反動を呼びそうです。


しかし、12歳の女の子を自分の妻になんてあり得ないなと感じながら見ていましたし、ヴィセーリスがアリセントを選んだのは、まー良かったのではないかと思いますが、、しかし、ライアン・J・コンダル氏の言う通り、その反動、代償は大きな物になりそうです。娘(レイニラ)ともギクシャクしそうですし、デーモンの動向も気がかりですね。

第3話の予告編を見ると、既に男の子(エイゴン・ターガリエン!)が生まれたようで、ヴィセーリスと娘のレイニラが激しく言い合う場面も、、荒れそうな予感の第3話となりそうです。🔚

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