数日前の日本時間の午前2時に配信されたXbox Bethesdaショーケース。今年初頭にゲーム業界に衝撃を走らせたマイクロソフトによる「アクティビジョン・ブリザード」の約8兆円買収提案がありましたが、その買収提案後としては、初のXBOXショーケースイベントでもあるので、個人的に「アクティビジョン・ブリザード」のタイトルが買収提案によってどのように影響あるのかも気になっていました。
とりあえず見た感想としては、とにかくゲーム、ゲーム、ゲームと非常に幅広いジャンルのゲームタイトルが豊富に用意されているという印象ですね。しかも、紹介されたほとんどのタイトルがゲームパス対応タイトルで、これも驚くばかり。今後ますますゲームパスのお得度は上がっていく一方ではないかと。アクティビジョン・ブリザードの買収提案の影響は、ディアブロなどで少しは感じられはしましたね。
今回のXbox Bethesdaショーケースイベントを見て、個人的に気になったタイトルなどの感想を書いていきたいと思います。あくまで個人的な独断と偏見によるタイトル・ピックアップと感想なので、その点はご了承くださいませ。
Riot Gamesの「League of Legends」などがゲームパス入り
自分はこの手のタイトルは全くプレイした事がないのですが、eSportsなどで盛り上がっている事だけは知っていますので、これらのタイトルがゲームパス入りした恩恵は非常に大きいかもしれませんね。ゲームパス契約者増に大きく貢献しそうなタイトルかもしれません。
Forza Motorsport
Froza Motorsportがようやく実機プレイ映像が公開され、リアルタイム・レイトレーシングを採用した美しいゲームグラフィック映像とテックデモ映像も公開されました。
紹介トレイラーでは、更に美しくなったお馴染みの「Maple Valley」コースに加えて初登場となる南アフリカの「Kyalami Grand Prix Circuit」や、日本を舞台にした新サーキット「Circuit Hakone」も公開されていたようですが、全然気がつきませんでした。
特に「サーキット箱根」はトレイラーのどのあたりだったのかさえ分かりませんでした。気がついた人いるのかな、、とは言え、富士見街道以来のオリジナル日本コース。しかも箱根とは嬉しいですね。追加情報が楽しみです。今回も「富士スピードウェイ」は収録されないんでしょうかね、、
公開された映像を見るに、ホイールや艶やかなエンジンパーツ、ボディ表面にも周囲の環境に映り込んで、非常にリアルな反射エフェクトを実現出来ているようです。
TURN10 GMのデナ・グリーナウォルト氏は、
“『Forza Motorsport』は、これまでで最も技術的に進歩したレースゲーム。”
と述べています。
Xboxシリーズのゲーム機のパワーを最大限に活用するため、コアとなるドライビング体験を全面改良したようです。これには、物理シミュレーションの忠実度がなんと48倍に向上したことも含まれているとの事。更にタイヤや燃料の管理、複数のタイヤ・コンパウンド、より詳細な車の組み立てなど、ユーザーからのフィードバックをもとに、究極のレーシングプレイセットを実現しているようです。
車のダメージ表現は、ボディワークの傷ひとつひとつまで再現。ぶつかった際のダメージの方向性、エッジの露出、ボディの盛り上がりによる塗装の剥がれ方、ホイールの擦れ、汚れの付着など、まったく新しいシミュレーションを実現しているようで、新しい『Forza Motorsport』では、それが忠実に再現されているようです。
コースを細部まで鮮明に再現する「フルダイナミック・タイム・オブ・デイ・システム」で、天候と同様、すべてのコースで利用可能。時間帯が変わると周囲の気温が変化し、それが路面温度にも影響し、天候と同様にクルマのグリップに影響を及ぼします。これらの新しいシミュレーションは、レース体験にさらなる深みとドラマ、そしてダイナミクスをもたらします。
そして、TURN10の解説によると、レイトレーシングはXbox Series Xだけでなく、Xbox Series Sでも対応しているようです。
ただし、気になるのはレイトレーシングをONにした状態で60fpsを実現出来ているのかですね。今世代機は性能が向上したとはいえ、まだまだレイトレーシングは負荷が重いようで、期待したパフォーマンスにはなっていないので、気になるところ。ま、職人集団TURN10ならやってくれそうな期待感があります。
Diablo Ⅳ
元EPIC GAMESでギアーズ・オブ・ウォー1、2、3を開発指揮し、その後マイクロソフトのThe Coalitionスタジオでギアーズ4、5を開発指揮していたロッド・ファーガソンさんが、現在はアクティビジョン・ブリザードで、ディアブロ・チームを指揮しているようで、そのロッドさんが最後のクラスとなる「ネクロマンサー」を紹介していました。
ロッドさんは、
“ディアブロ4は25年の集大成のようなもので、過去のどのディアブロ作品にも負けない出来ばえで、ディアブロらしいユニークな独自のひねりが加えられています。”
と述べています。そして、Xbox Series Xでのゲームプレイ映像です。とテロップまで出して強調するするあたり、ちょっとマイクロソフトの買収提案の影響があるのかなと感じました。
グラフィックは高精細でオブジェクトのリアルさ、立ち込める霧やライティングなどもエフェクトも進化しており、より没入感が増しそうですね。
ダンジョンは、150近くあるようで、探検していると様々な驚きの発見があるとの事。
最初は敵対するエリアでもクリアした後では、この場所は浄化されプレイヤーに対し友好的な町となるようです。新しい町、新しいダンジョンで得られる報酬は山ほどあるとの事。
そして、ローカルイベントは、オープンワールド内で起こる小さなストーリーのセグメントで、ただ走り回っているとローカルイベントが登場し、任意で参加出来るようです。
そしてグループで巨大なワールドボス相手に暴れ回ったり、多くの人を巻き込みイベントで共に協力する必要があるようです。全プレイヤーが協力して強力なモンスターを倒すことで得られる報酬も大きそうです。
クロスプレイに完全対応させたとの事で、プレイヤーのコミュニティを作るのを簡単なようです。Xboxを持っていて、PCを持っている友人がいれば、簡単にグループを作れる事が出来るとの事。ハードウェアの垣根を越えて協力プレイ出来るのは良いですね。
更に、PVP(対人戦)が出来る特定のエリアゾーンを設けたとの事。そのゾーンに行けば対人プレイが可能なようです。そこで群を抜いて強いと、マップ上でチャンピオンとしてマークされるようです。そうすると、ターゲットとなり追われる立場になるようです。
最後のストーリーミッションは、全くの別の旅の始まりになるようで、そこにはより強力なアイテムが豊富にあるとの事。新しいアイテム、ダンジョン、新しいパラゴンボードなど、ディアブロ4をプレイする度に、新しい体験になるようです。
「ディアブロ4」は、今後何年もサポートをしていくとの事。何百万人ものプレイヤーが様々な選択を楽しめ、キャンペーンを通してローカルイベント、エンドゲーム、PVPと終わりのない旅となるようです。3もそうでしたが、時間泥棒なタイトルとなりそうで、良くも悪くも要注意と言えるタイトルかもしれませんね。
小島監督とマイクロソフト・ゲーム・スタジオと提携
正直、今回のショーケースで1番サプライズだったかもしれないのが、小島監督とマイクロソフト・ゲーム・スタジオの提携による新規タイトル開発の発表ですね。
小島監督は、
“マイクロソフトの最先端のクラウド技術と業界の流れの変化により、今までにないコンセプトで挑戦することが可能になりました。
時間はかかるかもしれませんが、Xbox Game Studiosとタッグを組んで、これからワクワクするようなニュースをお届けしたいと思っています。”
ゲームの詳細な情報には一切言及はなく、小島監督のプロジェクトがどのようなジャンルのゲームなのか?という点についても何も明かされませんでした。
小島監督は、新作ホラーゲーム「Overdose」を開発中と報じられています。
VGCによると、業界インサイダー知られるTom Henderson氏が、小島プロダクションのデビュー作『Death Stranding』で主演を務めたMargaret Qualleyが出演するゲームの初期映像を受け取ったと主張しています。
Try Hard Guidesに寄稿したHenderson氏は、匿名希望で送られてきたという初期のゲーム映像では、『Death Stranding』のママが青いドレスを着ていたようです。しかし、このゲームは『Death Stranding 2』ではないようで、ママを演じた女優、Margaret Qualleyが出演しているだけだそうです。
この記事の公開後、Henderson氏は、小島プロダクションが記事の削除を要請してきたと主張しています。しかし、現在このHenderson氏のツイートは削除されています。もし、それが事実であれば、記事の主張に真実味が出てくるように思われます。
小島監督は、2019年11月に『Death Stranding』をリリースして以来、次のプロジェクトを予告してきました。同月には、将来のプロジェクトに備えてホラー映画を見ていることを示唆、2020年4月には、いつか「革命的な」ホラーゲームを作りたいと発言しています。
小島監督が今回のマイクロソフトのショーケースで述べた、“業界の流れの変化により、今までにないコンセプトで挑戦する事が可能になりました。”という言葉は、以前にフィル・スペンサー氏が、
“ゲームパスの成功がなければ、「マイクロソフト・フライト・シミュレーター」や「テル・ミー・ホワイ」はなかったでしょう。これらは小売販売のみの視点では実現出来なかったゲームの例だと思います。”
と言っています。そして、
“ゲームパスの成功で、今ままでとは全く異なるアプローチ、コンセプトでゲームを開発、リリースする事が可能になったからこそできた。”
と発言している事からも、小島監督が言っているように、今までのコンセプトにはない内容のゲームだそうなので、ゲームパスでのリリースを前提に、マイクロソフトが資金面や技術支援でという事が今回の発表のようです。
このプロジェクトがホラーゲームなら嬉しいんですけどね。。
小島監督は以前にBAFTAに対して
“P.T.は恐怖心を煽る禁じ手を使っています。一度きりのことなので、その手法を再び使うわけにはいきません。P.T. は単なる実験として終わってしまいましたが、いつかまた別のホラーゲームを作ってみたいと思っています。
画期的な方法で恐怖を演出し、ただ漏らすだけでなく、漏らし続けるようなものを。アイデアはすでにあるんですよ。私自身、怖がりなので、他の人よりももっと怖いものを作れる自信があります。”
と述べており、これがソニーなのか、今回のマイクロソフトとの提携でのタイトルなのか分かりませんが、小島監督の作る前例のないホラーゲームは非常に興味深いですね、、
他にもマイクロソフトのフライトシミュレーター40周年記念にHALOの“ペリカン”やヘリコプターが追加される追加コンテンツが発表されました。スミソニアン博物館と提携したコンテンツもあるようです。いずれUAP(UFO)も追加して欲しいですね。しかし、移動速度が尋常ではない速度なので、技術的に難しいかもしれませんが、、
そして、エイリアンのHRギーガーの世界のようなデザインが特徴のサイファイ・ホラーゲーム「SCORN」がようやく2022年10月22日に発売と決まり、トレイラーが披露されましたね。紆余曲折8年、ようやく正式に製品版として日の目を見る「SCORN」は個人的にも注目していますし、期待したいところ。
スターフィールドのスケール感に驚く。
注目の「スターフィールド」はトッド・ハワードさんの解説付き15分間のゲームプレイ映像が披露され、このゲームのスケールの大きさを感じさせてくれる内容でした。内容を見るに、全宇宙に散らばっている遺物を集めて、謎を解いていくという目的が根幹にあるようです。
カスタマイズは、キャラクターだけでなく、惑星のベース基地、そして宇宙船まで自由にカスタマイズ出来るようです。
なんと1,000以上の惑星があり、そのすべての惑星に自由に行きたい場所を探索出来るというのも驚きです。それを考えただけでも膨大データ量でしょうし、スケール感も凄いですね。。
しかもこれだけの大作が発売日にゲームパス入りで遊べてしまうのだからスゴい。前述の通り、今後続々とマイクロソフトが買収した新作大作が発売と同時にゲームパス入りしていくと、もうお得なんてものではない程の最強サービスになりそうですね。。
マイクロソフトは今日もExtendedと称したショーケースイベントを配信するようなので、これも楽しみですね。個人的に期待度MAXの「Hellblade Ⅱ」のゲームプレイ映像や、Ninja Theoryスタジオのホラーゲームプロジェクトもそろそろ見てみたい気がします。
これだけゲームパスが充実してくると、やはりどうしてもPlayStation Plusの見劣り感は否めませんね。。ソニーも同様のサービス形態にして欲しいですが、、難しいんでしょうね、、しかし、これで「アクティビジョン・ブリザード」の買収が完了して、同社の誇る作品群がゲームパスの恒久リスト入りしたら、、果たしてソニーは対抗出来るのでしょうかね、、🔚
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