ブルームバーグの報道によると、PlayStationの元ボスは「PlayStation 5のゲームの制作費が2億ドル(現レートで約218億円)になる。」と述べたようです。
ショーン・レイデン氏は、2019年10月に退社するまでSIEワールドワイド・スタジオの会長を務め、「アンチャーテッド4」「Horizon Zero Dawn」「God of War」「Days Gone」「Marvel’s Spider Man」など、大規模なPS4の独占タイトルを数多くリリースしています。「私は、素晴らしいゲームを世界に示すことに貢献できたと思います。」と述べています。レイデン氏の功績は言うまでもないでしょう。
しかし、レイデン氏が指揮を執ったPlayStation 4用ゲームの予算はそれぞれ1億ドル(現在レートで約109億円)に達していたそうです。そして、「PS5のゲームは2億ドルの制作費がかかり、そこからさらに価格が上昇する。」と予測しています。
レイデン氏は、大手ゲーム会社は膨らみ続ける開発コストに対応するために、「デリスク」戦略を採用するだろうと語り、その結果、大手スタジオ、パブリッシャーは手堅くヒット作の「続編開発を奨励」するようになると語っています。
“コストカーブの上昇を止められないのであれば、我々にできるのはリスクを取り除く努力をするだけです。”
その結果、似たようなゲームがいくつも存在するようになり、多様性が失われてしまうのではないかと懸念しているようです。
ソニーは、PS5向けに数多くの大規模な続編タイトルをいくつか開発中ですが、そのほとんどはPS5オンリーではなく、PS4版とのクロスジェンダータイトルになっています。
最近予約オーダーが開始された「Horizon Zero Dawn」の続編「Horizon Forbidden West」、ポリフォニーデジタルの「グランツーリスモ7」、ソニー・サンタモニカの「God of War:RAGNAROK」もそうです。
一方で「Days Gone」の開発元であるBend Studioは「Days Gone」の続編は却下され、新規IPの開発に取り組んでいるようです。「Uncharted」「The Last of Us」の開発元であるNaughty Dogは、スタンドアロンのマルチプレイヤーゲームに取り組んでいる他に「The Last of Us」のリメイク版を開発中と報じられており、確かにリスク回避?でヒット作の続編やリマスター、リメイクが多いかもしれません。
現在のSIEのボス、ジム・ライアン氏がXBOXのゲームパスに対して批判的な意見をしている理由には、この様な背景があるのかな、、と考えてしまいました。
マイクロソフトのゲーム開発コストの話はあまり出てきませんが、現在開発中の「Halo Infinite」などはゲームの規模からしても同レベルかどうかは分かりませんが、それに近い開発コストは間違いなくかかっているかもしれません。
そんな巨額の開発コストを月額1000円程度のゲームパスで利益が出せるのか?と思います。
現在、XBOXゲームパスの契約者数は1800万人を超えています。最近は、契約者数が伸び悩んでいるのかどうかは不明ですが、契約者数の追加発表は音沙汰がありません。
あくまで単純などんぶり勘定ですが、1800万人から1000円と換算すると、単純に毎月180億円、年間にすると2160億円です。PCのみユーザーなども考慮して差し引いて1800億〜2000億円、、
この単純な数値だけ見ても、1800万人もの契約者数にまで増えると、効率よく定額収益が入ってきます。もちろん、サードパーティへのインセンティブなどの支払いで、マイクロソフトに残る金額はもっと低い金額かもしれませんが、今後もっと契約者数が増えれば、うまく資金が循環していく事が素人目にも感じます。
その事からもマイクロソフトが、ゲームパス契約者数の更なる獲得に、ゲーム機だけでなく様々なデバイスからゲームパスに導く様に本腰を入れているのも分かる様な気がしますし、マイクロソフトの行っている定額サービスのゲームパスは理に適っているのかもしれません。将来的な可能性は非常に大きいとも感じます。
ソニーにもゲームパスの様に新作タイトルも発売日からプレイ出来る定額サービスを始めるべきと思うのは、自分だけでしょうか。。
私はPS5はまだ所有していませんが、PS4Proを所有している1プレイステーション・ユーザーでもあるので、ソニーにはXBOXゲームパスの様なサービスを始めて欲しい。と思っています。🔚
via ブルームバーグ
コメントを残す