【DFレビュー】Hellblade Xbox Series X|Sのアップグレードは、パフォーマンスブースト、レイトレーシング、PCウルトラ設定超えで、最高のコンソール体験を提供。

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数年前に発売された「Hellblade: Senua’s Sacrifice(ヘルブレード:セヌアの供犠)」は、映像、サウンド、内容と非常に大きなインパクトをユーザーに与えました。

開発スタジオであるニンジャセオリーは、当時限られた予算の中で、美しい映像、サウンド、アニメーションとUnreal Engine 4の技術を組み合わせ、本当に素晴らしいゲームを生み出したと言えます。

精神的病いを抱えた主人公セヌアが幻覚、幻聴、精神葛藤と戦う事を力強く表現したこのゲームは、精神科医、精神病で実際に幻覚、幻聴の経験者から徹底したリサーチをし再現しているので、実にリアルで独特な世界観を作り出しており、この点でも他のゲームとは一線を画していて、売り上げは600万本以上を記録しました。

ハイエンドPCからNintendo Switchまで幅広い機器に提供され大成功を収め、そして今回のXbox Series X|Sへのアップグレードにより、これまで以上に美しくブラッシュアップされた「Hellblade」が帰ってきたのです。

公式サイトのQ&Aでニンジャセオリースタジオが述べていますが、今回のXbox Series機種向けのアップグレードは、ニンジャセオリーによるものではないのです。

今回のアップグレードを担当したのは、任天堂Switch版への移植を担当した「QLOC」がマテリアルやパーティクルの更新、描画距離の延長、新しいフレームレートオプション、ハードウェア・アクセラレーションによるレイトレーシングのなどを追加しています。

公式Q&Aでは、「QLOC」が今回のアップグレードを担当してくれた事で、現在アンリアルエンジン5で開発中の「ヘルブレード2」などの新作プロジェクト開発に集中出来ているので、今回のアップグレード作業による新作への悪影響は全くないと述べていて、ユーザーとしても一安心といったところです。

そして、気になる最高峰PC版のアップグレードも現在開発中との事で、このアップグレードはXBOXだけではない様ですので、PCユーザーとしては嬉しいニュースです。出来るだけ早めの配信開始に期待したいところ。

ただし、他のコンソール・プラットホーム(PS5)へのアップグレードは、今のところ予定はないとの事。ニンジャセオリーは昨年マイクロソフトが買収し、マイクロソフト傘下のスタジオになっているので、これは仕方ないかもしれませんが、出来る事ならプレイステーション5ユーザーへもアップグレード配信して欲しいものです。

そして、今回のアップグレードには、複数のモードが用意されていますが、DFが注目しているのは、DXRレイトレーシングに加えてその他の追加要素もある「エンリッチド・モード」のようです。この「エンリッチド・モード」は、XboxシリーズSとX両機種で利用可能です。

これまでSSR(スクリーン・スペース・リフレクション)を利用していたあらゆる表面が、大幅なレイトレーシング(RT)のアップグレードがされますが、その改善効果はシーンごとに異なるようです。RTは、意図しないちらつきこそあるものの、SSRよりはるかに忠実でリアルな反射効果を可能にしています。

DFのビデオからも明らかなように、他にも多くのアップグレードが行われています。

DFによると、今までのゲームではスクリーン・スペース・リフレクションの精度が低かったのですが、ワールドジオメトリのシャドウマップが含まれるようになり、よりリアルで自然な反射効果になっているようです。

XboxシリーズXでは、平均解像度が高く、ボリューメトリック・ライティングの品質が向上して不自然な見え方も減り、アンビエントシャドウも変更、ゲーム全体がよりシャープになっているようです。(アンビエントシャドウも変更の模様)

Xbox One Xでは、アンビエント・オクルージョンの不自然なハロー効果が散見されますが、シリーズXでは、コンタクトシャドウの解決方法が変わったようで、シーンによっては物足りなさこそあるものの、更に自然に見えるようになっているとの事。

また、ブルームの強さも調整されているようで、広大なエリアでより遠くのディテールがクリアになり、更には炎などの要素に影を落とすシャドウ・キャスティング・ライトが追加され、Xbox One Xにはなかったリアルな影が生成されるようになった事もポイントのようです。

意外なところでは、全体的なカラーグレーディングにも変更が加えられているようで、多くのシーンで2つのバージョン間の色の違いがあるようです。更に、ポストプロセスにも変化があり、Xbox One Xと並べてみると、被写界深度が改善され、ボケ味がきれいになったように感じられるとの事。

DFによれば、ゲームには多くの追加が行われており、すべての改善点を把握しているわけではないようです。

注目なのは、一部の高品質な設定は既にPC版で実現されてはいるものの、PCの最高設定の状態をも超える多くの改良が施され、主にシャドウと遠景のLOD(レベル・オブ・ディテール)だそうです。

そして気になるパフォーマンス面(フレームレート)です。既に公式サイトでは、モード別のフレームレートも記載されています。

当ブログ参考記事:【待望】『Hellblade: Senua’s Sacrifice』がXbox Series X/Sに最適化。そのアップグレード詳細情報ほか。

3機種には「解像度モード」「パフォーマンス・モード」「エンリッチド・モード」の3モードがあり、それぞれ映像品質、解像度、パフォーマンスが変化します。

エンリッチド・モード

注目の「エンリッチド・モード」は、シリーズXとシリーズSの両方に搭載されています。このモードで、シリーズXは4K解像度をターゲットに、シリーズSは最大1080pになります。

シリーズXは、ネイティブ4K(3840x 2160p)の約80~100%の範囲でダイナミック解像度動作、シリーズSは、このモードでは固定の1080p(1920x1080p)にこだわっているようです。

強力なTAAと、色収差やその他の後処理機能に依存しているため、低解像度では基本的には鮮明さが失われるようで、DFは「1080p版の映画を見ているようだ。」としています。このあたりの後処理効果は、高解像度でこそ活きますが、低解像度では逆効果になるのかもしれません。

シリーズXもシリーズS、どちらもレイトレースによる反射に対応していますが、シーン全体のディテールを見ると、シリーズSの方では木々の葉などが減っているようです。

解像度モード

シリーズXでは基本的に解像度が高く、全体のディテールが若干向上しているとの事。ロード時に若干のもたつきがあるようですが、ほぼ安定した30fpsで動作しているようです。シリーズSではGPUパワーの面もあって若干の落ち込みがあるようです。

シリーズXはダイナミック・レゾリューションスケーリング(DRS)で4K解像度をターゲットにしていますが、シリーズSはDRSで1440p(2560x1440P)をターゲットにしています。

パフォーマンスモード

シリーズX、シリーズSのどちらも1080pをターゲット解像度にしていますが、両機種で違う所は、シリーズSが60fpsを目標としているのに対して、シリーズXは120fpsをターゲットとしています。

シリーズXはダイナミック・レゾリューション・スケーリング(DRS)を採用しており、1080pの83%まで落とすことが出来るとの事。シリーズSは1080pに固定されているようです。

シリーズXでは、1080Pでも120fpsを維持することは出来ないようですが、VRR対応のディスプレイを使用すれば問題ないようです。しかし、VRR非対応のディスプレイの場合は、若干のスタッターが目につくかもしれないとの事。

本作では、シリーズXでも1080Pで120fpsの維持は難しいようです。

「エンリッチド・モード」は正に映像クオリティを求める王道的なポジションで、「パフォーマンスモード」と「レゾリューションモード」では、予想通り画面の細部ディテールが低下します。

テクスチャフィルタリングは、「パフォーマンスモード」で実行すると特にぼやけて見えてしまいます。これは元のレンダリング解像度が低いため、テクスチャの鮮明さに影響しているのかもしれないとの事。

DFのオススメとしては、XboxシリーズXでは、60fpsのゲームプレイとそこそこシャープな映像が楽しめる「解像度モード」がバランスからも良いとし、XboxシリーズSも「解像度モード」が良い選択だとしています。

そして、ロード時間については当然、高速SSDの標準搭載により、前世代機よりもはるかに高速で、ゲームを始めてからはすべてがシームレスに感じるようです。

今回のアップグレードで、チャプター選択画面が新たに追加されたことで、以前のバージョンの「Hellblade」にはなかったゲーム中に到達したチャプターを直ぐに再プレイ出来るようになったことが大きいでしょう。これによって見逃していたポイントを全てクリアする事が可能になります。

『ヘルブレイド』は元々美しく素晴らしいゲームで、後方互換機能で十分に満足できるプレイが出来ていましたが、今回のアップグレードで現行機に最適化され、更に良くなっており、改めてプレイし直す価値もありますし、アンリアルエンジン5で開発中の『ヘルブレード2』へ期待を膨らませるのも良いかもしれません。🔚

via デジタルファウンドリ

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