【HDRコンテンツで威力発揮】第5世代 iPad Pro 12.9インチモデル Mini LED採用のXDRディスプレイは、期待通りの素晴らしさ。

第5世代目になる新型iPad Proが発売5月21日に発売されました。自分がオーダーしたiPad Pro 12.9インチ1TB WiFiモデルですが、未だに処理中のままで発送準備にもならず、到着予定は6月4日~6月18日になっています。

そんな状況で、私の息子がアップルストアオンラインからショッピングセッションをアップルストア表参道で予約、翌日に難なくiPad Pro 12.9インチ 512GB スペースグレイ WiFiモデルを購入して来ました。

アップルストアオンラインで店頭受け取りでチェックすると、12.9インチの1TBモデルはほぼ全滅(WiFi、セルラーモデル共に)で在庫があったのは名古屋の店舗だけでした。128GB、256GB、512GB、2TBは単発的に入荷があるようで在庫はあるようです。

どうやら、1TBモデルは人気なようで品薄になっているようです。現在1TBをオーダーすると6月24日~7月8日となっています。アップル表参道のスタッフの方の話でも1TBモデルの在庫がないとの事。

今回の第5世代iPad Pro 12.9インチモデルには「Liquid Retina XDRデイスプレイ」が初採用されています。これは、Mac Pro用の「Pro Display XDR」と同様に、Mini LED方式が採用され、液晶画面直下に1万個を超すのMini LEDが敷き詰められて、2500以上の非常に細かい分割エリアで駆動し、1000ニトの輝度、ピーク時は1600ニト、コントラスト比は100万:1、広色域P3(sRGBの全てに加えて表現できる色合いが約25%、広くなっている)を実現しています。

このスペックは、アップルのスタンド込みで60万円以上の「ProディスプレイXDR」と同等で、数ある液晶モニターでも頭一つ抜けた性能で、更には数ある液晶TVと比べても最高のスペックです。XDRとはXtreme Dynamic Range(XDR)の略で、平均的なPCモニターなどと比べても、本当にエクストリームな輝度、コントラスト比を持っています。

早速、息子が入手したiPad Pro 12.9インチ 512GB WiFiモデルで、新旧HDR映画を観てみましたが、黒の出方が液晶とは思えないですね。そして黒に対する明るい部分の輝きのピークがとにかく段違いで、その違いは即分かるほど。今まで観ていたHDR映画の印象が変わる程で、このインパクトは久々に感じた感動です。

以下の写真は新型のiPad Pro 12.9インチの画面をiPhone11ProMaxで直撮りしたものなので、実際に観た感じが全く伝わらないですが、とりあえず貼っておきますw

ブレードランナーファイナルカット4K DolbyVision

他にもYOUTUBE動画で、SONYやLG、SamsungのOLED TVの展示用4K HDRデモ映像をいくつか観てみました。これも同様に液晶とは思えない、明暗のコントラスト感が素晴らしく、明るい部分の輝きと豊かな発色と相まって正に見惚れてしまうくらいでした。

LG 4K HDRデモ映像より

液晶の泣き所でもある黒がここまでしっかりと表現され、そしてOLEDより有利な液晶の明るさは健在なわけで、Mini LEDによる絶大な効果を実感する事が出来ました。

我が家のリビングで映画観賞用として使っているソニーブラビア85インチX9500Gと見比べてみましたが、明らかに綺麗で、HDR時の明るいピーク部分の鮮やかさも明確に上回っていました。

海外で一部指摘されていた、ブルーム効果は見当たりませんでしたが、黒い画面に徐々にフェードアウトして行くような時に、微細な分割エリアの四角い明りがボンヤリと見えた事は1回だけありました。通常視聴時では全く気になりませんでした。

ただし、この明るさの恩恵を感じるのはHDRソース映像、写真など見た時だけです。通常のブラウジングなど使用では大きな変化は感じないでしょう。店頭などで試してみたい場合は、HDR映像を観る事をオススメします。

ここまで素晴らしい品質のディスプレイがタブレットとしてどこにでも持ち歩けてしまうなんて、本当に最高だなと思います。写真を撮る方なら買って損はないのではないかと。

映画鑑賞もヘタな4K HDR TVや4Kモニターより鮮やかなHDR映像で観る事が出来ますし、アップルの空間オーディオを活かしてAir Pods ProやAir Pods Maxで迫力ある映画鑑賞も出来ますし、現時点では断トツで最強タブレットなのではないでしょうか?

今回のiPad Pro 12.9の量産によって、Mini LEDの量産コストが下がり、Mini LEDの液晶TVが今後色々登場してくれば、買い替えの有力な候補になるのは間違いないですね。

しかし、大画面液晶の場合はiPad Pro12.9インチの10,000個より遥かに多くのMini LEDが必要になる?(50インチなら単純換算で45,000個?)ので、コスト面が課題になりそうです。

ところが、Mini LEDの4K液晶TVは、LGが量子ドット液晶とMini LEDを組み合わせたハイエンド4K液晶TV「QNEDシリーズ」を最近発表しています。

価格を見ると、65インチで44万円~、75インチで45~55万円、86インチは価格コムで最安58、59万円と思っていたより安い価格で、1世代目のモデルが出て来たなという印象です。

一番乗りで新製品を出してくるこのフットワークの速さは流石LG。とにかく新しい技術の採用の速さは素晴らしいなと思います。

今後、世代が進めば更に安くなりそうで期待です。LGのQNEDで気になるのはMini LEDの個数がどれくらい採用され、分割エリア数なども気になるところです。ところが、分割エリア数はどこのメーカーも非公表なので、正確な数字を知る事は困難かもしれませんが、、

QNED90シリーズ(4K LG QNED / MiniLED)

個人的には国産メーカー、特にソニーにはMini LEDのブラビアを投入してくれる事に期待したいところですが、、

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