サイバーパンク2077の大型アップデート「パッチ1.2」が配信開始されました。STEAMの改善項目リストみましたが、まあとにかく膨大な修正数で驚きました。開発チームの方々も大変だったと思います。「お疲れ様です」と言いたいところです。
発売直後から特に旧世代コンソール(PS4、Xbox One)でクラッシュやパフォーマンスの低さなどで、大問題となって前代未聞のPSストア削除、返金対応という騒動にまで発展しましたが、PC版はコンソール版ほど酷い状態ではなかったものの、時折クラッシュしたり、グラフィックエフェクトのバグ、パフォーマンス面でも一部問題はあったので、せっかくならば快適にプレイしたいもの。
そこで大規模修正パッチが出るのを待ってから本腰を入れてやり込もうと思っていたので、今回のパッチ1.2のリリースは待望の修正パッチでした。
本作はnVIDIAのレイトレーシングのショーケースタイトルとしてnVIDIAと提携して開発されていたので、購入したRTX 3090(MSI RTX3090 Gaming X Trio 24G)を活かせるタイトルだなと思い、PC版でプレイする事を最初から決めていました。
しかし、RTX3090 OC(アフターバーナーでGPU+95MHz,メモリ+150MHz、POWER102%)でウルトラプリセットからフィルムグレイン、色収差、被写界深度、レンズフレア、モーションブラーはOFFにし、DLSSはパフォーマンスでプレイしていますが、60fps安定は難しいですね。
下のプレイ動画はおおよそ50fps中盤で推移しますが、時に40fps台まで落ちる時もあります。CPUが12コア24スレッドのIntel Corei9 10920x(OCで常時4.8GHz)なので、RYZEN 9 5950xクラスを使えばもう少し高いフレームレートで行けそうです。
より高フレームレートを狙うなら、当ブログで書いたデジタルファウンドリのPC版の推奨ベスト・セッティングも参考になるかもしれません。
当ブログ参考記事:【DF】PC版サイバーパンク2077で極力グラフィック品質を落とさずにベストなパフォーマンス(fps)を引き出すセッティング
DFの検証でレイトレーシングをONにしての最適化設定は、ヘビーとライトの2種類を推奨しています。
【レイトレーシングONヘビー】
レイトレース反射=ON、レイトレースシャドウ=OFF、レイトレースライティング=中
【レイトレーシングONライト】
レイトレース反射=OFF、レイトレースシャドウ=OFF、レイトレースライティング=中
更にレイトレーシングOFFの場合ではありますが、他の推奨設定値が以下の通り。
ローカルシャドウメッシュ品質=高
ローカルシャドウ品質=高
カスケードシャドウレンジ=高
カスケードシャドウ解像度=中
ディスタントシャドウ解像度=高
ボリューメトリックフォグ解像度=1080Pはウルトラ、1440Pは高、4Kは中
ボリューメトリッククラウド品質=中
マックスダイナミックデカール品質=ウルトラ
スクリーンスペース反射の質=低(もしグレインが気になるなら高)
サブサーフェイススキャッタリング品質=高
アンビエントオクリュージョン=低
色精度=中
ミラー品質=1080P、1440Pは高、4Kは中
となっています。コンタクトシャドウ、フェイシャル・ライティング・ジオメトリは共にONです。そこそこ落とすところは落としていますが、より高いフレームレートの安定というメリットを考えると、グラフィック品質の低下は、ほとんど気にならないレベルです。
上記の推奨設定値と「レイトレーシングヘビー」の推奨設定でプレイすると、50fps前半でほぼ推移していたフレームレートが、かなりの頻度で60fpsを維持してプレイ出来るようになりました。結果的に10fps前後の差が出ます。
こちらも前述と同様に、レイトレースライティング品質を落としたり、レイトレーシング・シャドウをOFFにしてはいますが、プレイしているとほとんど気にならないレベルですので、より安定したフレームレートでプレイしたい場合は、是非オススメしたい設定だと思います。
後、PC版ではゴア描写も派手に欠損し、任意で某規制もON、OFFが可能になっています。この辺りはコンソール版にはない仕様のようです。
CD PROJEKTは、謝罪ビデオをリリースした時に、声明内で
「まずPC上で素晴らしいと思えるゲームを作り上げてから、旧世代を含む家庭用ゲーム機に落とし込もうという方針が、それを更に厳しいものとしてしまいました。」
と明かされています。
当初は2月頃とアナウンスされていた次世代ゲーム機(PS5、Xbox Series X|S)向けアップグレードは、既存の致命的な問題点の解消が優先された事により、声明の中では
Q: 次世代機向けのアップデートはいつごろ予定されていますか?
A: 後方互換機能を用いて既に次世代機でプレイされている方もいらっしゃいますが、次世代機向けのアップデートはお約束どおり実施します。無料の次世代機向けアップデートを、2021年の下半期中配信を目指して準備中です。詳細は続報をお待ちください。
とアナウンスされています。次世代コンソール向けアップデートに期待していた方は、肩透かしを食らったのは否めないかもしれませんね。。
今回のパッチ1.2の膨大な改善点リストの中でパフォーマンス面、グラフィック・エフェクト関連で気になった修正箇所を挙げると、
- 低および極端に高いフレームレート時における乗り物のハンドル操作を改善し、安定化を実現(特に旧世代家庭用ゲーム機における乗り物の操作を大幅に改善)
- ライティングを調整し、遠方からみた街の一部をよりリアルに感じられるように改善
- 素材のディテール品質を改善
- 影、シェーダー、フィジックス、ワークスポットシステム、スポーンシステム、シーンシステム、アニメーションシステム、オクルージョンシステム、フェイシャルアニメーションシステムに関する数々の改善
- 様々な安定性およびパフォーマンスの向上
- 磨りガラスの表面に表示されるジッタリングを修正
- AMDグラフィックス・カードでのレイトレーシングを有効化(最新のGPUドライバーが必要)
- 屋内および屋外の光源を改善
- 「中」および「低」設定における土の品質を調整
- (家庭用ゲーム機版)リージョンが日本、または言語が日本語に設定されている本体にて日本語版以外のバージョンをプレイすると、不要な規制が適用される問題を修正
後は、音声を英語音声にしてプレイして終了し、ゲームを再起動すると、日本語音声設定に戻ってしまうのが、バージョン1.2ではしっかり直っていました。ゲームを起動する度に英語音声に設定し直していたので、何気にこの改善も嬉しい。
膨大な改善点は全てのバージョン同様に起きるものではないようですが、グラフィックエフェクトのバグも含め、安定面もかなり改善されている印象です。本作は素晴らしいアートワーク、大規模なオープンワールド。本作の世界観が好きならば、ある程度進めた方でも、もう一度最初からプレイし直しても良いかもしれません。
未プレイの方ならば、膨大な数の不具合が修正された今こそプレイし始めても良いかもしれません。次世代機向けアップデートが今年後半に延期されたのは次世代機オーナーの方には残念ですが、快適にプレイ出来るようになりつつあるのはプレイヤーとしても朗報と言えます。🔚
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