NASA「地球外文明を見つける鍵は、文明発達に伴う環境汚染の痕跡。」

NASAの新しい研究は、太陽系外惑星に存在する可能性のある異星人技術の証拠を見つける最良の方法の一つは、文明発達に伴う環境汚染を探すことであると仮説を立てています。

「二酸化窒素は、地球上の工業化された場所にある主要な汚染物質の一つである。二酸化窒素、自動車の排気ガスや化石燃料の発電所などの”燃焼プロセス”によって生成されます。」研究者の一人であるNASAの宇宙生物学者ラヴィ・コッパラプー博士は語っています。

テクノシグネチャーとは、様々な天文学ツールを使い遠方からでも検出できる「技術の証拠」の痕跡を指します。ブルーマーブル宇宙科学研究所の宇宙生物学者で上級研究員のジェイコブ・ハック・ミスラ博士は「電波信号はテクノシグネチャーの一例だが、それだけではありません。他の例としては、都市の照明、地表の変化(都市やソーラーパネルの大規模な展開)、大気の変化(CO2のような温室効果ガスやフロンやNO2のような工業副産物)、自由浮遊宇宙船、メガストラクチャー(ダイソン球、スウォームなど)、その他の可能性などが挙げられます。ダイソン球とは、超進化した文明がそのテクノロジーを使い、星を巨大な構造物で覆ったものを指します。

NASAは、会議や研究に資金を提供することでテクノシグネチャーの探索にリソースを配分しているようです。

2012年、NASAのコッパラプー博士とブルーマーブル宇宙科学研究所のハック・ミスラ博士は、太陽系に存在する可能性のある人間以外の人工物を検出する上での課題についての論文を発表しました。彼らはNASAの天体物理学者ドーン・ゲリーノ博士らとともに、このテーマに関する会議を主催しており、その人気は年々高まっています。

NASAをはじめとする研究機関は、2021年10月に打ち上げられるジェームズ・ウェッブ望遠鏡についても、地球外生命体の探索を優先的に行うことにしています。この先進的なウェッブ望遠鏡は、トラピスト1惑星系に注目し、そこにある4つの惑星、トラピスト1b、1d、1e、1fに焦点を当てる予定で、これらの惑星は、生命が誕生する可能性のある条件を備えていると、数人の宇宙生物学者が考えています。

NASAのコッパラプー博士は、「少なくとも地球上では、人類の文明が生み出した二酸化窒素は、生物や天然起源の物に比べて約3倍にもなります。」と述べています。

今回の研究では、コッパラプー博士と彼のチームは、二酸化窒素(NO2)汚染が地球上の望遠鏡で見えるかどうかをコンピューターシミュレーションで予測しました。簡単に言えば、惑星の大気中にNO2が存在すると、可視光の波長(色)を吸収し、その色の変化は、惑星が恒星からの光を反射する様子を観測することで検出できるとの事。研究チームによると、太陽のような恒星の周りを回っている地球のような惑星で、私たち地球と同じような量のNO2を生産している文明が存在する惑星は、約30光年離れた場所からでも見えるようです。

コッパラブー博士は「理想的には、NO2と一緒に人工的に生成されたガスを検出する必要がありますが、それを確実に確認するには、他の人工的に生成されたガスを検出する必要があります。そのような追加の証拠がない場合は、NO2がどこから来ているのかについて非常に慎重に且つ注意が必要です」と述べています。

「二酸化窒素の特徴は雲やヘイズ粒子によっても生成されることがあります。二酸化窒素の信号を観測したときに、これらの雲や粒子がどれだけの混乱を引き起こすかを理解しなければなりません。また、惑星は3次元の物体であり、雲のようなものは3次元モデルで正確に調べることができるので、今後は3次元モデルを使って研究を進めていきたいと考えています」とコッパラプーさんは説明します。

コッパラブー博士は「今のところ、私たちはまだ太陽系外惑星の候補はありませんが、ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)の惑星はすべて候補になるでしょう。とにかく観測すればわかることです」と述べています。

しかし、もし地球外文明を探すにしてもSETI計画の電波を探す、そして今回の文明発達に伴う汚染の痕跡を見つけるというのは、理に適っているように見えますが、もし地球より高度な文明の場合は、既にとうの昔にクリーンなテクノロジーを持っているかもしれません。

電波も同様の事が言えるかもしれません。そういった高度な文明からすれば「電波?!そんな化石のようなテクノロジーは使っていないよ」という事もあるかもしれません。ですので、これはあくまで地球人としての常識に沿った理論のようにも感じます。

もし、汚染の痕跡が見つかったとして、そんな汚染を撒き散らす文明と交流したいか?と言われたら、ご遠慮願いたいかもしれませんw

そう考えると、宇宙人から見た現在の地球というのはそういう風に見られているので、中々表立って接触して来ない?のかもしれません。🔚

via TheDebrief

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