【DFレポート】ヒットマン3の次世代コンソール版は、Xbox Series XがPS5よりも高解像度でシャドウ品質も上回る。では、フレームレートはどうなのか?

IO InteractiveのHitman 3 がようやく発売されました。Hitman 3の新レベルや、前2作のミッションはすべて新作である3のゲーム内からプレイ可能(拡張コンテンツ)になっています。

デジタルファウンドリ(DF)によると、ヒットマン3はクロスプラットフォームのゲームでXboxシリーズXが、PS5よりも明確にスペックアップを実現した初めてのタイトルとなっているようです。

DFのテストでは、驚くべき事にPlayStation5、Xbox Series X、Xbox Series Sのすべての次世代システムで、エージェント47の最新ミッションを開始から終了まで60fpsという完璧なパフォーマンスで実現しているようです。

これまでのヒットマンのコンソール版では、30fpsの上限設定でプレイするか、PS4Pro、Xbox One Xのエンハンスド・コンソールでは、様々な解像度の品質モードとパフォーマンスモードの両方を提供していました。

Hitman 3では、これらをすべてを排除し、すべての次世代コンソールで安定した60fpsのパフォーマンスを実現しており、品質モードとパフォーマンスモードを選択する必要はなくなりました。

今回は、前世代(PS4、Xbox One)のシステムは30fpsに設定されていますが、PS4 Proだけは例外で、1080P 60fpsの「フレーム補間」オプションを提供しているようです。

PS5、XboxシリーズX、シリーズSの3機種すべてが、最初から最後まで60fpsのロックからほとんど外れる事なく動作しているそうです。

自分もPC(10920X OC、RTX 3090 OC)で全設定最大の4K解像度設定で80〜120fpsの高フレームレートでヌルヌルでプレイできているので、最新タイトルではありますが、意外とエンジン自体が軽いのかもしれません。もしくはこのGlacierエンジンの出来が素晴らしい完成度なのかもしれません。

XboxシリーズXはネイティブ4K解像度で動作(Xbox One Xの1440p 30fpsよりもピクセル数が増えフレームレートも倍になっています)最近のAAA大作ではほとんどがダイナミック解像度(負荷により解像度を上下させる)の採用や、1440Pでの動作が多かっただけに、XboxシリーズXのネイティブ4K解像度60fpsでの動作は正直、驚きました。

PS5は1800pで動作し、XboxシリーズSは1080P 60fpsで動作しているようです。ダイナミック解像度では動作していないようです。全てのシステムでTAA(Temporal Anti-Aliasing )が採用されているようです。

解像度以外の「ヒットマン3」のビジュアル機能は、わずかな変更を加えただけで、3つの次世代機すべてでほぼ一貫しているようです。開発者によると、まずはテクスチャーの品質は、XboxシリーズXとPlayStation 5はPCの最高設定と同等の設定で動作し、メモリが少ないXboxシリーズSは代わりに高品質テクスチャを採用されているようです。

シャドウ(影)品質にも微調整が加えられているようです。

XboxシリーズS 「低」品質シャドウを使用(XboxOne版『ヒットマン3』と共通の模様)

PlayStation 5「中」品質(Xbox One XやPS4 Proと同様)

XboxシリーズX「高」品質

DFによると、これらの違いは3つとも微妙ではあるものの、それにもかかわらず、その差は歴然としているとしています。それ以外のすべては3つの次世代機すべて同じ仕様で、全体的に素晴らしい出来のようです。

XboxシリーズXのネイティブ4K解像度の鮮明さ、高品質シャドウの優位性はあり、Glacierエンジンは素晴らしい出来のようですが、DFは「PlayStation 5の解像度が低いことは何ら問題ではない。」と心温まるフォローをしています。

DFが様々な箇所でテストプレイしたビデオでは、アルゼンチンのメンドーサ・ミッションのエリアでXboxシリーズX、シリーズSでは60fpsを割り込んでいますが、PS5はそこでも安定して60fpsで動作しています。

他にヒットマン2のマイアミの冒頭シーンでは、全ての機種で40fps近辺に落ちむという箇所もあった様ですが、それらの点を除けば安定して60fpsで動作しているので、全体を通して見ればこれは些細な事だとしています。

そして今回のヒットマン3での次世代機ならではのパフォーマンスとしてロード時間が大幅に短縮し、前世代機版より4倍近い向上(概ね10秒以下)になっている様です。DFでのテストでは、ロード最速はPS5でしたが、XboxシリーズXと比較しても1秒程度しか差がなく、XboxシリーズSと比較しても小さなアドバンテージしかなかったようです。

PS5の内蔵825GB SSD 5.5GB/秒

Xbox Series X、Sの内蔵 & 別売拡張 1TB SSD 2.4GB/秒

と、実に2倍以上の速度差があるのですが、こういったマルチタイトルでの場合は、この性能差もロード時間の差にあまり反映されないようです。

これはPCでも同じ事が言えるようで、3.4GB/秒と5.5GB/秒のSSDで使用比較しても体感で段違いに差が出るかというと、正直なところ性能差ほどの差が出るわけでもなく、体感で分かるか分からないか、、程度の差になってしまうように、それと同様のことが言えるのかもしれません。

おそらくPS5の5.5GB/秒の高速SSDの速度を活かすのは、GT7のようなPS5に特化したタイトルでないと、本領発揮できないのかもしれません。

とりあえず、最新作のヒットマン3でこのように解像度差、エフェクトの品質差が出てきた事で、今後のサードパーティータイトルではどのようなことになるのか、非常に興味深いです。

個人的な予想では開発するスタジオ次第なんでしょうね。各ハードのポテンシャルを引き出す事に重きを置いて自然と品質差が出るスタジオもあれば、極力差は出さずに同じ仕様にするというポリシーのスタジオもあるのだと思います。

個人的には、品質差をつけるつけないという視点ではなく、それぞれのマシンの性能を他機種に合わせるために抑えるのではなく、フルに発揮させて開発して欲しいものです。

その点で、マシンの性能をフルに発揮させるという意味では、やはりファーストパーティータイトルに期待するしかないのかもしれませんが、サードパーティータイトルでもこういった差が出るタイトルが早くも出てきたのは意外でした。今後のサードパーティータイトルではどうなるのか、その点でも興味深いと言えます。🔚

via Eurogamer DigitalFoundry

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