ソニー・インタラクティブエンタテインメントCEOでプレイステーションのボスであるジム・ライアン氏は、Edgeの最新号に掲載されたインタビューの中で、同社が日本市場から焦点を移しているとの報道を否定しています。
最近のブルームバーグの報道(当ブログでも日本語訳をご紹介済)によると、ソニーは米国市場をより重要視しているため、PS5のプロモーション計画において、ソニーの母国の地域がますます “疎外 “され、開発チームが削減されているとのことです。
そして新しく発売されたPS5は、コントローラーの「○」と「×」のボタンを米国水準と同じように「×」をデフォルトの選択ボタンに切り替えて、日本の25年以上の伝統を破り、米国基準で統一しました。
しかし、ソニーが日本の役割を疎外しているという報道は「不正確だ」とライアン氏は反論しています。
「ソニーのスタンスは、日本市場が我々にとって非常に重要であることに変わりはありません。”日本のゲーム開発コミュニティとのエンゲージメントについては、これまで何年も今ほど興奮したことはありませんでした。」
ライアン氏は、「2010年から2015年までの5年間、日本のゲーム会社が市場の嗜好に合わせて、主にモバイルゲームに力を入れていた時期があったが、それ以降は再びコンソール開発に力を入れるようになった。それはPS5でも継続され、さらに強化されています」」と述べています。
「今回の2回のローンチショーでは、日本で開発されたタイトルが8本出展されましたが、その多くは、プレイステーションと日本のパブリッシング・コミュニティとのコラボレーションやパートナーシップの対象となっています。」
「日本での発売日をアメリカと一緒にすることで、声明を出しています。それはPS4の時にやったことではありません。ですので、そのようなコメント、報道の多くは不正確であり、日本は第2位の市場として、またソニーの母国として、私たちにとって本当に重要な存在であり続けています。」
今週初め、『サイレントヒル』や『グラビティラッシュ』シリーズのディレクターである外山圭一郎氏が、ソニーの日本スタジオから新会社「BOKEH(ボケ)」を設立するために退社することを発表しました。
外山氏は、『グラビティラッシュ』シリーズのリードデザイナーを務めた大倉氏、2013年の『人形使い』のリードデザイナーを務めた佐藤氏らとともに、20年近くのキャリアを経てソニーを退社し、新会社「Bokeh」を設立しました。
「Bloodborne」、「Astro’s Playroom」、「The Last Guardian」などのゲームを共同開発したSIEジャパンスタジオでは、多くのクリエイターの契約が更新されておらず、開発者のサポートチームはピーク時から3分の1にまで減少したと元従業員が最近のブルームバーグに語っています。
ブルームバーグの報道は、私も読みましたが、PS5の異常なまでの抽選の競争率、当選確率などから、米国など海外への出荷が優先され、日本への出荷は抑えられているのではないかと思うほど買えないので、ついついとそう勘繰ってしまいます。。もちろん、転売屋などが組織的に動いて台数を抑えたしまった弊害もあるかと思いますが、そろそろ転売屋対策は真剣に検討される段階かもしれませんね、、
記事内でも触れられているブルームバーグの記事を書いたのは、良くも悪くもお馴染みのM氏ではありますが、根も葉もないような飛ばし捏造記事を書くわけでもなく、火のない所に煙は立たずですので、おそらく匿名の情報源(OBなど)そういう動きがあるのは確かなのかもしれません。
私にも知り合いにソニーの映像機器関連部署にいらしたOBの方がいますが、こんな事話していいのか?と言うような話を色々聞かせてくれます。私の場合は記者でもないですし、オフレコとして聞いているので表立って書くことは出来ません。ですので、ブルームバーグの記者ともなればOBや情報源などのルートは当然お持ちなので、100%正確かどうかは別としても、決して荒唐無稽な話ではないという事です。
今や日本市場の比ではない、世界最大のビデオゲーム市場規模となった米国市場の比重が大きくなるのは否定しようのない事実ですので、ライアン氏が否定しようとも、これは仕方のない流れなのかもしれません。🔚
via EdgeMagazine, VGC
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