Microsoftが9月にゼニマックス・メディア・グループを75億ドルで買収すると発表して以来、ベセスダ・ソフトワークスの今後のプロジェクトの動向は大きな話題となっています。
ちょっと前には、Gameinformer記者がソニーが「スターフィールド」をPS5の時限独占タイトルとして交渉中に、マイクロソフトが買収する事になり頓挫したというニュースも出ていました。これは当ブログでも2020年9月23日に日本語訳でご紹介しました。
この買収契約が2021年初頭に予定通りに完了すれば、Xbox Game Studiosは、FalloutやElder Scrollsシリーズを保有するBethesda Game Studiosや、近日発売予定のSFゲームStarfieldなどのスタジオ群を加えて、現在の15の開発チームから23の開発チームへと巨大なゲームスタジオ連合になります。
Bethesda Softworksのスタジオには、id Software (Doom)、ZeniMax Online Studios (Elder Scrolls Online)、Arkane (Dishonored, Prey)、MachineGames (Wolfenstein)、Tango Gameworks (The Evil Within)などがあり、全世界で約2,300人ものスタッフを擁しています。
ロシアのタス通信とのインタビューで、PlayStationのボスでSIE CEOのジム・ライアン氏は、買収についてどう感じているのか、PS5のプレイヤーはThe Elder Scrolls 6やStarfieldをプレイできないかもしれないのかと質問に
「それは私たちの手の届かないところでの判断ですので、どうなるかは様子を見てからにしましょう。それを知ることができるのが楽しみです。」
「私たちは異なるアプローチを取っています。私たちが重視してきたのは、安定してゆっくりとオーガニックで継続的なスタジオの成長に焦点を当ててきました。」
「競合他社がとった措置は、論理的で賢明なものと思われます。しかし、プレイステーションはこれまでのどのコンソール機よりも優れたラインナップが揃っていることにも同様に満足しており、自信を持っています。」
ゼニマックス・メディア・グループとの買収契約発表を受けて、Xbox BOSSであるフィル・スペンサー氏は、Microsoftはベセスダがソニーと「Deathloop」や「Ghostwire TOKYO」のPS5時限独占?契約を尊重するとコメントし、今後のベセスダのタイトルに関しては、「ケース・バイ・ケースだ」と述べています。
ライアンCEOは、マイクロソフトのゲームパス(サブスクリプションサービス)にプレイステーションはどう対応するのか?という質問に対し
「それに関しては、実際に来るニュースはありますが、今日ではありません。」
と答え、ゲームパスに対抗する何かプランがある事を仄かしています。
ソニーの独占タイトルのラインナップは、実際本当に素晴らしい作品が多々あり、今年は「The Last of us Part 2」「GHOST OF TSUSHIMA」(ゴースト・オブ・ツシマ)が発売され、ゴースト・オブ・ツシマが素晴らしい完成度で大ヒットした事で、また新たにソニーの強力なファーストパーティタイトルが加わった事になります。
ライアンCEOもPSのファーストタイトル群はどこにも負けない自信があるのでしょう。マイクロソフトも多数のスタジオを抱えた以上はソニーに負けないタイトルを生み出さないといけないので、その点ではプレッシャーと言えるかもしれません。🔚
コメントを残す