AMD、新しいRadeon RX 6800 XTは、NvidiaのRTX 3080と真っ向勝負。注目はOC「Rage Mode」と「インフィニティ・キャッシュ」

AMDは本日、Nvidiaの最新GPUであるRTX 3000シリーズに対抗する3つの新しいRadeon RX 6000シリーズのグラフィックカードを発表しました。

RTX 3080に対抗するRadeon RX 6800 XT(649ドル)RTX 2080 TiやRTX 3070と比較できるRadeon RX 6800(579ドル)、そして最後にNvidiaの巨大なRTX 3090に対抗するRadeon RX 6900 XT(999ドル)です。

3つのカードはすべて、PS5やXbox Series X、Series Sにも搭載されているAMDの最新技術「RDNA 2」をベースにしています。

これらの最新のRadeonカードは、次世代ゲームのためのハードウェアアクセラレーションされたレイトレーシングをサポートし、AMDは4Kと1440pのPCゲームでNvidiaと真っ向勝負することを約束しています。

649ドルのRadeon RX 6800 XTは、特にNvidiaのRTX 3080をターゲットにしており、4Kと1440pのゲームでNvidiaの最新カードと同等またはそれ以上のパフォーマンスを50ドル安く提供します。16GBのGDDR6メモリ、2015MHzのベースクロック、2250MHzのブーストクロック、20.74テラフロップスのGPU性能、全体で72CUを搭載しています。

AMDは、Radeon RX 6800 XTがBattlefield V、Borderlands 3、Call of Duty: Modern Warfare、Forza Horizon 4などでRTX 3080を4Kで上回ることを示す初期のベンチマークをいくつか公開しました。

また、Shadow of the Tomb Raider、Gears 5、Doom EternalでもRTX 3080に匹敵します。これらの結果がより広い範囲のゲームで同様のものであるならば、Radeon RX 6800 XTは確かに堅実な4Kゲームパフォーマンスを提供してくれるでしょう。

AMD独自のベンチマークも1440pで同じゲームをテストしています。6800XTをRTX 3080に対して完全にテストする必要があるのは明らかですが、AMDは多くのゲームでNvidiaの最新GPUに匹敵するか、または勝っているように見えます。

AMDは、NvidiaのRTX 3080よりも低い消費電力を維持しながら、これらの性能向上を達成しています。RX 6800 XTは最大300ワットの消費電力に対し、RTX 3080は最大320ワットの電力を消費します。これが本当ならワットパフォーマンスでも凌駕していることになり、大きなインパクトです。

そしてNvidiaのRTX 2080 TiかRTX3070をターゲットに579ドルと発表されたRadeon RX 6800です。AMDによると、4Kと1440pの両方でテストしたいくつかのゲームで、Nvidiaの2080Tiを凌駕しています。RX6800は60CU、1815MHzのベースクロック、2105MHzのブーストクロック、16.17テラフロップスのGPUパフォーマンス、16GBのGDDR6メモリを装備しています。

興味深いことに、RX6800の消費電力は250Wで、NvidiaのRTX 2080 Ti Founders Editionよりも10Wを下回っています。AMDは新しいRTX 3070とのベンチマーク比較は公開していませんが、Nvidiaの499ドルのRTX3070と同等かそれを超えることができれば、1440P解像度のゲーミングカードとして素晴らしいもう一つの選択肢になるかもしれません。

最後に、私が最近やっと入手したNvidiaのRTX 3090と真っ向から対決する999ドルの価格設定が発表されたRX 6900 XTです。

NvidiaはRTX 3090を8Kゲーム向けと発表していますが、24GBの大容量GDDR6Xメモリを搭載しているため、クリエイティブ業界ではTITANの後継モデルとしても見られています。AMDは、同等のメモリを増やすことを選択しておらず、RX 6900 XTを16GBのGDDR6メモリで維持し、結果として競争力のある価格を提供しています。つまり、6900XTをクリエイティブよりゲームにターゲットを絞っているということです。24GBのメモリを消費するゲームは正直ありません。その点で6900XTは賢い選択をしたかもしれません。

AMDはコンピュートユニット(CU)を合計80CUに引き上げましたが、コアクロックは2015MHzのままで、2250MHzにブーストされています。これにより、23.04テラフロップスのGPU性能(RTX 3090は36テラフロップス)が得られます。RTX 3090に対する性能は、AMD自身のベンチマークからは、より多くのことが混在しているように見えます。

RX 6900 XTは、バトルフィールドV、Forza Horizon 4、Gears 5でRTX 3090を快適に打ち負かすことを約束していますが、他のタイトルでは及ばないようです。

RTX 3090を持っている私から見て、正直なところ疑問に感じるデータもあります。例えば、AMDの公開された比較で最大fpsを記載していますが、私の所有しているMSiのRTX3090 GamingX TrioでのDOOM Eternalはゲームプレイ時に最大200fpsを超えていますが、AMDの公開したデータではRTX 3090は155fpsになっています。他にもバイオ3リメイクではRTX 3090が135fps強となっていますが、私のRTX 3090ではゲームプレイ時最大140fps強出ています。Gears5ではRTX3090が最大75fpsとされていますが、私のRTX3090ではゲームプレイ時最大105fps出ています。計測するシーンにもよりますし、ちょっと当てになるデータとは思えない印象です。

今回公開された6900XTの性能は「Rage Mode」と呼ばれるOC機能と「スマート・アクセスメモリ」という11月に登場予定のRyzen 5000シリーズ+X570/B550マザーボードでのみ有効に出来る、より効率の良いメイン・メモリ・アクセス機能を有効にした場合の性能との事です。

つまり、Intel CPUではこの結果にはならない可能性があるとの事です。とは言えど、ハイエンドの6900XTクラスのグラフィックカードを買う様なユーザーは、おそらく11月発売予定の16コアの5950Xと一緒に組み合わせて使うでしょう。しかし、同じ16コアの3950Xなどの3000シリーズでは公開されたような性能が出ない可能性もあるかもしれないのは、気になるところです。

今回のRadeon RX 6000シリーズの3枚のカードはすべて、通常のPCIe接続とカードを冷却するトリプルファンシステムを備えた伝統的な2.5スロットデザインを採用しています。AMDは、NvidiaのようにPCBを縮小したり、新しい12ピン電源コネクタを導入したりするような派手な変更はしていないようです。

AMDは今回の新しいRX 6000シリーズのカード3枚すべてに16GBのGDDR6メモリを採用しています。これは、RTX 3070 (GDDR6 8GB)、RTX 3080 (GDDR6X 10GB)で利用可能なものよりも多いですが、NvidiaのRTX 3080と3090カードはどちらも、より高速なGDDR6Xメモリを使用していますが、AMDはより高価で電力を多く消費する高速メモリ採用は避けることを選択したようです。

その代わりに、新しい機能である「インフィニティ・キャッシュ」の設計で効率化を狙っているようです。「インフィニティ・キャッシュ」は、AMDのメモリ効率改善の最大の目玉となっています。

4K解像度のゲーミングでは、最新のGPUのメモリ帯域幅によって制限されることが多く、AMDはより高速なGDDR6Xではなく、より大きく、より高性能なキャッシュで対応するようです。

AMDは、Zen 3 L3 CPUキャッシュ設計をベースにした128MBの高速キャッシュを使用しています。これはグラフィックス用途に最適化されており、2倍の帯域幅を提供することを約束しています。これが意味するのは、最新のRadeon RX6000シリーズのカードは、より効率的にグラフィックス・パイプラインにデータを供給し、消費電力を大幅に増加させることなくパフォーマンスを向上させることができるということになります。

AMDのここでの目標は、消費電力を僅かに増加させるだけで、以前のRX 5700 XTカードの2倍のパフォーマンスを実現することでした。

RX6000シリーズは、すべてRDNA 2アーキテクチャなので、MicrosoftのDirectX12 Ultimate APIやDirectStorageもサポートしています。これには、ハードウェア・アクセラレーションされたレイトレーシングと可変レートシェーディングも含まれます。2021年にWindowsでDirectStorageが完全に有効になれば、次世代機のようにNVMe M.2 SSDのロード時間はさらに短縮されると思われます。

AMDは、RX6000シリーズで簡単かつ安定したオーバークロックを行うための「レイジ・モード」も用意しています。RX6000シリーズの高効率的なカードからどれだけ余分なパフォーマンスを引き出すことができるのか、興味深いところです。

AMDは4KゲーミングなどでNvidiaと真っ向勝負することを約束していますが、AMDにはNvidiaのDLSSに相当するものがありません。NvidiaのAIを搭載したスーパーサンプリング技術、DLSSはそれをサポートするゲームに変革をもたらし、ゲームの設定を切り替えるだけで高画質と高フレームレートを実現しています。

AMDは、レイトレーシング時のパフォーマンスを向上させるために設計された新しいスーパーサンプリング機能をテスト中だと伝えています。AMDは、そのスーパーサンプリング技術をオープンでクロスプラットフォームにすることを約束しており、Xbox Series XやPS5のような次世代コンソールに搭載される可能性があることを意味しています。

AMDは、この技術について多くのパートナーと協力しており、業界からの強力なサポートを期待しています。しかし、残念ながら新しいRadeon RX 6000シリーズカードの発売までには間に合わないようです。

Radeon RX 6800 XTとRX 6800は11月18日に同時発売され、Radeon RX 6900 XTは12月8日に発売されます。(日本は未定)AMDは、nVIDIAのRTX 3070の価格には及びませんが、RTX 3080と比較してRX 6800 XTの50ドル差が日本ではどうなるのかは注目です。

AMDが約束した性能がNvidiaの最新カードに匹敵するかどうか、、今後数ヶ月の間にGPUをアップグレードしようとしている人にとっては、素晴らしい選択肢となるでしょう。

私はIntel(10920X)とGeForce信者(MSi RTX3090 Gaming X Trio)ですが、AMDは既にCPUでIntelを脅やかし、GPU分野でも遂に性能競争に挑んで来た事で、我々ユーザーはCPUのように、2社の性能、価格競争による値下げの恩恵を受けることになり、これは大いに歓迎すべきことです。

1社1強では我々ユーザーはあまり恩恵を受けられないので、今後AMDがより攻勢をかければ、Intel同様にnVIDIAも値下げせざるを得なくなります。私は既にRTX3090を手にしてしまったので、仕方ないですが今後nVIDIAはAMDに対抗すべく価格、更に強化版などをリリースしてくると思われるので、AMDだけでなくnVIDIAの今後の動向にも注目したいと思います。🔚

6 件のコメント

  • 6900 XTは価格的に魅力がありますね。
    現在Ryzen7 3700XとRTX3080で、キャンペーンで貰えたウォッチドッグスレギオンのベンチマークをやってみましたが、すべて最高設定でレイトレ効かせてDLSSなしだとfps30を切りガクガクに。ビデオメモリも10Gを超えていましたので、10G以上のビデオメモリが必要になります。
    そのうちCPUを5900Xあたりに交換したいですね。

    • 6900XT、RYZEN5000シリーズとのペア使用が前提でフル発揮という条件はあるものの
      魅力的ですよね。。自分も5950X、6900XTは面白そうだなと感じています。

      Watchdogs:Legion、ビデオメモリ10GB超えているんですね!やはり次世代意識したタイトルは
      今後10GB超タイトル増えそうですね。

      私もWatchdogs:Legionキャンペーンに10日前に応募したのですが、中々コードが送られて来ません。。
      hiroさん、応募してコード送られてる来るまでにどれくらい時間がかかりましたか?

    • RYZEN 5950Xと6900XTは魅力的ですよね。
      Intel & GeForce信者ですけど、そう思いますw

      Intel X299の10920X環境なので、まだPCIe3.0な事もあるので
      PCIe4.0環境に移行するきっかけにRYZEN 5950Xと6900XTで揃えてしまうのも
      選択肢の一つですね。

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