ソニーのプレイステーション システムアーキテクトのマーク・サニー氏が、米Wired独占インタビューで次期プレイステーションの初期開発キットでデモを披露し、次世代PlayStationについて様々な事を述べています。
披露された開発キットは、初期の「低速」バージョンだそうで巨大な銀色のタワーに覆われていたそうです。マーク・サニー氏は、PS4Proと次世代プレステーションの初期開発キットでスパイダーマンのマンハッタンの街のロード速度の比較を行うデモを披露し、PS4Proで約15秒かかっていたものが、開発キットではなんと1秒を切る0.8秒でロードが終了したとの事。これは驚くべき速度で、通常のSSDでもここまでの速度は出ないので、ほぼ間違いなく高速なNVMe SSDを高帯域スロットにマウントしているのではないかと推測されます。
マーク・サニー氏は次世代機のゲームチェンジャー(大きな変革)はストレージだと強調し、SSDの採用を仄めかしています。デモではPS4のコードを速く読み込むために、ハードウェアとソフトウェアが組み合わされた状態で動作していたようです。他には3Dオーディオに言及していますが、マイクロソフトは既にXboxOneXやXboxOneSにドルビーアトモス、ドルビーアトモスヘッドホンの3D音響を対応させており、目新しさという点では後手な印象ですがソニー独自の3D音響を進めているのかもしれません。
そして次世代機はソニーだけでなく、マイクロソフトも次世代XBOXを開発中で、先のGDCで真偽は不明ですが次世代XBOXのストレージに、PCの高速SSDとしてお馴染みのNVMe SSDが1TB搭載されるとリーク情報が出ていました。
Wiredのインタビューでソニーが次世代プレイステーションで高速なストレージ(SSD採用)に言及した事で、次世代ゲーム機ではストレージがより高速になり、SSDが標準装備となるのはほぼ確実かもしれません。僅かなロードタイムでサクサクとゲームプレイ出来ることは、ゲームユーザーとしても大いに歓迎です。
ただ、今回のWiredのインタビューで次世代プレイステーションのスペックやメモリーに関しても一切言及せず、ストレージ速度にフォーカスした説明に終始したのは気になるところ。次世代プレイステーションは2020年末に発売とも言われているので、時期的にまだ最終仕様が決まってない段階だろうとは思いますが、マイクロソフトはProject Scorpio(XboxOneX)以降、積極的に具体的なスペック数値を公開する路線に転換したのとは対照的です。
ソニーは既に今年のE3には出展を見送ることを発表しており、別の機会に次世代プレイステーションを披露する計画のようですが、マイクロソフトは今年のE3で史上最大規模で大きく出ると明言しており、来年と言われている次世代XBOXをXboxOneXの時のように、1年前の今年6月10日開催のE3カンファレンスで早期に発表する可能性もあり、今後の両者の動向には要注目ですね。 🔚
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