マイクロソフトの2025年第1四半期決算が発表され、個人的にも注目のゲーミング事業、XBOXはハードウェアの収益が更に落ち込んでいるにもかかわらず、ゲームソフトウェアの収益が大幅増加。
同社のプレスリリースによると、Xboxコンテンツとサービスの収益が前四半期から前年比で61%増加。これは、「アクティビジョン・ブリザード買収による53ポイントの純影響」との事。
しかし、XBOXハードウェアの収益は再び大きく落ち込み、今四半期は29%も減少。これはマイクロソフトが、XBOXだけでなく自社のゲームをより幅広いデバイス、プレイヤーに利用出来るようにするというマイクロソフトの継続的な戦略による影響もあると思われます。
第1四半期中には、Xbox Game Passに『Call of Duty: Modern Warfare III』が追加されましたが、今週は先週発売された『Call of Duty: Black Ops 6』(以下、COD BO6)の分は含まれていません。
更に、マイクロソフトCEOサティア・ナデラ氏は、COD:BO6が「史上最大のCALL OF DUTYシリーズローンチ」を記録したと述べています。1日あたりのゲームパス加入者も記録を更新したそうですが具体的な数字は発表なしのようです。
1日あたりのゲームパス契約者の記録的な増加は、『BO6』の影響の大きさを考えれば当然の事でしょうね。とはいえ、持続的な加入者増、加入者の維持に繋がるかは今後半年以上の結果を見ないと分からないでしょうね。
同社のインテリジェントクラウド部門も総収益は前年比20%増加し241億ドル。Azureやその他のクラウドサービスの収益は、AIサービスの需要増から「12ポイントを含む」33%増加と絶好調。オフィス製品を含むビジネスプロセスは、前年比12%増の283億ドルの収益。
マイクロソフトのOEMとデバイスの収益は2%増加。ただし、その数字は「Windows OEMの成長」によって推進され「デバイスの減少によって部分的に相殺された」との事。
印象的なのは、XBOXハードウェアの売り上げの落ち込みが深刻なのと、「アクティビジョン・ブリザード」の存在感の大きさ。ハードウェアに関しては、既に今世代はピークアウトしつつあるのは、各社も述べており同じなのですが、ハードウェア売上の落ち込みは他社より大きい事です。
これは、前述したようにゲームパスの加入者増を狙い、様々なデバイスで自社ゲームをゲームパスをゲートにしてプレイしてもらうという戦略によって、XBOXのハードウェアの落ち込みにも繋がっているのかもしれませんね。
「XBOXでしか遊べない独占ゲーム」でもあったHALOやギアーズ、フォルツァシリーズといったXBOXの象徴的だった自社独占タイトルも、今やXBOXだけでなく、PC版でも同時発売です。
しかも、徐々にマルチプラットフォームで発売が多くなってきているので、尚更かもしれません。マイクロソフトの現在の戦略がより推進されると、前述の象徴的な独占タイトルもマルチプラットフォーム化されるのではないかという噂は絶えず囁かれています。
マイクロソフトのナデラCEOは、1プラットフォーム独占タイトルは好きではない。と明言している事。マイクロソフトのトップがこのような方針なので、マイクロソフト寄りのメディアで知られるWindowsCentralのJezさんがXBOXエコシステムの将来に悲観的な見方をする理由も分からなくもないかも。
そんな懸念もあるマイクロソフトが、「次世代XBOXで飛躍的な技術革新を実現する」と明言している、飛躍的な技術革新はおそらくPS5Proでも搭載されているAIアップスケーラーなどのAI関連でしょうかね。問題はその次世代XBOXがいつリリースされるのかです。
ミッドジェン強化型コンソールと言われる、PS5Proへの対抗機種をマイクロソフトが今年出さなかった事で、マイクロソフトがソニーより一足先に前倒しで次世代XBOXを発表する可能性も海外で噂されています。
テック系メディアのデジタルファウンドリーは明言こそしませんでしたが、来年2025年のマイクロソフトの動向は注目したいとしています。他にも次世代XBOXは2026年末ではないかという噂も出ています。
ソニーは今年PS5Proをリリースするので、次世代機であるPS6は早くても2027年〜2028年ではないかとも言われています。直近の報道で、AMDがインテルとの競争でPS6のチップ供給契約を勝ち獲ったというニュースもあるので、やはり3年後くらいでしょうか?
いずれにしろ、来年以降のXBOXの動向には注目です。🔚
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