本日、米下院UAP公聴会で証言する3人の冒頭陳述書が公開。2人目証人である元海軍トップガンパイロット デイビッド・フレイバー氏の冒頭陳述書 日本語訳。

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間もなく、本日開催される下院UAP公聴会で証言される3名の冒頭陳述書が公開されました。陳述書は、先程記事を上げましたが、デイビッド・グラシュ氏の内容も非常に興味深い内容でした。

早速、2人目の証言者である元海軍パイロットで、2004年のニミッツUAP遭遇事件で、実際に間近でUAPと遭遇し、目の前でUAPが地球の物理法則を無視するかのように、急加速して飛び去ったのを目撃した方です。

以下、デイビッド・フレイバー氏の冒頭陳述書の日本語訳です。ちょっとレーダーなど専門用語がいくつか含まれており、私も知らない用語もあるので、そのまま掲載しています。


【下院監視委員会のデビッド・フレイバー氏声明】

私はまず、この6年間ニュースで取り上げられ、その勢いはとどまるところを知らないUAPについて、この委員会で話す機会を与えてくださったことに感謝をしたいと思います。

私はアメリカ海軍の退役中佐です。2004年11月、私は第41戦闘攻撃飛行隊=世界的に有名なブラック・エイセスの司令官でした!(要はトップガンパイロットです。)

私たちは第11空母航空団に所属し、USSニミッツ(CVN-68)に配備されていました。

私たちは、イラクの地上部隊を支援する作戦のためにペルシャ湾に戦闘配備される準備をするためのワークアップサイクルの始まりで、洋上での活動期間は11月初旬から12月下旬までの予定でした。

この期間中、私たちは戦闘グループの他の部隊と訓練を行ないながら、展開中に頼りになるスキルを統合し、磨いていくのです。

私たちはおよそ2週間海上にいて、私は2対2の空対空訓練を指揮する予定でした。2機のF/A-18Fからなる私のフライトはブルーエア、つまり善玉役で、CG-59のUSSプリンストンにコントロールされていました。

F/A-18Fはパイロットが前席、WSO(ウェポン・システム・オフィサー)が後席の2座席機であることを念頭に置いてほしいのです。レッドエアは、私たちの海兵隊F/A-18飛行隊VMFA-232によって飛行していました。

USSニミッツから発進し、USSプリンストンの航空管制官に確認すると、実戦任務のために訓練は一時中断されるとのことでした。私のウイングマン(相棒)が合流し、私たちはCAP(Combat Air Patrol)ポイントの西にあるコンタクトに向かって進んだ。CAPポイントとは、訓練を開始する前に待機する場所で、艦からおよそ40マイル(約64Km)南にあります。

西に進み、管制官が射程をカウントダウンしているとき、レーダーには何も映っておらず、到着したときに何が見えるのか分かりませんでした。

艦上の航空管制官も知らなかったが、2週間前からイージス艦の戦闘システムでこれらの物体を観測していました。

彼らは80,000フィート(約24,000メートル)上空から20,000フィート(約6000メートル)まで急降下し、そこに何時間もとどまり、そしてまた直ぐに急上昇していったのです。

私たちが高度20,000フィート(約6000m)の地点に到着したとき、管制官がMerge Plot、つまり私たちのレーダーブリップは、コンタクトと同じレーダー分解能のセルにあったということです。周囲を見回すと、右側(海面)に何か白い水飛沫のような物があるのに気づいた。

天候は晴天、微風、穏やかな海(波による白波はなかった)で、そのため大きな青い海の中で白い水飛沫が際立っていました。

4人全員が下を見下ろすと、縦軸が北と南を向いた小さな白いチックタック型(アメリカで有名なタブレット状菓子)の物体が、白く泡だった海の上を非常に高速で飛び回って動いているのが見えました。

それは、ローターも、ローターウォッシュも、翼のような目に見える飛行制御面もありませんでした。物体を観察するために時計回りで旋回を始めたとき、私とWSOはもっと近づくために降下することにし、他の航空機は私たちとTic Tacの両方を上空から観察するために高いカバー位置にに留まりました。

私たちは降下開始から90度ほど旋回を続けたましたが、その物体は我々に気づいたのか突然縦軸を変え、時計回りに旋回しながら上昇をし始めました。

私たちはさらに270度降下を続け、ノーズを低くして物体にノーズを寄せると物体がある場所に向きました。この時点での私たちの高度は約15,000フィート(約4500メートル)、Tic Tacは約12,000フィート(約3600メートル)でした。

機首のすぐ左約1.5マイル(2.4Km)地点で機首を物体に引き寄せると、物体は急速に加速し、私たちの目の前で消えました。

私から約8,000フィート(2400m)上空にいたウィングマン(僚機)も見失いました。私たちはすぐに旋回し、白い海水面を調査しましたが、それもいつの間にか消えていました。

その後、私たちがおよそ60マイル東(約96Km)先のCAPポイントに引き返えそうとしたところ、航空管制官が私たちのCAPポイントにあるプリンストンのイージスSPY 1レーダーに物体が再び現れたことを知らせてきました。

このチック・タック型物体は、非常に短時間(1分未満)で60マイル(約97Km)を移動し、当時最新のF/A-18Fよりはるかに優れた性能を持ち、大気圏内を飛行する物体に期待される既知の空力原理を全く使っていなかったです。

私たちはニミッツに戻り、出撃準備をしていたクルーの一人に目撃したことを話しました。2017年に米国防総省が公開した、今では有名な約90秒のUAP動画を撮影したのは、そのクルーだったのです。

APG-73レーダーのジャミングを示すレーダーテープは目撃されていませんが、ターゲティングポッドのビデオでは、物体が通常の推進システムからIR(赤外線)プルームを発していないことが確認されている。(要はジェット推進に伴う熱排気が確認されない。)

ショッキングなのは、この事件が何も調査されることもなく、私のクルーは誰一人として質問されることもなく、証言記録も取られなかったことです。そして数日後には、友人たちに話すための格好のネタになってしまったことです。

2009年になって初めて、ジェイ・ストラットンが私たちに何を目撃したのか調査したいと連絡してきました。

私たち全員が知らなかったことだが、私たちに連絡してきたジェイ・ストラットン氏は、当時国防総省のルイス・エリゾンドが率いるAATIP(高度航空脅威識別プログラム)の一員だったのです。

私はこの報告書を『非公式な公式報告書』と呼んでいます。これは現在インターネット上で入手可能です。

数年後、私は当時同じフライトのもう一人のパイロットであったアレックス・ディートリッヒから、2009年以降に事件について何か連絡を受けたことがあるかどうか尋ねられました。私は既に退役していたので、答えはノーでしたが、もしみなさんが私の話しを聞きたいのであれば、喜んで会うと伝えました。

アレックスは、ペンタゴンに何度も呼ばれ、この出来事について話し合ったり、UAPの他のビデオを見たりしてきたと述べました。2016年にアレックスと話した直後、ルイス・エリゾンド氏から連絡を受けました。私たちは簡単に雑談し、彼から連絡があると言われました。

その数週間後、私はルイス・エリゾンドが(UAP調査報告に耳を傾けない上層部に対し)抗議の辞職をして国防総省を去り、トム・デロング、クリス・メロン、スティーブ・ジャスティスらと力を合わせて「トゥー・ザ・スターズ・アカデミー」を設立したことを知りました。


業界をリードする専門家や米国政府高官、議会にこの問題を迫り、レスリー・キーン、ラルフ・ブルメンタール、ヘリーン・クーパーなどジャーナリストと協力して、2017年12月にニューヨークタイムズに米国政府がUAPに注目していることを認める記事を掲載、UFO関連トピックのスティグマ(嘲笑、侮辱)を取り除いたのは、この組織だったのです。

これらの記事は、政府と一般大衆に閉じることのできない扉を開きました。それは、”リトル・グリーン・マン(緑色の小人) “ではなく、これらの物体が一体何なのか?どこから来たのか?どのような技術を持っているのか?そしてこの地球でどのように活動しているのかを解明することに焦点を当て、私たちの選出された議会の議員たちの関心につながりました。それはまた、最近のNDAA(国防授権法)における内部告発者保護法にもつながり、今日に至っています。

複数の証人が直接知っていると名乗り出ています、グラシュ氏はそのことを話すだろうし、すでに話しているはずです。

私が懸念しているのは、政府がこの世のものでないと信じられるものを所有したり、研究していることに関して、選出された当局者や議員からの「監視」がない事です。

この問題は、国家安全保障を損なう可能性のある完全な情報公開についてではなく、米国納税者の資金を使用して政府で行われるすべての業務にチェック・アンド・バランスのシステムが機能することを保証することです。

政府のプログラムに関しては、たとえ未承認の免除プログラムであっても、上下両院の適切な委員によるある程度の監視があり、内部告発者の証言から生じたとされるこの特殊アクセス・プログラムは、免除されるべきではありません。

最後に、2004年11月に我々が関わった「チックタック」型の物体は、当時我々が持っていたもの、そして現在持っているもの、そして今後10年以上かけて開発しようとしているものよりも遥かに優れていたことを申し上げます。

もし実際にこの技術を保有する秘密プログラムがあるのなら、この偉大な国の市民が米国にとって何が最善かを代表し、市民の最善の利益を図るために選挙で選んだ人々による監視が必要です。

今日、こうして皆さんとお話しできることに感謝します。
そしてアメリカに神の祝福を!


元トップガンパイロットがここまでの証言を公聴会で陳述したのは、歴史的に見ても初めてではないでしょうか?

まして、国防総省のAAROが否定していた、地球の物理法則を無視するかのような物体の証拠を示すものは今のところないと言っていた、AARO局長ショーン・カークパトリック氏の証言を覆すものです。

公聴会では他にどのような発言が出るのか、非常に注目と言えそうです。

同じ元トップガンパイロットでもあるライアン・グレーブス氏の陳述書の日本語訳も、今日か明日までには上げようと思いますので、少々お待ちください。

🔚

1 個のコメント

  • […] 何十年にも渡りUAPの墜落した残骸が回収されて、リバース・エンジニアリングされていることも報告がありました。[YAHOO!JAPANニュース(中編)]また、墜落したUFOから遺体を回収して分析していることも報告されました。[CNNニュース]アメリカ海軍太平洋艦隊戦闘攻撃航空団隷下の戦闘攻撃部隊(愛称ブラック・エイセス)の司令官(いわゆるトップガン・パイロット)であったデビッド・フレイバーの証言記録があります。Hidebusa放談 […]

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