【代償は大きなものに】ソニックの生みの親、中裕司氏がインサイダー取引で罰金200万円、追徴金1億7100万円、執行猶予4年の判決を受ける。

ソニック・ザ・ヘッジホッグの生みの親で、共同制作者でもある中裕司氏がインサイダー取引で有罪となり、多額罰金と執行猶予判決を受けました。

時事通信の報道によると、東京地裁は中氏が内部情報に基づいて違法に株式を購入したことで、日本の金融商品取引法違反のインサイダー取引にあたるとの判決を下しました。

裁判官は中氏に懲役30ヶ月、執行猶予4年を言い渡しました。これは、中氏が裁判所命令で定められた条件を守り、その間にさらなる法律違反、犯罪行為をしない限り、実刑は免じれることを意味します。

執行猶予が付いて実刑は免れたものの、執行猶予4年は長い部類と言えます。それだけ裁判官は重い罪と判断した事になります。通常、初犯の場合は大抵執行猶予は2年、多くても3年です。

そして、中氏は2件の違法取引の罰金200万円、追徴金約1億7100万円(求刑懲役2年6月、罰金250万円、追徴金約1億7100万円)を支払うよう命じられました。

中氏は3月に有罪を認め、インサイダー取引に関与した事について「間違いありません」と述べています。刑務所に入る事は回避出来たものの、4年という長めの執行猶予期間と多額の罰金を支払うことになります。

2022年11月の逮捕後、当時スクウェア・エニックスで『バラン・ワンダーワールド』の開発に携わっていた中氏は、日本の開発会社Aimingが『ドラゴンクエスト』の新作モバイルゲーム『ドラゴンクエストタクト』を開発中であることを、正式発表前に知らされていたと主張した。そして、ゲームが発表され、Aimingの株価が上昇したら売却するつもりで、Aimingの株を約1万株、約280万円(2万ドル)で購入したと報じられている。

更に中氏は2022年12月、スクウェアがモバイル開発会社のエイチーム・エンタテイメントと『ファイナルファンタジーVII ファースト・ソルジャー』の制作を計画しているという極秘情報を知り、同様にインサイダー取引を行ったという疑惑に関連して2度目の逮捕をされています。

中氏は、投資会議の資料や議事録が掲載されたウェブサイトにアクセスし、ファイナルファンタジーとドラゴンクエストの新作ゲームの共同開発の存在を知り、その情報を元に13万株を購入して売り抜け、売却時に2000万円(14万6000ドル)以上の利益を得たとされています。

結果的に、利益以上の大きな罰金が課せられ、大きな代償を払う事になってしまいました。お金の誘惑に負けた代償は、あまりにも大きかったようです。🔚

via 時事通信

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