ここ最近、マイクロソフトのゼニマックス・メディアグループ(Bethesdaも傘下)買収、そしてActivision Blizzardの買収承認の行方など、Microsoftが買収関連の話題を独占しています。
しかし、ソニーはマイクロソフトのアクティビジョン・ブリザード買収に反対をしつつ、静かに「投資」を続けているようです。ここ数年、ソニー(PlayStation)はBungieやHousemarqueなどを買収していますが、買収の手を緩めるつもりはないようです。
ソニーは、2021年当時に今後3年間で2兆円をエンターテインメント業界への「戦略的投資」のために確保すると発表しています。
先日開催されたモルガン・スタンレーのTechnology, Media & Telecom ConferenceでのQ&Aで、ソニーCFOの十時裕樹氏はその後の投資計画の進捗状況を明かしています。
2年間で約1兆3,000億円を投資し、7,000億円を追加投資として残しているようです。営業キャッシュフローをさらに戦略的な投資に振り向ける可能性もあり、当初約束した2兆円を超える投資を行う可能性もあるようです。
“昨年末までに1兆3,000億円近くを使いました。あと1年あります。3年後には、3兆円以上のキャッシュフローを作りたい。営業キャッシュフローを戦略投資や設備投資、自社株買いなどに振り向けていくつもりです。”
ソニーは今後1年間でどのように投資する考えなのか、、当然、資金はプレイステーションだけでなく、ソニーグループ全体への投資資金ではあります。
ちなみに、スクウェア・エニックスの現在の市場評価額は50億ドル台(約6,800億円)だそうです。
繰り返しになりますが、ソニーグループとしての投資資金でもある7,000億円ですので、全てをプレイステーション部門がスクエア・エニックスの買収に使うという事は、現実的とは言えませんが、今や収益の中核でもゲーム事業でもあるので、何が起こるか分からないとも言えます。
仮に、マイクロソフトのアクティビジョン・ブリザードの買収がもし承認された場合、この大型買収へ対抗して、ソニーがスクエア・エニックスの買収を行う可能性も強ち否定は出来ないかもしれません。元々、スクエニはプレイステーションと近しいという事もありそうですしね。🔚
via Morgan Stanley
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