米議会上院軍事委員会の長を務めたこともあるマルコ・ルビオ上院議員は、ここ数日アメリカとカナダで未確認不明物体の目撃例、撃墜が相次ぐ中「未確認物体は、アメリカの制限空域内で何年も活動している。」と述べています。
アメリカは、バイデン大統領の命令で日曜日、カナダのヒューロン湖上空で確認された「未確認物体」を撃墜しました。このような未確認物体の撃墜はここ3日間で3回目であり、2月4日に撃墜された中国のスパイ気球を含めると8日間でなんと4回目です。
共和党上院議員のマルコ・ルビオ議員は自身のツイッターで、
“この72時間で、正体不明の航空機が日常的に米国の制限空域を飛行していることが、何年も前から起こっていたことが明らかになりました。
だからこそ、私はこのことを真剣に受け止め、2年前に常設のUAP(未確認飛行現象-UFOに相当)タスクフォース(対策本部)を作ったのです。”
と述べています。
マルコ・ルビオ氏は現在米上院の情報特別委員会の副委員長で、UFO報道に関する「デスティグマティゼーション」(UAP、UFO目撃証言する人物への嘲笑、侮辱を無くして、人々に受け入れられるようにして、積極的に目撃報告できるような環境作り)を長く推進してきた人物で、いわばUAP公開推進派に近い考えの方ではないかと思います。
UAP目撃を証言することで受ける、スティグマ(嘲笑、軽蔑、侮辱)で、仕事のキャリアにまで悪影響を与える状況では、報告したくても黙っている証言者が数多くいるのが事実であり、それでは正確なUAP活動データ、活動エリアの実態把握が出来ないでしょう。
その点で、非常に現実的な考えでもあり、より正確なデータが欲しいとなれば当然の行いだと思います。
マルコ・ルビオ議員と共に、元国防総省情報当局者のクリストファー・メロン氏は、米空軍とレーダーの手順を批判し、数えきれないほどの未確認物体が米当局に知られずに米領空で活動していた可能性があると主張しています。
クリストファー・メロン氏は、以前から米の誇る監視レーダーで大型航空機やミサイルだけでなく、もっと小型の未確認物体を検出、表示出来るようにレーダーを再調整し、より多くのUAP活動の検出を出来るようにし、更に報告プロセスの変更してより多くデータを共有すべきだと、米空軍に対して提言していました。
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)当局によると、最近データアナリストがレーダー情報を解釈する方法を変更した結果、未確認物体の検出数が増加した可能性があるそうです。
通常は収集された膨大な生データの量を制限するような特定のフィルターが取り除かれ、検出プロセスが簡素化されたようです。これにより、レーダーシステムの感度が上がり、検出が困難な物体を検出することができるようになったとの事。
しかし、実際のUFOと背景のノイズを区別するのは難しくなっているそうです。
米空軍のグレン・ヴァンへルク将軍は
「最近の3つの未確認物体が“地球外生命体“と関連しているという考えも含めて、米情報機関はあらゆる手段を探っている。いずれ、情報機関や防諜機関が正体を解明してくれるだろう。現時点で私は何も断定はしていない。現在は、北米に接近するあらゆる脅威、あるいは未知の潜在的脅威を特定する試みで評価を続けている。」
と述べています。
数日前の日曜日に撃ち落とされた物体は、国防当局によって「潜在的な監視能力」を持つ無人の「8角形状の構造物」と説明されています。他にも民間の物である可能性も含め、様々な可能性が推測はされているようです。
金曜日と土曜日の連日、アラスカとカナダの上空で他の未確認物体2機が撃ち落とされた後、F-16戦闘機が五大湖の上空約2万フィート(約6,000m)からこの8角形の構造物の物体を撃墜したのです。
アラスカ上空で撃墜された未確認物体はまだ回収されていないようですが、会見では車くらいの大きさだとの事です。今日ニュースなどで話題になっているカナダ上空で撃墜されたものは、円柱(シリンダー形状)のような形をしていたとのことです。
8角形ではありませんが、以前旅客機のパイロットが10000mに近い高度で飛行中、コクピットから撮影したキューブ状の未確認物体のこの映像を思い出します。これは右前方から飛んでくる正体不明のグレー、ブラックのキューブ状の物体が飛行機とすれ違う様子をハッキリと撮られています。
これも明らかに「UAP」と言えるでしょう。様々な専門家の結論で本物の未確認物体UAPとされています。
この2週間で状況は一変しているようです。2月4日に米サウスカロライナ州上空で中国の気球が撃墜され、アメリカ空軍はわずか8日間で4つの物体を撃墜したことになります。
しかもこれら全てが公になって報道されているのです。これは過去の未確認物体追跡、撃墜などのケースに対する機密性を考えると、異例の事です。何か大きな変化が起きている事だけは確かです。バイデン政権が中国のスパイ気球を米大陸を横断するまで見過ごしたと批判が出ていた事も関係しているかもしれませんが、、
近年、民間の目撃者だけでなく、元海軍トップガンのパイロットであるライアン・グレイブス中尉もUAPとの遭遇を語っており、これは驚くべき内容です。
グレイブス中尉は、2014年と2015年の数カ月間、彼と彼の飛行隊の数名が“ほぼ毎日”、米東海岸の上空でUFOに遭遇していたと証言しています。そう、“毎日”です。
グレイブス氏を含む、何人かのパイロットがUFOとの衝突を辛うじて回避するニアミス事件もあったと述べ、ある時は、F/A-18スーパーホーネット戦闘機のコックピットの近くを物体が通過し、その物体の形状は「立方体を包む半透明の球体」でそれをはっきりと見たと述べています。
同じく海軍の退役パイロットであるデイビッド・フレイバー中佐は、2004年に太平洋上でチックタック型(アメリカで有名なラムネ菓子の形状に似ている事から)のUFOと接近遭遇し、数分間その物体と円状に追跡戦をし、その後物体が目の前であっという間に超高速加速し、1、2秒で目の前から煙のように消えたと証言しています。フレイバー氏は、遭遇した物体の感想を“この世の物とは思えない”と表現しています。
この内容の証言は、米の有名な報道番組「60ミニッツ」でのUFO特集番組に出演し、語っていました。
グレイブス氏、そしてフレイバー氏ら海軍パイロットの証言として共通している事は、未確認物体(UAP=UFO)が物理法則を無視したかのような、驚異的な飛行能力を示している点です。彼らは至近距離で明確に物体を物理的に目撃し、その驚異的な飛行性能をまざまざと見せつけられたかのようで、まるで軍事的優位性を示す、示威行動のようにも見えます。
更に、フレイバー氏は物体が明らかに自分の存在に気づいて近づいていきたとも行っている事から、物体は当初上空にいたフレイバー氏の機体に気づき、意思を持ってコントロールされているという事です。
更にフレイバー氏によると、物体はフレイバー氏から急加速して飛び去り、その先100kmもの距離を数秒程度で移動し、機密のはずの合流地点上空で静止して滞空していたそうです。なぜ、物体が機密のはずの合流地点の座標を知っていたのか、、これも当時、巡洋艦プリンストンで物体をレーダー追跡していた、ケビン・メイ氏が証言しています。
この事から、推測出来るのはUAPは空軍の極秘開発機、もしくは物体に軍の通信が傍受されていた、そしてその通信内容を理解出来る何者か、という事になります。
物体は、風向きや天候に左右されずにその場に滞空することも可能で、人間の技術をはるかに超えた速度で急加速・減速し、瞬く間に長距離を瞬時に移動することができ、海中でも同様に俊敏に移動可能なようです。おそらく宇宙空間でも同様だと言われています。
一体、何なんでしょうか、、
ここ数日で撃墜された、3つの未確認物体が、前述のグレイブス氏やフレイバー氏が目撃したUAPとは限りませんが、ルビオ氏が述べたように、まだ正体が本当に分からないのだとしたら、米国の安全保障面で重大な脅威と見なされても当然ではあります。
国防総省が米国領空を、レーダー調整の変更によって、より綿密に調査しているため、当局は今後数日のうちに目撃例や物体の撃墜が増える可能性を否定していません。
もし万が一に、異世界の物だと判明しても、そのありのままの事実を米軍が発表するのでしょうか?個人的にはNOだと思っています。🔚
via mailonlineNews
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