ウクライナ出身の大富豪レン・ブラバトニクが出資する『DAZN』、スポーツ版Netflixを目指す会社にとって、新型コロナウィルスによるスポーツ中継停止を乗り切ったと思われていました。
イタリアのトップリーグである「セリエA」の放映権を、イギリスの放送局である「スカイ」と競い、「スカイ」抑えて獲得しました。
この契約により、「DAZN」は加入者数を年初の約900万人から2021年末には1,300万人に引き上げたいと考えていたようです。
レン・ブラバトニクは、特別目的買収会社との合併による株式公開も視野に入れていたようですが、それ以来、DAZNは壁にぶち当たっているとの事。
一方、前述の株式公開の話は、SPAC市場の崩壊の中で頓挫しているとの事。 そして、同社の経営陣の大部分が追い出されてしまったようで、今後の行方が懸念されているようです。
事情に詳しい関係者の話として、
“加入者数は、1100万人程度で停滞している。昨年は約14億ドルの収益で、10億ドル以上の損失を出した。そして、今年はさらに約9億ドルの損失を出す勢いだ。”
と述べており、苦境に陥っているようです。
ジャーナリストのクリス・ウィリアムソンは、SNSでDAZNの最新の数字をレポートしています。
“DAZNがついに2020年末までの(遅い)決算を提出した。しかし、目を見張るような内容になっている。損失は合計13億ドル(約1,681億円)で、前年とほぼ同じ。純債務の合計は10億ドル(約1,294億円)以上だった。”
クリス・ウィリアムソンは「DAZNは、契約者数を明らかにしていません。この企業としては奇妙に思えます。DAZNは、将来的に50億ドルの権利契約をし、権利元に対して50億ドルの将来的なコミットメントをしており、早く現金と利益を生み出す必要がある。しかし、この数字からすると、自給自足には程遠い。」と厳しい評価をしています。
『DAZN』、様々なジャンルのスポーツが見れる、正にスポーツのNETFLIXを目指している最中、まさかこのような事態になっているとは驚きです。しかも損失額が1,000億円を超えているとは、、
新型コロナウィルス問題も徐々に回復に向かう中で、今後の『DAZN』の行方も気になるところです。🔚
via Planet Sport , Information
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