Update:2022.03.19 :パッチ1.07で問題が起きた事で、最終的に1.07をリリースを直前で中止、1.08の配信という事になっています。
『グランツーリスモ7』が最近配信した新パッチ(バージョン1.07)は、マイクロトランザクションに対する批判が広がった事で、多くのレースで獲得できるゲーム内通貨を減らし、ゲームだけのプレイでは高価な新車のアンロックが難しくなりました。
最新パッチ(バージョン1.07)では、いくつかのレース後の獲得クレジットが減り、バグによりゲーム内クレジットの荒稼ぎに使用されていたゲーム後半の2つのレースが修正されました。
『GT7』に限らず、多くのレースゲームにはマイクロトランザクションが採用されていますが、『GT7』の一部の高級車は本当に高価で、通常の方法で購入するのに必要なクレジットを得るには、相当な時間をかけてゲームプレイが必要です(一部の車は、数十時間のレースが必要になる可能性も)。
その他の車(特に高価な「伝説の車」)も、ゲーム内のさまざまなショップ(中古車など)に出現したりします。
これは、「FOMO」効果(Fear Of Missing Out、フォーモ:自分が居ない間に他人が有益な体験をしているかもしれない、、と言う不安に襲われる心理を指す言葉)といえるものだそうで、プレイヤーはゲーム内通貨を実際のお金を使って増額し、ある車がなくなる前に購入するように仕向けるわけです。
問題は、これまでのシリーズとは異なり、プレイヤーは車を売ってクレジットを稼ぐことができません。キャンペーンをクリアすると、ゲーム内で最も高価な車である「レジェンドカー」を集めることが最大の目標になります。これらの車を獲得するためには、ゲーム内のレースを延々と繰り返しプレイすることが唯一の方法です。
その結果、コミュニティの一部メンバーが、簡単にゲーム内クレジットを荒稼ぎ出来るレースリストを作成、これらのリストが、最新パッチの主なターゲットとなるようです。
このパッチは、プレイヤーがこれら特定のレースで得られる獲得クレジット数を減らすものです。(増額もある)しかし、ベースの『グランツーリスモ7』が比較的高価なゲームであることから、更にリアルマネーでクレジットコンテンツを買わせようという意図も感じられ、多くのファンが不満を感じているようです。
Discordユーザーのddmによると、以下のレースの獲得クレジットが変更されたそうです(太字が修正後の獲得クレジット)。
World Touring Car 800: 24 heures du Mans Racing Circuit: 5,000 Cr → 70,000 Cr
World Touring Car 800: Monza Circuit: 5,000 Cr → 70,000 Cr
World Rally Challenge: Alsace Village: 50,000 Cr → 30,000 Cr
Dirt Champions: Fisherman’s Ranch: 65,000 Cr → 30,000 Cr
Dirt Champions: Sardegna Windmills: 65,000 Cr → 40,000 Cr
Dirt Champions: Colorado Springs Lake: 65,000 Cr → 40,000 Cr
GT Cup Gr. 4: HIgh-Speed Ring: 65,000 Cr → 35,000 Cr
GT Cup Gr. 4: Brands Hatch GP Circuit: 65,000 Cr → 45,000 Cr
GT Cup Gr. 3: Spa Francorchamps: 75,000 Cr → 50,000 Cr
GT Cup Gr. 3: Suzuka Circuit: 75,000 Cr → 50,000 Cr
GT Cup Gr. 3: Autodrome Lago Maggiore: 75,000 Cr → 50,000 Cr
Clubman Cup Plus: High Speed Ring: 35,000 Cr → 25,000 Cr
Clubman Cup Plus: Tsukuba Circuit: 35,000 Cr → 25,000 Cr
Clubman Cup Plus: Goodwood: 35,000 Cr → 12,000 Cr
American Clubman Cup 700: Special Stage Route X: 30,000 Cr → 15,000 Cr
American FR Challenge 550: Blue Moon Bay Speedway : 15,000 Cr → 10,000 Cr
American FR Challenge 550: Weathertech Raceway Laguna Seca: 15,000 Cr → 10,000 Cr
American FR Challenge 550: Willow Springs Raceway: 15,000 Cr → 10,000 Cr
よく見ると、ほとんどが獲得クレジットが減っているレースですが、2つのレースだけ増額(5,000Cr→70,000Crと大幅増額)されています。おそらくプレイヤーの負担に見合った獲得クレジットにバランス取りされた印象。とは言え、この獲得クレジット減少は、プレイ意欲が若干削がれるかもしれませんね、、
『グランツーリスモ7』では、ゲーム内のクルマを購入するために、リアルマネーを使ってゲーム内クレジットを追加することができます。
追加クレジットパック、当初確か200万クレジットで2,200円だったはずですが、現在は2億クレジット=2,200円になっています。同じ2,200円の投資で獲得出来るゲーム内通貨が2桁多く買えるようになったようです。
200万→2億クレジット=2,200円
75万→7500万クレジット=1,100円
25万→2500万クレジット=550円
100万→1000万クレジット=275円
購入出来るクレジットが上記の2桁に増額される前は、高価な車を買うには3000円〜4000円近い金額をかけてゲーム内クレジットを追加しないと買えないコスパの悪さでした。このゲーム内クレジットコンテンツは、パッチ修正後に増額されたらしい?ので、批判を受けての増額かもしれません。
『グランツーリスモ・スポーツ』では、プレイヤーはマイクロトランザクションとして個々のクルマを購入することができ、大半のクルマは1台102円(0.99ドル)から509円(4.99ドル)の価格設定になっていました。『グランツーリスモ7』は現時点では、ある程度の金額のリアルマネーを投じて、ゲーム内クレジットコンテンツを購入し、高価な車を選んで買うという状況です。
今回の修正でリアルマネーを投じれば、ある程度高価な車がいくつか買えるようになった事で、コスパ批判は気持ち和らぎそうな気はしますが、どうでしょうか、、
そして現在、「GT7」はサーバーメンテ中でプレイ出来ない状態です。海外メディアの報道によると、最新アップデート「1.07」で問題が見つかったためにサーバーメンテナンス期間を延長するようです。
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