Appleの音響担当副社長であるゲイリー・ギーブス氏が、Air Pods3の機能についてのインタビューの中で、“Bluetoothの限界“について興味深い見解というか、本音?を述べています。
9to5macのインタビューでゲイリー・ギーブス氏は、“BluetoothがAirPodsの真の性能を妨げている“とは言いませんでしたが、「もっと帯域幅が欲しい」と本音を述べています。とは言え、Bluetoothを採用しているAirPodsにとって“Bluetoothの帯域幅が制限している“のは間違いありません。
「現在、コンテンツ配信にはワイヤレス技術が欠かせません。頭を動かしたときに発生するレイテンシーも重要で、頭を動かしてから音が変化したり静止したりするまでの時間が遅れると、かなり気分が悪くなります。
そのため、私たちはBluetooth技術を最大限に活用することに集中しなければなりません。また、Bluetoothの限界を最大限に活用したり、回避したりするために、さまざまな工夫を凝らしています。
しかし、現在はより多くの帯域幅を必要としているのは事実で、、ま、この辺でやめておきます。とにかく、もっと帯域幅が欲しいと思っています。」
ギーブス氏も技術者ですので、ついつい熱くなって本音をポロリ言ってしまった感じでしょうかwハイレゾ再生などは、帯域幅からもBluetoothでは難しいので、アップルも色々と試行錯誤しているんでしょうね。。アップルミュージックでは空間オーディオと共にハイレゾ再生にも対応しましたが、現在は空間オーディオのプレイリストを作成しアピールしています。
まずは、聴感上でも一般的に大きなインパクトのある空間オーディオをプッシュし、将来的にワイヤレス・ハイレゾ再生を実現出来る方法を模索している印象です。
9to5macのインタビューでは、ギーブス氏がAirPods3の機能解説や開発秘話なども語っており、非常に興味深いインタビューになっています。
しかし、空間オーディオは本当に馬鹿に出来ない立体感で、昨日もアップルTV 4KからAirPods ProでDolby Atmos、85インチの大画面で鑑賞しましたが、音が本当に上から、背後、右、左背後からしっかり聴こえるので、正直ビビりながら鑑賞したほど。。改めてアップルTV 4KからのAirPods Pro、Maxの鑑賞スタイルの品質の凄さに驚きました。ヘタなサラウンドシステム顔負けの立体音響をしっかり再現出来ているのを実感しました。立体感だけでなく、低音の量感も凄かったですね。
話を戻しますが、いずれアップルもAirPods Pro、AirPodsなどの自社デバイスからワイヤレスでハイレゾ再生が最終目標だと思うので、ボトルネックの帯域幅をどのようにして解決するか興味深いですね。
個人的には、今のところハイレゾ再生にそれほどこだわりがあるわけではないので、とりあえずは空間オーディオで満足できれば良いかなと思っていますが、アップルが前述のように自社デバイスでハイレゾ再生が実現出来れば、ハイレゾも一気にメジャーな物になるでしょう。次世代ワイヤレス通信規格も気になるところではあります。
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