当ブログは、当初趣味の個人ブログとしていたのですが、いつの間にかビデオゲームの主体のニュース一辺倒でネタが偏りがちになってしまったので、年の変わり目を機会にちょっと軌道修正し、ビデオゲームだけでなく、PC、映画やブルーレイ、ガジェット、オススメ製品、UFOなど超常現象ネタ、日常の事などなど様々な事を、放談の如く気ままに書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。
「セブン」「ファイトクラブ」「ドラゴンタトゥーの女」「ゴーンガール」など独特の映像と作品で知られる、デビッド・フィンチャー監督の傑作、「ゲーム」のブルーレイがようやく12月初頭に発売されました。
「ゲーム」は1997年製作のサスペンス映画です。
ストーリーは、主人公ニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)は、自宅から飛び降り自殺した父の経営する投資銀行を行き継いで運営していますが、幼い頃に目の前で自殺した父の件でトラウマを抱えていた事もあり、自分の心を閉ざし、妻とも離婚し孤独で偏屈で冷徹な富豪でもありました。
しかし、48歳の誕生日に弟コンラッド(ショーン・ペン)と再会し、弟から気分転換にと誕生日プレゼントとして「CRS」と名乗るレクリエーション・サービス会社の商品「ゲーム」の招待状を受け取ります。ニコラスは、半信半疑ながらもたまたま通りかかった目の前の「CRS」があり、せっかくならと「CRS」に立ち寄り、ゲームに参加を決めます。ところがそこからニコラスの周囲で不可解で奇妙、そして不運な出来事が続発し、事件に巻き込まれていきます。このあたりのスリラーサスペンス・テイストな展開には思わず引こまれます。そして追い詰められたニコラスに最後にあっと驚く「大どんでん返し」が待ち受けています。
あっと驚く結末といい、ニコラスが事件に巻き込まれていく過程で、得体の知れない不気味な連中の出現など、本当に映画の中に引き込まれる面白さで、個人的にもデビッド・フィンチャー監督作の中でもセブンと並んで最高傑作だと思います。本編は129分と長めです。
本作はDVD時代に東宝が権利を取得しDVDを発売していましたが、ブルーレイに移行後は日本盤のブルーレイも発売される事なく、ファンの間でも東宝が権利を持っているのに、ブルーレイを出す気がないからこんな状況になっているなど色々と囁かれ、長らくブルーレイの発売がなかったのですが、ようやく権利が切れたのか、ユニバーサルで発売される事になったわけです。
海外では既に素晴らしいジャケデザインと豊富な特典映像が収録された米クライテリオン盤、そして通常盤ブルーレイもリリースされていました。またジャケットデザインがイカしています。
本作のファンからすれば、本当に待ちに待った待望の日本盤のブルーレイ化です。しかもありがたい事に、「ユニバーサル思い出の復刻版シリーズ」で発売されたので、日本で劇場公開時にスクリーン誌1998年2月号で特集された部分が復刻されて特典冊子として付録する事です。
しかもブルーレイのジャケットは当時の日本劇場公開ポスターのイメージです。ジャケデザインに関しては、賛否両論で日本劇場公開のイメージが良いと思う方と、やはり米国劇場公開版のイメージが良いという方に分かれると思います。
私は、どちらかというと後者かなと感じます。やはり主演のマイケル・ダグラスの顔がパズルのピースでデザインされたイメージは秀逸で、映画の趣旨をよく表しているなと感じるからです。日本版は当時の日本版劇場公開ポスター、チラシのイメージをそのままジャケットデザインに採用するのが、「ユニバーサル思い出の復刻版シリーズ」のスタイルなので、これは仕方ないかもしれません。
以前、東宝がリリースしたDVDと最新のブルーレイ比較。当初DVDはジュエルケースと呼ばれるCDと同じサイズのコンパクトでクリアなケースで発売されていましたが、直ぐに現在のトールケースという形が主流になったのですが、東宝は頑なにジュエルケースで発売していました。ですので、映画ファンからはトールケースで揃えてコレクション棚に収めたいのに、東宝で発売された映画だけがジュエルケースという事になりかなり不評でした。
ピクチャーディスクのデザインも微妙に変わっています。東宝版DVDはちょっとゴチャゴチャした印象ですが、ユニバーサルブルーレイ盤の方がスッキリとしたデザインにまとめられている感じです。おそらく米国盤ブルーレイに近いデザインなのかもしれません。
そして肝心な画質は当然ですが、DVDとは雲泥の差です。フィルムの粒子感も感じられ解像度も高くなり、より鮮明でクッキリとしています。ややローコントラストな画質ですが、DVDでは見えなかったディテールも見えノイズもなく本当にクリアな画質に生まれ変わっています。
マスターがどの盤を元にしているのかは分かりませんが、今まで日本盤は粗い画質のDVDでしか観れなかった事を考えれば、ようやく「ザ・ゲーム」が高画質で見れるようになっただけでも、本作品のファンとしてはもう万々歳でしょう。しかし、唯一残念なのは米クライテリオン盤に収録されていた特典映像は権利の関係か分かりませんが、全くなく、いくつかの劇場予告編のみとなっているのは残念です。
収録音声仕様は、英語5.1ch DTS-HD Master Audioと日本語音声は2.0chモノラルで、日曜洋画劇場版の日本語吹替が収録されています。
デビッド・フィンチャー監督作品では有名な代表作、SEVEN(セブン)がありますが、こちらは豊富な特典映像に豪華ブックレット、コミックブックパッケージで販売されており、同じフィンチャー作品でもかなり違う扱いだなと感じます。
「ザ・ゲーム」でも「SEVEN」のようなコレクターズ盤が出たらいいなと思っていますが、難しそうですね。。「SEVEN」コレクターズBlu-ray BOXは4K Blu-rayが存在している現在でも、十分に高画質と言える画質そして高音質盤で、豪華特典と豊富な特典映像とボリュームも文句なしで永久保存盤と言えるパッケージです。既に発売からかなり経過したコレクターズBlu-rayですが、本当に素晴らしい出来なので、こちらも後日ご紹介したいと思います。
「ゲーム」の終盤、あっと驚くオチは賛否両論あるでしょう。しかし、私はこういう映画は大好きです。未見の方はなんの予備知識もなしで、是非この年末年始に本作を観てみてください。🔚
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