LGエレクトロニクスが、2025年のOLEDラインナップのお披露目をメディア向けに行ったようです。
HDTVTestによると、2025年のLGのOLEDの最注目モデルは、ハイエンドの「G5」となるようで、昨年モデルである「G4」、一昨年の「G3」で採用されて輝度が大幅に向上したMLA(マイクロレンズアレイ)を採用していないようです。どうやら、噂通りLGが今年初頭に公開していた4スタック(4層)OLED(昨年モデルは3層)を採用しているようです。「G4」モデルより輝度、彩度の大幅な向上が期待出来るようです。
LGによると、過去のOLEDモデル(Bシリーズ)と比べて3倍明るくなるとの事。
LGは新モデルとの比較対象に自社のエントリークラスの「B」シリーズモデルを基準にしている事から、HDTVTestによるとD65ホワイトポイントで600nitsになるそうなので、600nits+(600×3)=2400になる事から、「G5」のホワイトポイントは2400nitsに達するとの事です。昨年モデルのMLAを採用した「G4」が1500nitsだそうなので、これは相当というか大幅な向上となりそうで、HDRゲーミング、HDR映画ではかなりインパクトある明るさになりそうですが、まだ詳細は不明です。
HDTVTestによると、メディア向けオンライン・ブリーフィングの中で、LGのシニア・ディレクターが明かした話として「G5」のフルスクリーン時の明るさは「G4」より40%明るくなると述べたようです。
詳細な内容はNDA(秘密保持契約)で現時点ではまだ全て話せないようですが、ブリーフィングで公開された技術解説スライドでRGBの3層に加えて4層に青が追加されているようです。これで輝度が大幅に向上しているのかもしれません。しかし、色輝度に関してはQD-OLEDを超えるかどうかは難しいのではないかという推測もあるようですが、少なくとも昨年モデルの「G4」より色輝度は向上は間違いないと思われ、より発色は良くなりそうです。
個人的には、現在自分専用のデスクトップで42インチのLG OLED C4を導入し PS5ProやXbox Series Xをプレイしていますが、明るさ的には全然不満はありません。メインの日が差し込む明るいリビングで使っているMLAパネル採用のパナソニックビエラ55インチMZ2500でも輝度は十分と感じているほどなので、そう考えると「G5」の輝度は相当明るそうですね。
昨年の「G4」の144Hz入力から、「G5」は165Hz入力対応に進化、エンジンはα11Gen2プロセッサーになっています。
他にマイクロソフトのAI Copilotが対応になり、今年中にはXBOXクラウドゲーミングアプリがLGのTVに装備される事もアナウンスされています。XBOXクラウドゲーミングアプリがどのモデルに導入されるかはまだ不明です。
そして「G」シリーズ初の48インチモデルが追加されたのも大きなニュースと言えそうです。海外ゲーマーの間では42インチのCシリーズがデスクトップゲーマーの間でも人気のようですが、遂に「G5」に48インチが追加された事で需要も大きく変化しそうな予感。
売れ線モデルの「C5」はα9Gen8 AIプロセッサーに進化、パネルの詳細はまだ不明ですが、11.1.2バーチャルサラウンドに対応するようです。
「G5」で残念なのは、48インチモデルは「144Hz入力」、97インチモデルは120Hz入力までに制限され、更に48インチと97インチモデルは「ブライトネス・ブースターUltimate」は未対応との事。
とは言えど、48インチでG5の4層OLEDというのは、個人的にも注目と言えますし、デスクトップゲーマーも大注目と言って良いでしょう。
G5のパネルスペック表(ソース:Flatpanelshd)
MLAは製造コストが高いと言う話は聞いていたので、結果的に4層OLED(昨年までは3層)の方がコストが安いというだけではないかもしれませんが、輝度、彩度の面でもQD-OLEDに対抗出来ると言う事なのかもしれませんが、これだけの向上はα11Gen2 AIプロセッサーのアルゴリズムと、4層OLEDパネルの相乗効果という事かもしれませんが、HDTV Testによると、LGはまだこれらの詳細は言及されていないとの事。
ま、でも4層OLEDの性能をフルに堪能するならば、55、65、77、83インチのどれかを選択がベストでしょうね。
2025年モデルは、メディア関係者にお披露目されただけで、実機のメディア・レビューはまだ先のようで、Digital Trendsのレポートによると、発売は今年後半になるようです。
メディアのレビューが気になるところです。🔚
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