『Silent Hill 2』リメイクでのPS5ProのPSSRに起因?する画面のノイズ、揺らぎなどが問題になっていますが、数日前にパッチ1.05が配信、そしてその後直ぐにパッチ1.06が配信されています。
そして、テック系解析メディアのデジタルファウンドリー(DF)は1.05パッチでの解析動画を公開しています。
動画では、パッチを削除すると、チラつきのない状態でパフォーマンスも安定してプレイ出来るとしています。
その方法は簡単で、物理メディア(ディスク)版をインストールし、PS5Proシステムをオフラインにしてプレイすると、パッチのアップデートなしでプレイすることにより、強制的にベースのPS5のレンダリング設定システムでプレイ出来るということです。
これでDRS(ダイナミック解像度スケーリング)が使用されることによって、PS5Proの増量されたGPUで1080〜1620Pの範囲で動き、864Pまで落ちることはないようです。DRSでは1620Pが範囲の上限のようです。
後は、以前にDFの動画検証で、PSSRを使用することにより10〜20fpsダウンする負荷コストが判明しています。
フレームレートのダウンは、ゲームによって10fpsだったりすることもあるようですが、少なくともその程度の負荷コストがあるようで、『Silent Hill 2』ではディスクバージョンのパッチなし1.0バージョンの方がフレームレートが安定するという、ある意味PS5Proアプグレードパッチ適用しない方がパフォーマンスが良いという結果に。
もちろん、アップグレードで1.0バージョンより良くなっている箇所(電線など)はありますが、多くは逆効果になっていることから、DFはこの結果に、開発スタジオはPS5Proアップグレードの仕様選択を明らかに誤っており、無視出来ない事と厳しい指摘。
そして、1.06パッチが配信されたようです。私はまだ本作を購入していないので分かりませんが、1.05よりかなり改善されているようですが、まだ問題は散見されるようです。

PS5ProでPS5より不安定なフレームレートの問題ですが、DFのパフォーマンス比較を見ていると、VRR(可変リフレッシュレート)の下限である48fpsを下回ることがないように見えるので、VRR対応ディスプレイでプレイされているユーザーはパフォーマンス低下をほとんど感じないかもしれません。
そして、『ラチェット&クランクパラレル トラブル』『スパイダーマン2』が新たにパッチが配信されたので、プレイしたところ、PSSRのバージョンが新しいバージョンに更新されたのか分かりませんが、やや甘めと指摘されていたPSSRの鮮明さがかなり向上しているのを確認しました。これはプレイしていて直ぐにわかった変化で、キャラクターディテール、画面全体もよりシャープになった印象です。『Silent Hill 2』のようなPSSRによる問題も全く見られません。
ソニー傘下のファーストスタジオの作品が、どれも素晴らしいPSSRでの効果を見せてくれていることからも、PSSRをどのように活かすのかは開発スタジオ次第なのかもしれませんね。もしくは、今後新しい開発キット(つまり新しいバージョンのPSSR)でのタイトルが増えてくると、より安定しているのかもしれません。
いずれにしろ、PSSRはまだ始まったばかりですので、今後の熟成で多くのスタジオでの作品もより安定してくれることに期待したいと思います。🔚
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