ソニーは、PS5Proのベースとなるプレイステーション5を発表する前から、PS5コンソールのパワーアップに取り組んでいたようです。
米バラエティ誌とのインタビューの中で、プレイステーション・プラットフォーム事業グループCEOの西野秀明氏は、高度なレイトレーシングや、PS5より45%高速なレンダリング性能を可能にするGPU、AMDと共同開発したAIアップスケーラーの「PSSR」など改良を施したPS5Proコンソールについて、興味深い内容を語っています。
“私たちは前世代のPS4でPS4 Proを開発しました。そこから多くのことを学びました。私たちがPS4 Proを販売した当時、PS4に加えて約20%のお客様が実際にPS4 Proを手にしました。
PS4Proはハイエンド機であり、プレミアム層のお客様でした。そのような潜在的なお客様が、PS4 Proを購入しているのです。興味深いことに、PS4 Proを購入したのは熱心なお客様だけではありません。
そのため、PS5 Proの開発にはPS5が発売される前から着手しており、我々にとっては5年がかりのプロジェクトだったのです。”
と西野氏は述べています。
更に、PlayStation5 Proをもう1台出すことが本当に正しいアイデアなのかどうか?という議論もあったそうです。
“しかし、重要なのは、3年後、5年後に成長できる技術があるということです。つまり、現代社会では技術革新やテクノロジーの進歩が早いのです。携帯電話も毎年、パソコンも毎年、新しくなっています。
だからと言って “毎年更新 “とはいかないと思いますが、ゲーム機のセグメント範囲に素晴らしいものをもたらすために、一緒にパッケージ化できるものがあります。 それがビジョンです。
ほとんどのゲームユーザーは、PS5 Proに興味を持っています。リフレッシュされたゲーム機は新規ユーザーにもアピールするはずです。
だから私たちは今、この世代をデザインしているのです。私たちは、1つ先を見据えた設計をしています。次のステップを作るだけで、2つ先のステップを考えていない、というようなことはないんです。
PS5 Proは次世代プレイステーションと混同されるものではありません。
PS5ProはPS5よりかなり高性能ですが、PS5と同じ事が出来ます。つまり、消費者が選択するものです。 ですから私たちは、その世代の中で消費者に選択肢を提供したかったのです。”
私はPS5を処分して数年が経ちますが、今回の PS 5Pro の登場でまたプレイステーションに戻ることになります。おそらく、私のようなユーザーは多いと思います。そういう点で、ミッドジェネレーションと呼ばれる強化型コンソールは、ピークアウトした現行機を活性化させるという点では、例え全体の20%程度のユーザーでも、理に適っていると思います。
PS5Proは11月7日に119,800円で発売されます。
via バラエティ誌
コメントを残す