『Dead Space』リメイク、クリアした感想。

, , ,

     

1月28日に発売された「デッドスペース」リメイク。私も早々に米国XBOXストアでデジタル・デラックス・エディションを予約購入、解禁と同時にプレイ開始して少しづつですがゲームを進めてようやくクリアしました。現在は、クリアゲームの内容を引き継いで「ニューゲーム+」で難易度ハードにして2周目をプレイ中です。

既に、関連メディアのレビューなどで、評価や詳細な内容などは、既に出尽くしていると思うので、私が今回クリアした事で、自分なりに感じたことを簡単に書いてみようと思います。

まず、今回クリアしての感想は、今後のリメイク作品への最高のお手本となる「リメイク」だという事。10点満点なら9.5点、いや満点に近くても良い出来ではないでしょうか?

とにかく、オリジナルの感触を残しつつ、よりプレイしやすく、より没入感のある見事な「デッドスペース」ワールドが構築されていました。本作は1作目のリメイクですが、個人的な印象としては、別の新作と言っても良いほど改善されて変わったところも沢山あり、リメイクのお手本と言える出来栄えだと思います。

グラフィックとサウンド

良くなった部分は多々ありますが、筆頭はグラフィック、サウンドでしょうか。本作は、基本暗い世界が多くを占め、激しく損傷した遺体や一面血の海の床など、非常に殺伐として閉塞感のある空間がほとんどですが、たまにハッとするような開けた美しいライティング効果が美しい空間があります。

AMDのFSR2(AMD FidelityFX™ Super Resolution2)の恩恵で、60fpsのパフォーマンスモードでも、解像度が落ちてボヤけたような印象はほとんどなく、非常に高精細で綺麗です。

最近プレイした「COD MW2」「カリストプロトコル」(FSR2.1)といい、AMD FSR2の恩恵で、コンソールも多少描画解像度を落とした60fpsモードでも鮮明で高精細グラフィックでプレイ出来るようになった印象です。

特にそれを感じたのが、ゲーム後半でビーコンを設置するために宇宙空間に飛び出した際、太陽光を浴びた機体表面が高精細になっているので、そのディテールの複雑さも際立って非常にリアルで没入感が増した感じです。

サウンドも特筆すべきで、常に四方八方から聴こえてくる環境音、叫び声、唸り声、重低音、そして空間の大きさ、質感の違いが分かるほどリアルな音響効果、そして宇宙空間に飛び出した時の息が詰まりそうな感覚と室内に戻った時の音響効果のコントラスト感が、本当に素晴らしいのです。アイザックの踏みつけ時の床の響く音もリアルです。とにかく、この素晴らしい音響デザインは高品質なヘッドフォンかヘッドセット、もしくはサラウンドシステムで体験して欲しいですね。モニターやTVのスピーカーだけでプレイは勿体無いと思います。

トラム・システムが大きく改善、自由に移動が可能に

映像やサウンドだけでなく、ゲームプレイでもオリジナルより広大な空間に改良されて各場所がよりシームレスに繋がったのは最大の改良点かもしれません。

トラム・ステーションがそれで、オリジナルのようなチャプターの進行場所だけではなくなり、リメイクでは任意にステーションを指定して行き来出来るようになりました。メインとサイドミッションの目標アイコンも分かりやすくなっています。

アイザックの「セキュリテイ・レベル」システム

本作では、アイザックはゲームが進むごとに各所に点在するクルーのRIGを回収し「セキュリティ・クリアランス」レベル(全4段階で、1〜3、最上位はマスターオーバーライド)が上がっていきます。

それによって、取り逃したアイテムやセキュリティレベルに達していなかった事で入る事が出来なかった部屋などに、トラム・ステーションから移動して戻り、アイテム回収や際ミッションのクリアなどが出来るようにもなっています。

最高ランクのセキュリティレベルである「マスターオーバーライド」に達するには、各所にあるクルーのRIG 7つを全て集めてキャプテンズ・ネスト部屋に行き、その部屋にある画面を使用して取得する必要があります。「マスターオーバーライド」で解除される部屋の中には、貴重な武器の「スペシャル・アップグレード・アイテム」なども取得出来るので、探索要素も加わっています。

そしてアイテムを探しに戻った時、当初はいなかったクリーチャーが、そこにいて突然襲ってくる事があり、気が抜けません。この点も改良されています。

メイン・ミッション、サイド・ミッション システム

更に、ミッションパネルでメインミッションとサイド・ミッションという要素が出来た事で、任意でミッションを選んで追跡指定する事が出来るようになったので、メインミッションをひとまず中断して、サイド・ミッションを追跡してクリアしていく要素も加えられて、前述のRIG回収などで1本道のようなゲームから、現在のオープンワールドゲームに近いプレイが可能になっています。ただし、序盤はエリアに行く場所が塞がれていたりもあるので、行ける場所は限られます。

「デッドスペース」シリーズではお馴染みである「Rスティック押し込み」で床にラインが光って表示されるナビゲーション・ラインは、メインがブルー、サイドミッションはグリーンで表示されるのも分かりやすくて良いです。エレベーターに乗る時も、メインとサブの専用アイコンが、フロアの横に表示されるので、どこのフロア、エリアに行けば良いのか一目で分かり、このシステム改善によって広大な世界で迷う事がなくなり、スムーズにゲームが進行出来るようになっています。

気が利いているなと思ったのは、ポーズボタンを押してゲームを中断すると、黒い画面にメニューウィンドウが表示されますが、微妙に上下して動いています。これはおそらく最近普及しつつある有機EL TVが焼き付くのを防止するための配慮と思われます。今後、OLEDの普及が進む中で、ゲーム開発側でもこのような配慮が必要になってきたのかもしれませんね。

隕石破壊ミッションは、キャノン砲調整ミッションに

そして、ミッションではオリジナルから大きく修正(改善)した部分もあります。特に印象的なのは、オリジナルではプレイヤーがADSキャノン砲を操作し、こちらに向かって飛んでくる隕石を忙しく撃ち落とすミッションがありましたが、今回のリメイクでは完全に作り直していて、プレイヤー自らが宇宙空間に出て、ADSキャノンパネルに行きパネルを操作し、プレイヤー自身が複数回狙いを定めて隕石を破壊する事で、ADSキャノンが調整完了となり、そのADSキャノン砲調整作業を3回行うミッションに変更されています。当然酸素を補給しながら手際良く行なう必要があります。

オリジナルの隕石撃ち落としミッションよりは、明らかにプレイヤーが自ら宇宙空間に出て、酸素の残り時間を気にしながら隕石が飛んで来る中、3門のキャノン砲に移動して調整しなければならないので、緊張感も没入感も増しますし、素晴らしい改善だと思いました。そのような改善点がゲーム中にはいくつかありました。

更に、リメイクではキャラクター描写が深く掘り下げされていて、ホログラムによって再現されている箇所がいくつかあります。テキストや音声ログも内容が更に充実していて、より深いストーリー、世界観になっていると思います。「デッドスペース」初の公式日本語ローカライズの出来も完璧で、これだけでも買いと言えるかもしれませんね。

ゲームクリア報酬

ゲームをクリアすると、イージー、ミディアム、ハードのいずれかクリアすると、50,000クレジット、パワーノード10個、テキスト・ログ、レベル6スーツが報酬として得る事が出来、この報酬にクリアまでに得た武器強化、パワーノードなどを引き継いで、「ニューゲーム+」を開始する事が出来ます。

レベル6のスーツは99,000クレジットと高価ですが、スロットは30まで拡張され、アーマーも30%強化されますし、見た目もスポーンや鉄仮面のような外観でクールなので、大枚叩くだけの価値はあると思います。

ただし、ゲームクリアまでに得た、セキュリティレベルは引き継ぐことが出来ませんので、「ニューゲーム+」ではまた最初からセキュリティレベルを上げていく事になります。

個人的に気になるのは、「インポッシブル・モード」のクリア。「インポッシブル」モードは「ハード」難易度と同等ですが、オートセーブなしで、1回のみのセーブ回数制限、、これをクリアしないと最強の無限弾武器「ハンドキャノン」と「Burnished」スーツは入手出来ません。その名の通り、厳しいクリア条件です。

セーブする箇所を後半にしたいと粘った結果、終盤で死んだら最初からやり直しですからね。。これはキツイ。。w

以上、大まかですが、自分がとりあえず1回クリアし、2周目をハードでプレイ中に感じた事を書いてみました。

冒頭でも書きましたが、とにかくリメイクのお手本と言える素晴らしい作品になっているという事です。レベル・デザイナーのキャサリン・スチュアートさんが、公式サイトのインタビュー

直す必要が無いなら、無理して手を加える必要は無い、という理念です。大部分においては、このゲームを素晴らしい作品たらしめている根幹的部分を残し、残りの問題点のある部分のみを改修していきました。この線引きをするのは難しいことも多かったのですが、最終的に良いバランスが取れたと思っています。

と述べていましたが、それはほぼ完璧に達成されていると思いました。本当に絶妙なバランスで見事にブラッシュアップされていると思いました。

とりあえず、ハードをクリアしつつ難所を覚えてから挑んだ方が良さそうです。

Xbox Series X|Sであれば、「クイックレジューム機能」があるので中断して後日、即時に再開出来るのは便利ですが、ゲームにアップデートが入ると、たまにゲームが再起動する事もあるので、その点は要注意ですね。

結論として、「デッドスペース」を1作でもプレイされた方、全作品プレイされている方なら、買って損なしと言えると思います。ただし、残酷描写も厳しいので、その手の物が苦手な方は厳しいと思いますが、ホラーゲーム史上最高傑作の部類に入るのは間違いないと思います。

🔚

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

映画、海外ドラマ、音楽、ビデオゲーム、ガジェット、自作ハイエンドPC、車、バイク、政治、経済、株式投資、格闘技、70年代のTVドラマ、超常現象などが大好きな湘南在住の管理人です。東京に住んでいた頃は、ハイエンドオーディオ、ハイエンドホームシアターなど趣味で実践していました。現在は、ソニー4KブラビアX9500Gの85インチで洋画、海外ドラマ、ビデオゲームをYAMAHAのA3070AVアンプ経由で5-1-4 9.1チャンネルのDolby Atmos環境で楽しんでいます。映画やゲームレビューはこのシステムかサブシステムのLG 55インチNANO91 4K 120Hzで検証しています。様々な幅広いジャンルでの経験で得た知識、見識をレビューやエッセイも含め、色々と書き綴って情報発信していきたいと思っています。尚、当サイトで書く内容は、あくまで個人的な好みや価値観での意見を書き綴っていますので、あしからず。 YOUTUBEチャンネルでは、高画質をモットーに4K解像度のゲームプレイ、PCゲームのベンチマーク動画、グラフィック比較動画に加えて他に好きなものなど、色々と公開していきたいと思いますので、お気に召したらチャンネル登録をよろしくお願いいたします。  https://www.youtube.com/user/hidebusa720