ゲーム・オブ・スローンズ の200年前に遡る前日譚となる、ターガリエン家 全盛期に「ドラゴンのダンス」と言われるターガリエン家が衰退していくきっかけとなった内戦を描いた「 ハウス・オブ・ザ・ドラゴン 」第1話の公開が間近に迫り、HBOの公式YOUTUBEチャンネルが、原作者で本作のエグゼクティヴ・プロデューサーでもある、ジョージ・R・R・マーティン氏自らが解説する、「 ハウス・オブ・ザ・ドラゴン 」の解説映像「ダンス以前の歴史」が、公開されているので、日本語訳でご紹介したいと思います。
「ハウスオブザドラゴン」観る前に、それぞれの家の歴史ついて知識を知っておくと、より深く楽しめるかと思いますので、観る前のご参考の足しになればと思います。
最高のフィクション、最高のドラマのキャラクターについてお話しましょう。
「 ハウス・オブ・ザ・ドラゴン 」の物語は、良いことをすることも、恐ろしいことをすることも、勇気を出すことも、臆病になることもできる、非常に欠点の多い人間についての物語でもあります。私は、こういうキャラクターが一番好きなんです。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は、エイゴンの征服から約300年後のAC298年頃に始まります。「 House of the Dragon 」は、「 Game of Thrones 」の数百年前が舞台です。
ウェスタロスを支配した4代目ターガリエンである、老王ジェイヘーリス・ターガリエンは、鉄の玉座に座った時はまだ14歳で、その後55年間も支配したのです。
この頃は、ウェスタロスの歴史上でも非常に平和な時代でした。正に「繁栄の時代」で、王都のキングスランディングは本当に大きく発展を遂げました。良い時代だったのです。
ヴィセーリス・ターガリエン1世は、ジェイヘーリス・ターガリエンが亡くなったときに、大評議会で選ばれた後継者であり、彼が引き継いで今は7つの王国に君臨しています。
あの時はターガリエン家の人間が多数存在しています。そして、「平和な時代に戦争の種が蒔かれる」ということが分かります。
人が死に、息子たちが領主である父の後を継ぐのです。引き継いだ彼らは、必ずしも父親の忠誠心や決断、誓約に縛られているとは思っていませんから、少しずつその種が広がっているのです。
「 Game of Thrones 」では、スターク家とラニスター家に焦点を当てました。
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」にとっては、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」であるターガリエン家自身が中心なのです。しかし、「ドラゴンのダンス」内戦の最大のプレイヤーは、ヴェラリオン家とハイタワー家です。
ウェスタロスの歴史から言えば、何千年も前から存在しているハイタワー家が一番古く、彼らの権力の座は何十万年もの間、ウェスタロス最大の都市であったオールドタウンにあります。
彼らは大変裕福な一族で、旧市街は主に交易が盛んに行われており、豊かな街です。そして、その街の中心には、「ハイタワー」という名前の由来となった「ハイタワー」があります。
ハイタワー卿は、オールドタウンの領地を支配しています。しかし彼の若い弟オットー・ハイタワーは、物語の冒頭では既に「王の手(Hand of King) 」になっています。
「ゲーム・オブ・スローンズ」の冒頭で、ネッド・スタークが既にロバートに仕えていたのと同じポジションです。
ヴェラリオン家は、私の世界では少なくとも西方で最も強大な帝国であるヴァリリアの自由王国の一族でもあり、そしてターガリエン家より先にウェスタロスにいます。しかし、彼らはドラゴン卿ではなく、船乗りでした。
当時、ヴァリリア自由王国は貿易に大きく依存しており、ウェスタロスの全王国や、さらに北にある他の場所からの貿易を支配するのに適した位置にあったのです。つまり、貿易や富を得るために移動したのです。
コアリーズ・ヴェラリオンは、祖父が同じ名前の提督であったように提督であり、船舶の管理者です。エイゴン・ターガリエンの征服以来、ヴェラリオン家はターガリエン家の要職に就いています。
そして、この全ての航海後、彼は「存在しなかった女王」であるレイニス・ターガリエンと結婚しました。ターガリエン家とヴェラリオン家は親密で、両家の間には明確な関係があったのです。
ターガリエン家は古代からある家でもありますが、しかし古代のウェスタロス家ではありません。
彼らはヴァリリアに破滅が訪れることを知り、首都を遠く離れ火山島である「ドラゴンストーン」に居を構えています。
彼らは、ヴァリリアではドラゴンの領主でした。そして今、ドラゴンは本当に手強く、戦いの流れを変えることができます。
ドラゴンは飛び、武器を当てるのも難しく、そして火を吐きます。これに対してほとんどの騎士や戦士は全く防御の手段がありません。
ドラゴンがいれば、いわば「核のオプション」という例えになります。
つまり、ドラゴンへの恐怖がターガリエン家の権力を揺るぎないものにしたのです。
ターガリエン家を中心に、ヴェラリオン家、ハイタワー家が絡んで、ドロドロとしたドラマが展開していく事になりそうです。特に、デーモン・ターガリエン(マット・スミス)は大きな火種になりそうですね。
そして、ミリー・アルコック演じる少女時代のレイニラ・ターガリエン王女、そして成長したレイニラ・ターガリエン王女を演じるエマ・ダーシー、そしてマット・スミス演じるデーモン・ターガリエンは、トレイラーの時点でもう圧倒的な存在感を放っていて、非常に楽しみですね。
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」は、8月22日よりU-NEXTで独占配信されます。
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