UFOドキュメンタリー映画「ボブ・ラザー:エリア51と空飛ぶ円盤」(2018年公開)などで知られる、ドキュメンタリー作家でUFOジャーナリストのジェレミー・コーベル氏は、米海軍の軍艦に多くのUFOが群がって追跡された事件の一部映像(レーダー映像と空中を漂う映像)などを公開し、全米主要メディアでも大きく報道され話題となりました。
米海軍の戦艦乗組員がジェレミー・コーベル氏に、2019年に米国の戦艦に説明不可能な飛行能力を持つ「少なくとも100機」のUFOが群がって追跡されたと証言しているようです。
ジェレミー・コーベル氏によってスクープ公開されたビデオは、国防総省によって検証され、太平洋の米海軍艦船の上空を漂う点滅する未確認物体が映っていました。
先月、半世紀ぶりに行われたUFOに関する歴史的な公聴会で、海軍情報部次長のスコット・ブレイ氏は、「この物体はドローンであると合理的にも確信している。」と述べ、この事件を単なるドローンだと説明しようとし、この映像を否定していました。
実際、海軍の乗組員が暗視ゴーグルの映像を別のカメラでズーム撮影した事で、発光する物体がそのカメラの影響で三角形に見えてしまっており、ヒストリーチャンネルの専門家の検証でも同様の結果が出ています。
コーベル氏は現在、海軍の艦船乗組員や調査員、ブリーフィングを受けた関係者などから、艦船周囲に群がっていたUFOが別世界のものであったとする「数十」もの証言を得たと否定されたビデオの意見に対し、米海軍の公式見解に対して反論しています。
映像に写っている未確認物体(UAP)の性質や起源はいまだに不明で、艦船乗組員の目撃証言によると、公に知られているドローン技術を遥かに凌駕するような飛び方をしていたそうです。
この事件を直接知る米海軍乗組員が、匿名を条件にDailyMailに語ったところによると、この事件は「世界を一変させるもの」と述べているそうで、相当衝撃的な動きをしていたようです。
2019年7月、南カリフォルニア沿岸を航行中の米海軍艦船に乗船していた乗組員が、複数の艦船に大量の未確認飛行物体が群がっているのを目撃しました。
米海軍の乗組員の証言によると、この遭遇事件は数時間も続いたそうで、その後も約1カ月間に渡り何度も繰り返し出現したそうで、艦船団の近くで色とりどりのライトを点滅させながらホバリングしたり、ジッピング(急加速して飛び去る)したりしたそうです。
海軍情報部副部長は、公聴会でこの映像の物体がドローンであると「合理的に確信している」と述べ、この事件を合理的に説明しようとしているようです。
しかし、ジェレミー・コーベル氏はインタビューで
「“少なくとも100機”はいたという未確認物体の大群は、従来の無人機をはるかに超える説明のつかない飛行能力を持っていたと、米海軍艦船の乗組員が語っている。」
と述べています。『説明のつかない飛行能力』とは、瞬時に加速して飛び去ったり、急上昇して数秒以内に視界から消え去る、急速ターンなどと思われます。
そして、政府がこのUFO群の背後にいるのが、一体何者なのかを特定できない限り、「9.11同時多発テロ事件での情報機関の失態を凌ぐ事になる。」とコーベル氏は警告しています。
コーベル氏は、
「これらが”無人機”であろうと、本当のUFOであろうと、ピラミッドや三角形、あるいは翼にライトを付けたカモメであろうと、どうでもいい。これは、一体何者なのか?という根本的な疑問を解決してほしいのです。これらのUFO群の背後にいる制御している連中の正体はわかっているのでしょうか?」
と述べています。
カリフォルニア州沖の太平洋で、球状の物体が海中に飛び込んでいく様子のモニター画面を撮影した映像を公開したジェレミー・コーベル氏は、このビデオにはレーダー映像に補足された「FLIR(前方監視赤外線)データ」も映っていますと語っています。
米海軍の公式見解に反して、コーベル氏のこれらの衝撃的な話は、サンディエゴ沖約100マイルの地点で撮影されレーダーに捕捉された機体が、驚くスピードで飛び回っており、これらは信じられないほど高度なアメリカ以外の敵国の技術なのか、あるいは何か別世界のものであるのではないか?という事を示唆しています。
コーベル氏は、
「これらの機体が具体的に何であるかはまだ分かっていません。しかし、それが何であれ、その能力と存在だけでも国家安全保障上の重大な問題を表しており、更に多くの乗組員の証言があるので、頭ごなしに否定すべきではない。」
語っています。
コーベル氏の情報源と、情報公開法(FOIA)に基づいて公開された海軍自身の文書によると、これらの機体の能力は、高度21,000フィート(約6,000メートル)でのホバリング、4時間以上の飛行可能、1回の飛行での長距離移動、海軍の先端アンチ・ドローン技術が通じないことが明らかになっています。
海軍の資料によると、これらの遭遇事件が発生したとき、「バス・ストレイト」という香港籍の貨物船が、約100マイル(約160km)離れたカリフォルニア州ロングビーチに停泊していたことが分かっているそうで、この船が未確認物体群の発生源である可能性という海軍の主張について、コーベル氏に証言した匿名の海軍関係者は、懐疑的なようです。
更にコーベル氏は、駆逐艦USSラッセルにいた乗組員の一人が、機体が「大気圏上層部(高度1万メートル以上)に瞬間的に猛スピードで加速して飛び去ったのを見た。」と語っていると述べています。そして、この事件を知る他の目撃者は、物体が空中から海中へ移動するのを検知したとも述べています。
海軍の主張する「ドローン」説に対する最大の謎は、高度6,000m以上の高度で強風の中で滞空出来、高度30mから1万メートルに瞬時に高速移動でき、より遠い航続距離など飛び続けるためには、脅威的な持続パワーが必要になります。そのような能力、テクノロジーをドローンが持つ事ができているのか?ということです。
匿名の海軍士官は、
『これが人工の技術かどうなのか、、まだ十分な情報がないのです。しかし、この物体の驚くべきエネルギー能力は、“世界を一変させるもの”です。』
と述べています。
情報公開法に基づいて公開され、防衛ニュースサイト「The Drive」が今月公開した海軍の説明文書には、南カリフォルニア沿岸の太平洋で「無人航空システム」(UAS)が5隻の米海軍の軍艦に群がった8つの事件の詳細が記されています。
7月15日から7月30日までの4日間に発生した事件で、UAS(無人航空システム)またはUAV(無人航空機)と呼ばれる物体(ドローンの2つの専門用語)が、カメラやレーダーに映り、艦船の上や横を飛ぶ姿が乗組員によって確認されました。中には4時間半に及ぶものもあり、高度21,000フィート(約6,000メートル)上空で観測されたものもあったようです。
先週、海軍はこの機体が「クアッドコプター型UAS(無人航空機)」であり、近くの香港籍の貨物船から飛来した可能性が高いことを示唆する報告スライドを公開しました。
このスライドによると、海軍は、香港籍の商業貨物船がドローン、または未確認飛行体(UAV)を使って米海軍の艦船を監視している可能性が高いと述べています。
The Drive Warzoneが入手した艦船USSポール・ハミルトンのデッキ・ログによると、2019年7月14日に夜間警備兵がドローンの可能性があるものを見たと報告しているようです。THE SNOOPIE(船舶航法等写真解釈検査)チームは7月15日午前5時11分に調査を開始しています。
The Driveが情報公開法に基づいて入手した海軍の説明によると、2019年7月30日に米海軍艦船USS ラッセルが目撃したのは、5機の「未知のUAS(無人航空システム)」を検出したものでした。
The Driveは、海軍が発表した報告書の中で、この機体が「クアッドコプター型UAS」であると記述されていることに注目しました。
しかし、軍事技術の専門家で米国防衛関連企業の上級職員は、ラッセルの上空を旋回した未確認機体が「従来のドローンよりも「はるかに高度」なテクノロジーであると信じている。」と語っています。
この上級職員は、仕事の機密性を理由に名前を伏せましたが、
“改造したクアッドコプターは高度3万フィート(約9,000メートル)までは、飛ぶことができます。しかし、時点で最高性能のクアッドコプターのバッテリーは約1時間くらいしか持ちません。
高度4マイル(約6,400メートル)まで上昇するにはそれなりの時間を要します。そして、いったんその高度に達すると、風速が増すにつれて、船の上に固定するか、ゆっくりと動く位置を維持するのに苦労することになるのです。”
と述べています。
2019年7月にUSSオマハ上空に未確認物体の群れを検知したレーダースクリーンを撮影したと言われているリーク映像では、9機の物体が風速31ノット(風速57メートル)で最大138ノット(時速254Km以上)で移動していることが確認できます。
「さらに、物体が発光していたとの報告もあり、そうなると電力消費はさらに増加しますので、バッテリー持続時間も更に短くなります。」
軍事技術の専門家によれば、トップクラスのクアッドコプタードローンの最大航続距離は約7マイル(約11km)だそうで、つまり発射場所は軍艦の近くでなければならないとのことです。
これらの証言からを考えると、艦船の上空4マイル(約6,000メートル)を長時間ホバリングし発光していた物体は、従来のクアッドコプターという海軍の主張とは違うのではないかと感じます。航続距離も移動持続力もないのです。もっともっと進化した機体でなければ辻褄が合いません。
コーベル氏は
“USSラッセルの乗組員を含む数十人の乗組員と連絡を取ったが、そのうちの一人は、物体の一つが大気圏上層部に猛スピード加速し、あっという間に目視範囲外に出るのを目撃したと報告しています。
私が入手した報告書、私が行ったインタビュー、私がカメラで記録した証言は、これらが明らかに従来のドローンとして識別されなかったことを断言します。
これらの物体群はユニークな飛行特性を示し、少なくとも100機は存在したと推定され、これらの物体群が我が国の軍艦に向けて、明らかに協調して作戦行動をとっていたような事を示す証拠もあります。”
と驚くべき内容を述べています。
正直、米軍艦10隻に対し、多数の未確認物体が群がって追跡していたとは驚きです。
コーベル氏が述べたケース数は、海軍のブリーフィング・スライドで示唆された数より遥かに多く、2019年7月15日に誘導ミサイル巡洋艦USSバンカーヒルが最大11機の「UAS」に遭遇し、駆逐艦USSラルフジョンソンはレーダーで4機を追跡し、さらに10機の目撃を報告したと書かれています。コーベル氏によると、複数の米軍艦が同時に未確認飛行物体群と遭遇したため、その数が多くなったようです。これに関しても驚きです。
The Driveが情報公開法に基づいて入手した海軍の説明によると、2019年7月30日のUSSラッセルによる目撃情報は、5機の「未知のUAS」を検出したようです。事件に関わった海軍将校の中には、海軍のスライドで機体を“ドローン”と称していても、その実態は明確に“ドローン”とは言えなかったと証言しているようです。
2019年の遭遇事件の分類と報告に直接関わった海軍の現役サービスマンは、乗組員が機体をドローンと記録したのは、迅速に対応するために、他に適合する選択肢がなかったからだそうで、「後から考えると、この選択は不正確だった」と述べています。
“最前線の戦闘員の役割は、利用可能なデータに基づいて脅威があるかないかを迅速に評価することです。「ドローン」という言葉の使用は、あくまで初期評価として情報機関に伝えるものです。以降の詳細な解析、結論を出すのは情報機関の役目です。”
コーベル氏は、2019年7月30日にUSSラッセル上空で目撃された機体の分析を含む海軍の情報ブリーフィングを見せられ、そこでは未確認物体が「ピラミッド型」の形状をしていたと記述されていたと主張しています。
コーベル氏が公開したUSSラッセルから撮影された動画には、下から見た三角形のような点滅する物体が写っています。しかし、光学専門家によると、映像は暗視スコープの中をカメラでズームアップして撮った時にフォーカスが大幅にズレて大きくボケた事で、そのカメラのシャッター形状の影響で、空のどんな光も三角形に見えてしまうという現象だという意見もあります。
暗視カメラがホバリングしている三角形のように見える物体にズームインすると、近くにある船の一部と思われる光も三角形のように見える事から、ズームインしてフォーカスがカメラ側で迷った事で、大きくボケた事で、ピンボケして三角形に見えた事が示唆しています。
コーベルが公開した2019年7月15日のある映像には、第6軍艦USSオマハから赤外線カメラで撮影された物体が映っています。
映像では、物体が海の上をホバリングした後、海中に飛び込んでいるようです。海軍はこの映像が本物であるとしています。
コーベル氏が公開した海軍のブリーフィング・スライドによると、海軍はこの物体の水中捜索したが、見つからず失敗したとのこと。
“この機体が大気中と海中の両方を移動できることを示す証拠の1つであり、ドローンとしては非常に高度な技術であると考えている。
海軍がドローンとレッテルを貼るに至った経緯は、こういったUSSオマハのFLIR(前方監視赤外線)映像での水中に入っていく映像やレーダー映像などが、報告書で全く反映されていないからでしょう。
この機体が何であるかはわからないが、国家安全保障上の緊急課題であり、この未確認物体群の背後にいるのが、何者なのかを突き止める必要があると考えています。
なぜなら、そうしなければ、アメリカや、世界中で同じような遭遇を経験した多くの国々が、一貫してそうだからです。
アメリカや他の多くの国々は、世界中で同じような遭遇を何度も経験しており、最近では、我々の制限された空域を平然と飛行できる未知の技術的に進んだ組織から攻撃を受ける可能性があるのです。
さらに、この根本的な問いに今日まで答えられなかったら、9.11同時多発テロ事件で犯した過ちを凌ぐ規模とスケールで、多国籍間の情報共有の失敗を目の当たりにすることになるのです。”
とコーベル氏は警告しています。
しかし、想像以上の頻度で多くの米軍艦が多数の未確認物体群に継続的に追跡されていた事に正直なところ、驚きました。
そして、海軍は先月のUFO公聴会でオープンな姿勢を示したかのように見えましたが、実はまだまだ多くの事件を見て見ぬふりをし、相変わらず黙殺している事も明らかになったとは言えそうです。
もしかすると、国民には非公開である「機密版レポート」ではかなり触れているのかもしれませんが、相変わらず国民の目から遠ざけておきたい姿勢が根強くあるようです。🔚
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