以下の文章には、『ゲーム・オブ・スローンズ』の結末に言及している箇所いくつもあるので、『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだご覧になっていない方、もしくは最後まで見ていない方は、ネタバレになりますので、警告しておきます。
念のために、行間を空けておきます。
最近の海外の報道で、「ゲーム・オブ・スローンズ」の直接的な続編としては初となるスピンオフ作品が、ジョン・スノウで決まったようです。
『ゲーム・オブ・スローンズ』の最初の正式続編は、ジョン・スノウ(キット・ハリントン)が壁の向こうで生きるその後の姿を描くことになりそうですが、シリーズ・フィナーレではすでに、より優れたスタークのキャラクターのスピンオフを思わせる最後が描かれていました。
ジョン・スノウは、史上最も人気のあるTVキャラクターの一人である事は誰もが認めるところであり、キット・ハリントンがスピンオフへ導くカリスマ性を持っていることに疑いの余地はありません。
しかし、ゲーム・オブ・スローンズ初の公式続編シリーズとして本当にそれで良いのだろうか?という疑問の声も出ているようです。
ゲーム・オブ・スローンズで、ジョン・スノウがターガリエンの正当な後継者として鉄の玉座につくのを見たかった人も多かったでしょう。しかし、ジョン・スノウは王国の将来にとって苦渋の選択をし、その結果再びナイツ・ウォッチに追放され、自由民と生活することになりました。
ジョン・スノウはナイツウォッチ総帥として、自由民と壁を越えて森に向かって行くところで「ゲーム・オブ・スローンズ」は終わり、その最後はストーリーのエンディングとしては、やや切なく皮肉めいたエンディングでもありました。
ある意味一区切りついたかのようなジョン・スノウの物語は、必ずしも直ぐにも続きが必要とするようなエンディングではありませんでしたが、あるスタークキャラクターは、興味深い終わり方でした。
そう、それは彼の妹、いや、いとこであるアリア・スターク(メイジー・ウィリアムス)です。
未踏の地と言われている「ウェスタロスの西」を発見する旅に出るアリア・スタークの未来には、様々な予期せぬ事柄が待ち受けていそうで、想像するだけでも心躍ります。
アリア・スタークは「ゲーム・オブ・スローンズ」では、ほぼ単独で行動していたことを考えると、アリアがスピンオフ・ストーリーを主導するのでは?と考えても良い気がします。
ブラーヴォスに着いてからは、“顔のない男” ジャクエン・フーガーらと過ごした過酷な訓練、そして追われる戦いからも、アリア単独のシリーズが、どのようなものになるかを既にある程度は分かっているからです。
アリアの「ゲーム・オブ・スローンズ」エンディングは、鉄の玉座をめぐる戦い(もちろん、現在は破壊されています)を超えて、このキャラクターとシリーズ世界の未来にとって、新たな彼女の冒険がスターク家の物語の最も自然な進展であるように仕向けているように感じます。
『ゲーム・オブ・スローンズ』におけるアリアの結末は、スピンオフへの布石と実感できる唯一のものであり、メイジー・ウィリアムズが未知の海に向かう船で微笑む最後のショットは、“名もなき少女”の物語がまだ終わっていないことを告げているようにしか見えません。
それに対し、ジョン・スノウのエンディングの方向性については賛否両論、大きな論争があり、『ゲーム・オブ・スローンズ』に直接続く最初のスピンオフ作品として、ジョン・スノウが選ばれた事に懐疑的な見方がされているようです。
結果的に、アリアの結末は他の兄弟よりも1番希望に満ち、先が開かれたように感じられ、アリア・スタークのゲーム・オブ・スローンズのスピンオフこそが、ベストな繋がり、流れなのではないかという事のようです。確かにこれは一理ありますね。
ジョン・スノウのその後を描くとなると、やはり気になるのはデナーリスのその後もあります。ブランがビジョンで向かった南方面を探すような事を終盤で言っていましたし、ブラン統治のキングスランディングにいる、ティリオン、ブロン、ブライエニー、ポドリック、サーダヴォスも気になりますし、『ゲーム・オブ・スローンズ』の直接的な続編でもあるので、キャスティングもジョン・スノウだけでは済まない気もします。
結局、キャラ単独ではなく生き残ったキャラクター総勢が出てこないとファンも納得しないでしょうし、、既に製作が決定したジョン・スノウのスピンオフ編は、そうなることを願っています。。
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